つたないブログにご訪問くださりありがとうございますニコニコ

お陰様で励みになり心から感謝していますラブラブラブラブラブラブ

 

 

教皇領第二の都市ボローニャでアンニバーレカラッチは兄アゴスティーノ、従兄ルドヴィコとともにアカデミーを立ち上げ、教会の求める改革路線に沿い大衆に宗教感情を訴えるため自然の模写に加えてヴェネチア風の豊かな色彩と人物の感情的な描写を基に画家を育成しました。

筆頭のアンニバーレはファルネーゼ宮の天井画で注文主オルアルド・ファルネーゼ枢機卿に評価されずうつ病になり弟子に後を託し故郷に帰り、結果ローマではアンニバーレの作品は少なく弟子たちが活躍しました。

筆頭グイドレーニがアカデミアで指導するためボローニャに戻るとランフランコとドメニキーノが活躍、その後グエルチーノが活躍しました。

 
グエルチーノ「トマスの懐疑」1621年
グエルチーノは正確な素描、構図の秩序と明確さが特徴で、初期はアンニバーレ、後年になるほどレーニの明るさに影響されました。聖職者やローマ貴族の注文が多く多筆家で多くの作品を残しましたが後年ボローニャに戻りアカデミアで指導にあたりました。
ローマに来る前に騎士バルトロメオ・ファブリの依頼でケンブリッジのフィットウィル美術館の「キリスト捕縛」と対で作成されました。使徒たちにキリストが復活して目の前に現れたことを聞いてもトマスは「手の釘穴を見てその脇腹に手を差し入れないと信じない」と言ったと記されていてその通りにしている場面です。キリストは白い光を放ち復活を暗示する白い旗を持っています。
グエルチーノ「洗礼者ヨハネ」
初期の作品かな?ピウス14世のコレクションだったそう。十字架の杖と獣の皮がアトリビュート。
グエルチーノ「コルトナの聖マルゲリタ」
イタリア貴族と内縁関係になり子をもうけますが死別し実家にも拒否され上枝の愛に目覚めフランシスコ会修道女になり貧しい人々につくしました。レーニっぽい。
グエルチーノ「マグダラのマリア」1622年
マグダラのマリアがティッチアーノっぽくないかな?と思いました。マグダラのマリアをまつるサンタマリアマッダレーナデッレコンベルティーテアルコルソ教会の主祭壇として描かれました。ヨハネによる福音書にあるマグダラのマリアが復活して空になったキリストの墓の前で天使に会う場面です。自らの逡悔し跪くマリアに天使が主の磔刑に使われた釘を見せる天使と天を指さす天使は希望を示しています。墓石の角が前方にせり出しているのはカラヴァッジョの十字架降下に似た効果があります。
 
ドメニキーノ「聖ヒエロニムスの聖体拝領」1614年
ローマのサン・ジロラモ・デッラ・カリタ教会の祭壇画として描かれました。アンニバーレの祭壇画の影響を受けています。翌年に死ぬことを悟ったヒエロニムスが多くの弟子に支えられて聖体拝領を受けています。プロテスタンが非難した聖体の秘跡の正当性を表現しており画面の中心は聖人ではなく聖体です。
 

ルドヴィコ・カラッチ「イサクの犠牲」

たしか25歳くらいのはずのイサクが少年です。

ルドヴィコ・カラッチ「キリスト死と三位一体」

 

アンドレア・サッキ「聖ロムアドゥルスの幻視」1631年
ボローニャ派フランチェスコ・アルバーニの弟子。ローマの聖ロムアドゥルスが創始者のカマルドリ修道会の教会の主祭壇祭壇画として作成。この聖人は会員数人が雲の中まで続く階段を上り天に召された夢を見たと語ったそうです。前景では修道士たちが会話していて
一番大きく描かれた左の修道士は右の聖ロムアドゥルスを見ており観者の視線が聖人に導きます。聖ロムアドゥルスは右手で指さす方向に背後の木も伸びていて最後に左上で展開される幻視の場面に導きます。
アンドレア・サッキ「聖遺布の奇跡と聖グレゴリウス」

読んでくださりありがとうございましたニコニコ

楽しい一日をお過ごしくださいねドキドキドキドキドキドキ