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通称キエザ・ヌオーヴァ。
サンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ聖堂
ここの時計塔は映画「ローマの休日」でジョーのアパートから見えるはずの時計ですが、ジョーのアパートのロケ地からは遠くて見えません。
聖堂ではなくファサード左側の付属の修道院についているのでぐるっと回ってみてください。
入場料はなく英語のオーディオガイドも無料で貸してくれます。オーディオガイドの終わりに「ご寄付をお願いします」とあったので気持ちだけ見学料として寄付箱に入れてきました。パンフレットやガイドブック的な物はありませんでした。祈っておられる方がたくさんおられて活発な教会だと思いました。
1575年にグレゴリウス13世がフィリッポ・ネリに13世期に建てられて廃れていた教会を与え、カステッロとイル・ベッキオを採用して再建し1605年に完成、オラトリオ会の新たな本部という意味でキエーザ・ヌォーヴァと今でも呼ばれています。
祭壇画は当時新進気鋭のカラヴァッジョとルーベンスを起用しています。ちなみにネリのお気に入りはバロッチだったそうです。
ラテン十字のプランでドームが小さい印象。ローマの聖堂はとにかくドームが大きくてそう感じるだけかも。
コリント式の片蓋柱の上部柱頭のアカンサスの葉が金で装飾され漆喰の天使がほどよくゴージャスです。
コルトーナ「聖ネリの奇跡」1547-51、1555-60年 横にするもんではないのですが。
まさにこの場所で起きた奇跡でここの再建時に足場が崩れ落ちた時、ネリの祈りにこたえて聖母が現れ足場を支えた奇跡の場面。
建築家でもあるコルトーナお得意の観者の移動を前提に展開で、入口から見ると自分も地上のネリたちと一緒に聖母と天使を見上げているかのように感じます。進んでいくと主祭壇の上アプスに描かれている聖母が天にあげられ、ドームに下までくると描かれた天国に昇る聖母を見守るかのように感じるようになっています。
アプスは聖母被昇天
ドームは天国
主祭壇
主祭壇「ヴァリチェッラの聖母と諸聖人」ルーベンス1608年
教会外壁の14世期に描かれた聖母のフレスコ画に子供がいたずらで石を投げて聖母の顔に当たると血を流したのでまつることになり、それをイコンとしてはめ込んだ作品です。諸聖人はオラトリオ会ゆかりの聖人。両サイドにある絵もルーベンス。
「聖ドミティラ・聖ネレウス・聖アキレウス」ルーベンス
「聖グレゴリウス・聖マウルス・聖バビアヌス」ルーベンス
主祭壇横の金色のスタッコの天使が舞うパイプオルガン
入口から入って右手2番目の礼拝堂
ヴィットリーチェ礼拝堂のカラヴァッジョ「キリスト埋葬」のコピー
ここの祭壇画として描かれましたがナポレオンに持ちさられ、一括返還されましたがここのは戻されずヴァチカン美術館ピナコテカにあります。ここに立って見ると薄暗い中に浮かび上がりここのために描かれたのだなと感じました。
被昇天礼拝堂 ジョバンニ・ドメニコ・チェッリーニ「聖母被昇天」
スキピオーネ・パルゾーネ「キリスト磔刑」
昇天の礼拝堂 ジロラモ・ムジアーノ「キリスト昇天」
聖霊の礼拝堂 マリア・モランディ「聖霊降臨」
ジュゼッペ・チェザーリ「聖母戴冠」
寝殿奉献の礼拝堂 フェデリコ・バロッチ「聖母の神殿奉献」
聖ネリはここでよく祈っていたそう。
フィリッポ・ネリ礼拝堂 グイドレーニ「聖フィリッポ・ネリ」
グイド・レーニは額縁ではなく教会の中でこそ映える気がしました。
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