前回の続きです。
前回は、まず日本が「どれだけ豊かで富んだ国か?」についてまず観て来ました。
その“富の源泉”はいうまでもなく『技術と人材』でありますが、もう一つ世界でも珍しい『単一言語、単一民族』の国であり社会習慣や宗教宗派信条においても目立った対立は無く統一されているという点も日本の強みとして上げられるでしょう!
……無論、島国で平和な時代が続いたというのや他所からの侵略侵入がない代わりに“自然災害が多く助け合わねば生きていけない”という特殊な環境もあったのでしょうが、今の日本は言ってみれば国全体がゲーテッド コミュニティのようになっています!?
ゲーテッド コミュニティ―― とは、ゲート(門)を設け周囲を塀で囲むなどして、住民以外の敷地内への出入りを制限することで通過交通の流入を防ぎ、防犯性を向上させた街づくりの手法ですが、治安のよろしくない諸外国において高所得層が自衛と快適な生活を求めて文字通り“要塞都市”のような一角を形成している例が珍しくアリマセン!?
日本は、外国人から見た場合、世界の中において国全体でこーしたゲーテッド コミュニティであるかのような安心安全に暮らせる社会を形成しているよーに目に映るのだそーです。
そしていうまでもなく『社会の安全性』は治安の善し悪しはその国の暮らしやすさに直結します。
また、検挙率の高さや犯罪発生率の低さは社会の潤滑な活動運営につながりその国家を栄えさせる一因とも挙げられるでしょう。
日本は単に物量的に金銭的に豊かなだけでなく、こーした日々の暮らしを送る何気ない日常の面でも多くの国と比べて恵まれており幸せなのですよね。
さて、こーした日本の治安の良さの理由に――諸外国との違いとして上げられる理由に間違いなく『移民労働者の制限』が挙げられると考えます。
これには日本が歴史的に異民族を奴隷化して支配し使役する文化習慣が無かったコトや、「日本語という世界でもトップクラスの難解な言語」を使用するなどというような日本独特の特殊な理由がありますが。
戦後に限ってみても欧州先進新諸国が旧植民地や経済的に劣る他の欧州地域からの移民を労働力として安易に導入してきたのに対して、日本の場合は「幸運にも戦後引き上げ者やベビーブームで自国民の労働力過多」の状態が続き、海外から『労働力を輸入する必要が無かった』といえるでしょう。
さて、ところが現在、少子高齢化で労働人口の減少化と総人口の縮小が予想される中、『日本でも移民労働力の導入を進めるベキ!』という声が大きくなっています!?
……まあ、そーいう声を上げているのは『安価な使い捨ての労働力を欲する経済界』が主なのですがっ( ゚д゚)
ハッキリ申しますと反対ですね(棒
日本で外国人労働力を「単純労働者目的」で導入すれば将来の禍根にしかなりません!
実際に、外国人労働者を安易に移民政策で導入した欧州は今になってヒドイことになっています。
誤解して欲しくないのは『人種差別主義的に移民に反対』なのではなく、逆で外国人を自国民が就きたがらない仕事をさせる為に“奴隷扱い”で導入するというコトは百害あって一利なしだといいたいのです。
……だいたいが「移民政策がうまくっている」と推進派が挙げるドバイやシンガポールという“国”は国家規模が都市国家規模で、しかも例外なく外国人労働者を厳しく管理して使役しています。
果たして日本でこーした国々のように外国人労働者を扱うことができるでしょうか?
私は無・理・だ! と断言しますネ(棒
お人好しでお優しい日本人には……というよりも歴史的に同じ日本人同士でも「奴隷扱い」には不慣れな日本社会では、期限を区切って働かせ期日が来たら問答無用で強制帰国させたり。
女性の外国人労働者に妊娠検査を義務付け、妊娠したら有無を言わさず強制送還したり。
……等々、人権をまるで認めず使い捨ての道具のように便利に使うだけ使って移住や移民の権利を認めないようなやり方はとてもではないですができないでしょう。
海外では、そーしたやり方が日常的にまかり通り、厳格に冷酷に行っている国が――中東や東南アジアのドバイやシンガポールはそういうコトが出来るから“成功”しているように見えるのです┐( ̄ヘ ̄)┌
逆に下手に移民、移住の権利を認めた「人権にお優しい」フランスやドイツがどうなっているか? というと――労働力(奴隷)として導入したつもりでいた外国人が定着し、世代を重ね「その国の国民としての権利を主張しだし」従来からの国民と摩擦を引き起こしています。
あるいは国民としての権利を主張するだけなら正当でしょうが、異郷から持ち込んだ習慣や異文化、異教の教えを全面に押し出し従来からの地域社会と衝突を生み出しています。
この他、発展途上国から先進国へ豊かな暮らし安心できる人間らしい扱いを求めて移民難民が引きを切らないが、安易な移民労働力の導入を認めればその地域社会の生活や文化を破壊する結果になるだけでなく。
移民(難民)してきた側も差別や二級市民扱いで絶望し不満をつのらせ、ついにはホームグロウン・テロリスト(国外の組織が起こすテロリズムでは無く、 自国内で成長した人々によるテロ)などという悲惨な現実問題として持ち上がっています。
それだけでなく日本の場合、言語が大きな問題となります。
海外では英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語等々の植民地時代の宗主国の言語か、もしくは英語が使役者と労働者の間の共通言語として使用されていますが、日本では移民は「日本語の習得(使用)が必須」となります。
が、日本語は外国人が習得するのにはそれなりに難易度が高い言語として知られております。
これらのことから日本が安易に外国人労働者を導入しようとしても上手くいかないばかりか、むしろ言語教育や訓練などで過大な社会コストがかかるばかりでしょう。
安易な移民労働力の導入は日本人にとっても外国人にとってもお互いに不幸にしかならない結果しか見えてきません。
可能な限り避けるべきでしょうね。
そして日本が同じ欧米先進国と比べて有利な点が「まだ外国人労働力の導入を本格的に行っていない」という点であり多くの先進国が頭を悩ませている移民問題を(在日は置いといて)日本はまだ回避しえるということでもあります。
さて、こうしてザっと観てきた通り日本が他の世界の国と比べて優位であり優れている点は――
・産業力、技術力の強さ
・日本の富の豊かさ
・外国人労働者(奴隷)に頼らぬ点
・民族的宗教的統一性と安定社会
――というようにその強みを上げるコトができるでしょう。
そして、日本は諸問題を技術面でも資金面でも独力で充分に解決するだけの余地が充分にあります。
さて、では、日本の弱点――泣き所はいったいなんでしょう?
それはこれまで上げてきた強み以外の面で大きなウィークポイントがあります。
それは労働力です。
日本は他の先進国に例をあたわず少子高齢化が進んでいます。
その為、老齢人口がこれから増大化する一方、若い働き盛りの世代が小さくなります。
と、いいますか老人はいずれ亡くなりますから今後、今の一億越えの人口から八千万人台にまで人口が縮小するコトが予測されています!?
このコトに伴い医療介護子育てから各産業を担う働き手が足りなくなる――人材と人員の欠如が日本が抱える最大の問題でしょう!
さて、しかし、その為に『安易に外国人労働者の導入』は日本社会の日本人の首を絞めるだけです┐( ̄ヘ ̄)┌
他に問題を解決する方法はないのでしょうか?
私は充分に可能だと、日本は日本人は今度の危機(もんだい)も充分乗り越えて行くコトが可能だと信じています。
この問題に比べれば、幕末明治や先の大戦の危機の方が日本という国が亡国に落ち込むかどうかの瀬戸際の国難と比べればむしろどーというコトないでしょう。
そしてこれからの国難を乗り越えるに充分な下地を先達の方々は私たちに用意して下さっています。
後は、私たち一人一人がキチンと問題に向き合って意識し、その解決に力を合わせて行けば充分に克服できるでしょう。
まず観てきた通り日本は充分に豊かな先進国です。
「国債残高1000兆円!」とかと馬鹿の一つ覚えのように喚きたてる財務省とその手先のマスゴミがいますが無視して結構ですw
日本は自国通貨建て100%内債です。
また、国家の信用と産業力が強すぎて多少通貨を刷っても「通貨価値の下落やインフレ」が起こるどころか少々のことではデフレがストップしません!
ある意味で「ボーナスステージにいる」よーな状態なのですから、この恵まれた状況を利用して財源が必要なら国債を刷って用立てればいいのです。
償還期限が半世紀の建築国債の福祉版なんかを出してもいいですし、そうやって少子高齢化対策の政策財源を基金として用意してしまえばいいのです。
このように考えれば財政――おカネに関しては日本がまったく心配の必要の無いことが分かると思います。
日本の問題点はむしろお金以外の面にあるといっていいでしょう。
次回はこの点を取り上げ議論していきたいと思います。
ではではーまた!
続き、楽しみにしていてくださいねーw
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