KONASUKEの部屋

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ショウジョウトンボ♂20200629

2020年07月04日 | トンボ目
ショウジョウトンボの♂。
全身真っ赤で、翅の付け根も赤い。

「猩々(しょうじょう)」ってのはアレですよ。
「もののけ姫」に出てきた、石を投げてくる猿っぽいモノノケ。
元々は中国の妖怪ですが、日本で能の演目に取り上げられて、その印象から、大酒呑みや赤いものの象徴として使われますね。
猩々緋:赤味の強い赤紫色
猩々袴:ショウジョウバカマ。野草。
猩々草:ショウジョウソウ。ポインセチア似の植物。別名・サマーポインセチア。
猩々木:ショウジョウボク。ポインセチアの別名。冬の季語。
黄色猩々蠅:キイロショウジョウバエ。実験でお馴染み。
まぁ、植物とか昆虫の名前で「ショウジョウ」って付いたら、「=赤っぽい」って思って差し支えないかと。

赤トンボ以上に赤いです。
ネット上にはたまに、赤トンボと間違えてアップされてることがありますね。
でも、アカトンボは、こんなに腹が平べったくないですよね。
ナツアカネの♂もかなり全身真っ赤になりますが、胸の横に黒い筋模様があり、ショウジョウトンボの♂にはありません。

分類:トンボ目 不均翅亜目トンボ科アカネ亜科
体長:♂41~55mm、♀38~50mm
分布:全国
   平地~山地・止水
成虫の見られる時期:4~10月(年1化・茨城県5月下旬~9月)
          幼虫
エサ:成虫・・・飛翔昆虫など
   幼虫・・・若齢・ミジンコ類、中齢~水中の昆虫の幼虫、オタマジャクシ、メダカなど
その他:♂は未熟な内は橙色、成熟すると赤色、♀は橙色になる。
    成熟した♂はアカトンボ類と紛らわしいが、胸の側面に黒色条がないことと、腹が平べったいことで区別できる。
    ♀や未熟な♂は、オオキトンボやキトンボと紛らわしいが、本種は前胸後縁に毛束がない。
    抽水植物の多い池沼、湿地、水田などに夏、普通に見られる。
    水質はやや濁った~濁った陸水で、底質は砂泥、開けた明るい環境を好む。
    昼行性。
    羽化水域を遠く離れることはない。
    未熟な個体は付近の雑木林などの林縁で栄養飛翔を行う。
    ♂は池に突き出た枝葉に静止して縄張りを作り、近づくトンボは他種でも追い払う。
    ♀は水域のほとりの抽水植物の茎に止まっていることが多い。
    ♂は♀を見つけると、空中で交尾するが、数秒で分かれて、♀は打水産卵し、♂は上空で警護する。
    産卵が終わると、再び同じサイクルを繰り返す。
    卵は長径が0.55~0.70mmほど。
    卵の期間は5日~2週間程度。
    幼虫期間は2~8カ月程度。
    年1~多世代で、幼虫は通年見られる。
    体長18~21mm、頭幅6~7mmで、淡い緑褐色~濃褐色。
    アカネ属のヤゴににるが、腹部第8、9節の側棘がほとんど目立たない。
    幼虫は水底の藻の中に潜んでいるため、池の清掃で藻を取り去ってしまうと絶滅する可能性がある。
    羽化は倒垂型。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
   かたつむりの自然観撮記
   yagopedia

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2020-07-04 16:51:16
真っ赤で綺麗ですね。我が家には来てくれません。顏まで真っ赤です。
kazuyoo60さんへ (KONASUKE)
2020-07-04 21:08:04
コメントありがとうございます。
家には来ないかも(笑)
いつか出会えると良いですね。

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