【長期留学】イギリスでサッカー選手・コーチとして生活してみた!

今回は2020年春まで、イギリスでサッカー留学を行っていたタク君とソウタ君にインタビューをしました。新型コロナ禍の影響もあり、予定より少しだけ早く帰国となってしまいましたが、ビデオ通話でイギリスサッカー留学の魅力と体験談をお聞きしました。

2人とも2019年夏に11か月の長期留学をスタートし、ソウタ君はコーチング留学、タク君は選手留学のプログラムでした。

まずはじめにイギリス留学をする前は日本で何をしていましたか?

タク:
「高校在学中に海外留学をしたいと思い、卒業後にアルバイト等で貯金をしていました。」

ソウタ:
「僕も大学生の時に留学をしたいと思って、卒業してからアパレルで働いて留学費を稼ぎました。」

どうして海外に留学をしたいと考えるようになったのですか?

タク:
「大学でサッカーをやることも考えてはいたんですが、大学生になって遊ぶばっかりになってしまうんじゃないかと思い、他の選択肢を考えるようになりました。親とも相談する中で、海外でサッカーに集中するのもアリなんじゃないかとアドバイスをもらってから留学を意識するようになりました。」

ソウタ:
「もともとサッカー関係の仕事に就いてみたかったんですが、選手としてはそこまで実績があるわけではないので、海外で指導者ライセンスなどを取得することで、少しでも箔を付けられたらいいなと思って、留学することにしました。」

最近では海外留学といってもスペインやドイツなど多くの選択肢があると思いますが、なぜイングランドを選んだんですか?

タク:
「親戚の知り合いが、FOOTBALL@UKのことを知っていて教えてもらったことがきっかけです。あとは英語圏でサッカーができるということが大きな魅力でした。」

ソウタ:
「学生時代に旅行でドイツやイギリスに行くことがあり、イギリスがどのような国なのかを、なんとなく知っていたことが理由の一つです。イギリスという国の雰囲気や人が好きで、治安も悪くなかったので。また、スペイン留学も考えていたのですが、やはり英語圏に留学することでサッカーの勉強に取り組みやすいということでイギリス留学に決めました。」

タク君は、実際にイングランド11部のチームに所属してプレーしていく中で、留学開始前に想像していたものと「違う」と感じることはありましたか?

タク:
「留学前から体のサイズとかは違うんだろうと思っていましたが、実際には想像以上に大きくて・・・(笑)。そのフィジカルの差を他の何かで埋めることの対応が難しかったです。相手が自分と同じくらいの身長でもパワーが全然違うので、そこをどうするのかをずっと考えてプレーしていました。相手にボールを触らせないようなコントロールをより意識することで成長につながったと思います。改めてテクニックの重要性に気が付かされました。」

他に、日本のサッカー文化とイギリスのサッカー文化で違うと感じたことはありますか?

タク:
「そうですね。観客がすごかったです。リーグ戦では11部なのに相手サポーターが数百人来たりして、なかなかそういった経験がなかったのでものすごく緊張しました。また、練習試合なのに相手サポーターに殴られたことがありました(笑)。ちょっとしたファウルだったんですけど、周りのチームメイトたちがヒートアップして小競り合いになったところで、なぜか観客が割り込んできて殴られました(笑)。この時にイギリスだなぁと感じました(笑)。練習試合なのにって・・・」

 

では、2人にFAコーチングライセンスについてお聞きします。実際に、FAライセンスレベル1を受講してみたわけですが、英語で行われる講習会はどうでしたか?ついていけましたか?
*タク君は選手留学をしながらコーチングライセンスも取得しました。

タク:
「FAライセンスの講習を受講したのが、留学をスタートしてすぐだったので、英語力にすごく不安があったのですが、他のネイティブの受講生たちが優しくて何度も助けてくれました。僕が理解できてなさそうなところを聞いてもないのに親切に教えてくれたり、指導実践でもチューター(先生)の人たちが気を使ってゆっくり話してくれたり、時にはマンツーマンで教えてくれることもあって、非常に充実したコースになりました。」

ソウタ:
「僕も同じような経験をして、講習会の受講者はほとんどがネイティブの人たちなので、普段の語学学校で先生が話してくれるスピードや言い回しとは全く違くて、初回の講習ではかなり戸惑いました。でも、ある程度みんなと仲良くなって友達ができてくると練習や講習の中で分からないところを教えてくれるので、そこはすごくありがたかったです。」

FAレベル1の講習内容はいかかでしたか?

タク:
「まずはチューターの人が実際に指導のお手本を見せてくれます。選手役は自分たち受講生です。テーマに沿って、どのような練習をどのように行えば良いトレーニングとなるのかを教えてくれました。その後、講義なども織り交ぜながら、受講生同士でグループを作り、グループ内で指導実践の計画を立てて実際に指導をやります。」

ソウタ君はレベル2まで受講していましたが、レベル2はどのような内容でしたか?

ソウタ:
「レベル1でやっていたことを、より詳細に突っ込んで学びます。レベル1では全体を薄く広く学んだのに対し、レベル2ではそれぞれのテーマをより深く学びました。例えば、チューターが提示したトレーニングに対し、グループに分かれて解釈をしたり、発展させるといった取り組みをしました。」


 

次に、留学生活の1日を簡単に教えてください。

タク:
「朝7時30分ごろに起床して、ホストマザーが用意してくれる朝食を食べてから学校に行っていました。学校が12時ごろに終わるので、そのあとはクラスの友達と昼食を食べに行ってからジムに通っていました。その後は練習のある日は練習に行き、無い日は遊びに行くか部屋でゆっくりしていました。」

学校の後は自由な時間がたくさんあると思いますが、例えばどんなところに行きましたか?

タク:
「ソウタ君がファッションに興味があったので、一緒にLiverpool Streetに行って古着屋巡りなんかしました。」

ソウタ:
「Liverpool Streetにたくさん古着屋があって、何回か行ってお店をたくさん回りました。僕はそれ以外だと、夕方に友達とパブに行って飲んだり観光地に行ったりしました。その中でもスパーズの新しいスタジアム『トッテナムホットスパースタジアム』が一番印象的でした。」

タク:
「僕もチェルシーの試合を見に行った時が一番感動しました!サッカーやっている人にとってロンドンは観るものがいっぱいあっていいですよね!」


Liverpool Streetの様子


 

他にどんなチームの試合を観に行きましたか?

ソウタ:
「ミルウォールのスタジアムに行ってきました!チャンピオンシップ(2部)ですけどなかなか良いスタジアムでした。なんだかんだで10試合くらい観に行きましたがほとんどスパーズです。」

週末はそれぞれ試合があると思うんですが、どのように生活していましたか?

タク:
「毎週土曜日がリーグ戦なのですが、3時キックオフで6時ごろにはみんなでご飯に行ったり飲みに行くということが多かったです。」

ソウタ:
「練習や試合が終わった後はコーチ仲間と歩いてパブに行ってプレミアリーグを観戦することが多かったです。」

どこか旅行にはいきましたか?

タク:
「当時いた留学生たちとポルトガルに行ってきました。ご飯がおいしくて景色がすごく良かったです。ロンドンは近郊にたくさんの空港があって、ヨーロッパの国を旅行するにはアクセスが最高の場所だと思いました。」

ソウタ:
「ギリギリにチケットなど購入したのですが、すごく安くて驚きました。4日前に航空券と宿泊費(4泊)あわせて400ポンド(約55,000円)くらいでした。」

ご飯といえば、イギリス料理はおいしくないって本当?

ソウタ:
「パブやレストランで食べるご飯は普通ですが、いわゆる家庭料理はおいしくはないです(笑)。ただ、ホームステイ先がイタリア系の方の家だったので、パスタなどは美味しくいただきました。」

タク:
「僕はお昼ご飯によくスーパーの£3 mealというものを買って食べていました。サンドイッチ・ドリンク・スナックあわせて3ポンド(約400円)です。おいしいかと言われると普通ですが、物価の高いロンドンでは重宝しました。」

ホームステイ先は決まり事などはありましたか?

タク:
「洗濯に関してはルールがあって、自分の洗濯かごがいっぱいになったら出してくれと言われていました。毎日洗濯するのではなく、2,3日に1回程度でした。」

ソウタ:
「僕のところは何もなかったです。料理洗濯も自由で、門限等もありませんでした。」

留学中に困ったことやトラブルはありましたか?

タク:
「僕はある日突然歯がめちゃくちゃ痛くなったことがありました。僕の入っていた保険では歯医者が適用されなかったので、すごく痛くてどうしようと思ったのですが、数日したら治りました。保険の内容を確認しておくことも大事だなと感じる出来事でした。」

最後に、イギリス留学で一番良かったなと思うことを教えてください。

タク:
「サッカーの本場イングランドでサッカーができたことが一番良かったです。外国人からも、現地にいる日本人からもいろいろなプレーを学んで吸収することができました。」

ソウタ:
「学校で知り合ったいろいろな国の人たちと交流できたことはすごく良かったです。あとは、イングランドは生活の中にサッカーが溶け込んでいて、非常に身近に感じることができ、日本にない文化を肌で感じることができました。イギリスの子どもたちと日本の子どもたちの違いを知ることができたのも良かったです。」

タク君、ソウタ君ありがとうございました!

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著者プロフィール

八木大
八木大
東北大学を卒業後、サッカーの指導者としてキャリアをスタート。
茨城県内のサッカークラブで様々なカテゴリーを4年間担当し、2018年にYMSに当選し渡英。
FAコーチングライセンス、JFA B級ライセンスおよびキッズリーダーの資格を保有。