介護福祉士国家試験を受けた感想!本当に介護の仕事に必要な資格か?
私は介護施設で3年間働いた後に、介護福祉士の国家試験を受験して介護福祉士の資格を取得しました。
介護福祉士になるためには専門学校で勉強をして取得するという方法、3年間働いて受験資格を得て試験に合格して取得するという方法があります。
介護福祉士の資格は知識や経験の証明
介護の世界で介護職としてやっていくためには、持っていたいのが介護福祉士の資格です。
介護の仕事は無資格や未経験の人でもチャレンジしていける資格ではありますが、ある程度の知識や経験を持っているというところの証明になるのが、この介護福祉士の資格です。
介護福祉士を持っていることで施設の中で任される仕事の幅が増えますし、資格手当ということでお給料にも反映されることがあります。
転職にも有利になる
また転職をしようと考えた際にも、介護福祉士優遇という施設はたくさんあるので、転職をする際にもかなり有利となります。
介護福祉士の資格は受験をする際には、ある程度の下準備をしてしっかりと知識を身につけておく必要がありますが、介護の世界でやっていくという人はぜひチャレンジしてほしい資格だと思います。
介護福祉士の資格を取得して良かったと思えることばかりでしたし、周りもこの資格はほしいと思い、チャレンジしている人が多かったです。
介護福祉士試験の難易度
介護福祉士の資格を取得した際にはかなり嬉しかったです。
難易度については実感としてはしっかりと勉強をして下準備をしておけば、一回での合格も難しくないなという風に感じました。
試験の10か月前から勉強を始めて、コツコツと取り組んでいき、最後の方は実技試験もあるので実技試験に向けた勉強をしていきました。
介護施設で働いていて多くの人が受験をしていましたが、その中での合格率としては半分程度だったと思います。
法律などたくさんの分野から出題されるので、介護の仕事をしているからと言って簡単に合格できるものではなく、事前準備が大事になってきます。
介護福祉士試験の実技試験について
実技試験については介護職として普段やっていることが試験内容になるのですが、ついつい自分の癖などで独自にやっていることもあるので、そのあたりは基本にかえって試験対策をしておくことが大事だなと思いました。
声掛けをしながら丁寧に関わっていくというところを見られているようだったので、そういったところに気をつけていきました。
介護福祉士は仕事に必要?
介護福祉士の資格は一度取得をすると全国のどこでも使えるので、良かったなと思いますし、介護職をする上で役に立ちました。
介護職は精神的に辛い?特別養護老人ホームでの仕事内容について
皆さんは介護施設内で行う介護の内容をご存知でしょうか?
これから介護職に就こうと考えている方の中にはあまりご存知ない方もいる事でしょう。
介護のお仕事は、いざ就職してみてから自分には合わないと辞めていってしまう方がとても多いお仕事ですので、今回は介護施設ではどの様な介護を行うのか簡単に説明したいと思います。
排泄介助は最初の難関?
介護施設では主に介護が必要な方々の介護全般を行う事になるのですが、移動の際の付き添いや食事の補助などの一般的に思い浮かべる様な介護だけではありません。
排泄の補助や入浴介護などもあり、入浴に関しては入浴不可能な方に対しては体を拭いてあげたりなどの介護を行うことになります。
その為、介護施設に就職してもすぐ辞めてしまう方がとても多いのです。
特に排泄の介護などは抵抗がある方が多いことでしょう。
介護職は精神的に辛い仕事
また、とてもストレスが溜まりやすいお仕事だと思いますので、介護職で働いていく場合、休日などでのストレス発散などもとても大切になると思います。
介護職は実際に行ってみるととても大変でかつ、精神的な強さが必要なお仕事です。
しかし、様々な事を学ぶ事が出来るやりがいのある職業なので、すぐに辞めてしまうといった事を防ぐためにも、仕事内容をしっかりと知った上で就いて欲しいお仕事だと私は思います。
特別養護老人ホームで7年働いた
私は介護職として7年間正社員で働いてきて、そのうちの4年間は特別養護老人ホームで介護職をしていました。
特別養護老人ホームは基本的に入所をしてから、亡くなるまでの間を過ごすホームで、介護度は重い人が多く認知症の人も多かったです。
特養ではマルチに働く
介護の仕事としては排せつ介助、入浴介助、更衣介助、移動介助、食事介助、レクリエーションの提供など様々でしたが、人によって介護が必要なレベルは違っても、ほぼ全てにおいて見守りや支援を必要とする人が多かったです。
過酷な仕事だけどやりがいもある
介護職の労働環境は過酷だという話をよく聞きますが、実際に働いてみて、他の仕事と比べて安い賃金と過酷な労働というのは実際にあるなと思いました。
介護をしていて一番辛いのは、老人ホームに入所している人が笑顔で活き活き過ごせるお手伝いがしたいと思っていても、介護拒否をされたり、暴言や暴力をされたりということがあった時でした。
認知症がある人に接していると、こちらが良かれと思ってやったことでも、それを受け止めてもらえない、この人たちのためにやっているのに本当に役に立てているのかわからないという虚しさがありました。
しかしいつもより元気に過ごしている姿を見たり、笑顔を見たり、感謝をされたりすると、それでやりがいを感じてこれからも続けようという気持ちになれました。
介護士の仕事にやりがいを求めてはいけない!
来たる超高齢化社会と言われる日本です。当然増えていくであろう介護という仕事ですが、今回はそんな介護士のやりがいについて考えてみましょう。
介護士の仕事とは?
オムツ交換であったりお風呂に入れたりと一般的には「老人ホームでの介護」という内容です。
パンフレットで見るような笑顔の瞬間は少ないかもしれません。
特別養護老人ホームなどの介護保険の括りで入所できるところは、日本全国で見てどこも定員いっぱいとなっています。
そのため、当然働く職員に余剰人員はおらず「生活を援助するだけ」の対応になってしまいます。
笑顔はなくても生活は出来るという事でしょうか。
介護をする事のメリットは?
いずれは自分の通る道でもある介護という世界、それは誰にも避けては通れないと言っていいでしょう。
医学の進歩と共に人間の寿命は長くなっています。
それは今現在の若者がやがて年を取る頃には、もっと寿命が延びているでしょう。
となれば、介護を必要とする可能性は増してきます。
そんな中、やはりどういった実情なのかを知れるというのはメリットとなるでしょう。
施設見学だけでは分からない状況があったりもします。
介護技術等もあるかもしれませんが、これは昔に比べて情報が沢山入手出来たりします。
従ってそれを例えば、将来身内の介護に活かそうという考え方はあまりおススメは出来ません。
介護技術は常に進歩しており、数年前の考え方や手法は変わったりしているため、時間の経過と共に廃れていったりもします。
介護の仕事、そのやりがいとは?
これも一般的なイメージになるかもしれません。
そう「あなたの笑顔が私の喜びです」という間違った考え方です。
確かに人から感謝されたり、笑顔を見せてもらえたりしてイヤになる人間はいないでしょう。
それをイヤと感じる人は介護の仕事には就かないはずです。
筆者も介護経験者です。
これは人の感じ方や経験年数にもよるかもしれませんが、「ありがとう」に対するやりがいは当たり前になっていきます。
当然対価を支払われて仕事をしている訳ではありますが、一回の「ありがとう」が段々と希薄に感じてしまいます。
加えて毎回その感謝にやりがいを感じていては「それ」を求める介護者となってしまいます。
では介護におけるやりがいとは何か?
それは「対象者が亡くなってしまい、その後に家族から頂く感謝の言葉」だと思っています。
介護とは、正直お金になりません。生活していく生業としては足りない事ばかりです。
もし「人のために」介護の仕事を検討しているのであれば、それは結果として「自分のため」になるかは疑問です。
もっと介護しやすい環境が生まれれば良いのですが。
介護施設にクレームしてくる家族の対応はどうする?私が実践しているおすすめの方法
有料老人ホームや特別養護老人ホームといった入居型の老人ホームは家族のクレームもあります。
そんなクレーマー家族の対応方法をご紹介します。
クレームは現場だけでない
ご家族様から施設に対しての細かな要望、改善してほしいことなど以外にたくさんあります。
介護現場の話だけでなく、施設からの請求書に対しての説明を求められることもあります。
クレームがあがったら
介護現場、入所者さまへの職員の対応のクレーム(苦情が来た場合)は、緊急性や程度にもよりますが、まずは職員間で全員が認知するようにします。
そのうえで、対応策を会議で話し合ったりリーダーと呼ばれる上司たちが対応策を考え決まったらすぐ他の職員にも周知させます。
具体的な対応方法
私が勤めていた施設では連絡ノートが作られており、日付、ご利用者様のお名前、連絡事項が記入できるようになっており、職員は出勤したらまずそのノートを確認することになっていました。
クレームの対策だけでなく、入居者様の状態など職員が同じ情報を常に共有することができたので、周知させることも難しいことではありませんでした。
共有する
情報の共有は、たくさんの職員がかかわっていく中でとても重要なポイントになります。
ご家族様の問いかけに対し、職員がそれぞれ違う答えをだしたらさらにクレームはさらに炎上するでしょう。
共有した情報のもと改善され、誰もが同じ対応をしている事がご家族様へのお詫びになるのだと思います。
クレーム対策で大切なこと
クレームの対応策が出来上がった段階で、電話で相談員や施設の窓口の職員がご家族様に直接お詫びをし、対策を伝えたり次回ご家族が面会にみえた時お伝えすることもあります。
介護の世界だけではありませんが、クレームに対しては迅速に対応し誠意を見せ、信頼をつなぐことが大切です。
クレームとは改善を望まれての要望ですので、一日でも早く迅速な対応をとることが一番の対処方法だと思います。
一度失った信頼関係を取り戻すことは難しいですが、職員全員が一致団結して取り組むことが必要になります。
例外
ただし、ご家族の要望と言えどすべて対応できけるわけではありません。
施設には施設のルール、倫理性、集団生活の場であること、職員の人数が少ないことなど、完璧な介護はできない旨を入所時に説明させてもらうようにしています。
介護施設に入居する高齢者ってどんな人?現役介護士が特徴を教えます
私が働く老人ホームに入居している高齢者をご紹介します。
これから施設介護士を目指す人はこんな人もいるという参考にして頂ければと思います。
不思議な癖がある方
癖のある、といか個性の強い方はたくさんいらっしゃいました。
入所されたばかりの女性の方です。
その方は認知症は軽度でしたが明け方になると服を繰り返し脱いで全裸になる癖がある方でした。
職員が衣類を着てもらうために介助を行いと「よろしい。」と言いうなずかれました。
介助して服を着てもらっても30分も経たないうちにまた全裸でベットに横たわっているところを発見し、繰り返し3度ほど着衣の介助を行ったことがあります。
毎晩そんな事が続きましたが、1週間ほどで落ち着き衣類を脱ぐこともなくなりました。
寝たきりの女性の方
その方は拘縮している状態で入所してこられました。
右腕は頭より上で肘が曲がり、左腕は脇をしめた状態で両足の膝も曲がった状態でした。
食事は柔らかく加工したものを召し上がって見えましたが、腸の動きも弱かった為自力で排便がをすることが出来ず、排便を促すのに下剤を服薬していました。
下剤を服薬すると、多くの方が痛みを訴え、繰り返し軟便の排便をされます。
ですから、排便時間を逆算して夜中に排便されるよう夕刻に下剤を服薬します。
その女性の方が下剤を服薬した晩は「春の小川」の歌を、ハイスピードで歌います。
歌うというより、一定の音の高さでお経を唱えるように「春の小川の隅田川・・・」と唄うのでした。
気を紛らわすために歌っていたのかもしれませんが、暗闇の中で歌声がきこえるとちょっとぎょっとしました。
統合失調症と診断を受けた方
普段はベット上で休まれていることが多く言葉も殆ど発しません。
車いすへの移動も全介助、食事も全介助、衣類脱着も、洗身もすべて職員の介助で行われますが、週に1回のPTによるリハビリで歩行訓練が行われます。
ベットから車いすへの介助の時も全身硬くなっていて移乗を行うのにも一人では難しいのですが、PTの方が支えるとリズムよく歩けるので不思議でした。