石長松菊園・お宿いしちょう 許せぬ罪

いきなりいしちょう首になった悔しさに裁判をしました!
職場復帰の約束を守ってもらえず、いきなり電話一本で首でした。

「自分流感覚の整理」   「物語」8

2020年03月26日 | 物語



いつ頃か、記憶をいくつもの部屋を作って入れておく癖がついた。

思い出を、出来事を、忘れるのではなく、部屋をいっぱい作って入れておき、必要なときに鍵を開けて取り出す、いまでは部屋が多すぎて、部屋ごと忘れ去った物も多い、でも今本当に必要な部屋なんて、3っつか4っつしかいらなくて、ある時、急にどこにしまったなんて事があるくらいで、本当は忘れていても良い事ばかりなのかもしれない。

30歳過ぎた頃から、こんな変な癖がついたような気がする、どうでも良いことを何時までも考えていても仕方ない、いやなことでも同じ事で、早く部屋に閉じこめてまた新しい事に挑戦した方が良いから、そんな、気持の整理の仕方を覚えたのかもしれない、特にそれからの私にとっては都合のいい考え方で、いやなことからの立ち直りに相当役にたった。

しばらくすると、何となく違う感覚がおそってきた、何か分からないので、また嵯峨野の地に足を踏み入れる事になった。

そこのは、以前の様な事前に溶け込んでたお寺はなく、マンションが無機質な肌を見せそびえ立っていた。

「・・・。」

行き場をなくしたようなこみ上げる感覚が、全身から力を奪い去った様な、そんな感覚がおそってきた。「どうしよう・・・。」

それだけだった、何も考えられなくなった頭の中に優しい波動が流れ込んできた様に思った。

何だろうと思い、感覚の中で必死に感じようとすると、逃げるように消えかける、どうしたことか今なら間に合うから行かなければ、と感じる様になるには少しの時間が過ぎていたのだろう。

一歩踏み出すことさえ、何故か出来なかった、どこへ行くのだ?

立ちつくす事になってしまった私は、見上げた空の青さに、自分の無能力を思い知らされ、帰るか?なんて思うようになったとき、誰かが呼んでいることに気がついた、どこだ。

どこから呼んでいる?

あちこち振り向いてもだめ、買い物帰りの親子連れや、三輪車であそぶ子供達だけで、誰もいない???

何か不思議な事ばかり経験する自分に改めて何でだろうと、思う気持ちが蘇ってきた。

そのとき、何かに引きずられる様な感覚、引っ張られると言うより、無理矢理に引きずられる感覚を感じた、流される事になれていたのか、無理矢理の方向に従って一歩を踏み出してみた。



おみやげやさんや民家の並ぶ町並みを過ぎ、竹林の中に進むにつれ、どんよりと空気が漂う場所に到着した、そしてそこが、京都の嵯峨野の竹林の一角で、普段なら観光客が楽しそうにおしゃべりしながら歩いていたり、TVのコマーシャルの一場面になったりしているところだと、自覚した。

向こうから歩いてくる人影を見つけたのはそのとき、確かにあのお坊さんである、感覚的に離れているけれど、伝わってくる波動が間違いなくそうだ、と言ってる。

ぺこりと頭を下げて、近寄って行くと、今から、旅に出るところで、もう二度と会うこともないだろうと言われてしまい、教えて欲しい事があると言う言葉もなしに、じっと聞いているだけで、最後の一言が私への戒めとなった気がする。

「無」「今」「智」「我」そんな言葉が自然に頭の中をよぎるのだった。

「南無阿弥陀仏」の言葉のおくにある、何かをやっと感じ取れたそんな気がした。

生きていることの大切さ、じぶんは生かされている、無には逆らうことすらできない。

そんな、一つ一つが頭の中をぐるぐる回って、何をするべきかがぼんやりながら分かってきた様に思えた。

それからは、合うことも噂を聞くこともなくなってしまったあの方は。



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