木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

華厳 無礙なる世界を生きる

2019年12月05日 | 読後記
華厳 無礙なる世界を生きる     藤丸要編   自照社出版刊

これは、龍谷大学仏教学特別講座のテキストです。

四法界説
「自法界」とは、相対差別する現象界のことで、事々物々がそれぞれに区別があって
相対差別しているとみる世界観です。
「理法界」とは、絶対平等なる心理の世界のことで、現象の背景でそれらを平等に
成り立たせる根拠の領域です。
「理事無礙法界」とは、現象と心理とが互いに妨げることなく一体であり、
絶対即相対で、互いに妨げないことを言い、現象としての事と
理体としての真如が相即円融している世界観です。
「事事無礙法界」とは、現実に存在する森羅万象を仏の知恵によって
見た世界です。事々物々がそれぞれ独立しながら、しかも同時に、互いに調和し
どこまでも融通していると観る世界観です。

心は工なる画師の如く、種々に五陰を画く。
一切世界中、法として造らざることなし。

明恵上人の高山寺の木額
「日出先照/高山之寺」(日出て先に照らす高山の寺)とは、
「華厳経」の教えのことです。

いつか、高山寺に行ってみよう!
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 書に親しむ13 集字聖教序1 | トップ | 2019 能 発表会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読後記」カテゴリの最新記事