KONASUKEの部屋

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クロスジフユエダシャク20191204

2019年12月06日 | チョウ目
クロスジフユエダシャク。

記念すべきフユシャク類1種目♡

※フユシャクとは・・・
晩秋から早春、つまり冬を中心に発生・活動するシャクガの仲間。
フユシャク亜科、ナミシャク亜科、エダシャク亜科に仲間がおり、国内で36種類が知られています。
メスは翅が無いか、極端に短くて飛べない種類がほとんどです。
メスは、匂い物質・フェロモンでオスを呼び(コーリング)、交尾を行います。
また、成虫は口吻が退化していて、エサを摂りません。
多くの昆虫が活動する春~秋を避けて、冬を中心に活動することで、カマキリなどの捕食者が居ないので、安全です。
また、エサを摂らないことで捕食される危険を下げることができ、生殖に専念できていると思われます。

多くのフユシャク類は夜に活動しますが、クロスジフユエダシャクはその中では珍しく、昼間活動します。
暖かい午前中に、雑木林の落ち葉の上を、オスがフワフワと舞う姿が見られます。
メスは落ち葉の下に潜んでいて、フェロモンでオスを呼び、落ち葉の下に隠れて交尾します。
昼間活動する分、鳥などの捕食者に発見される可能性が高いので、この習性によって身を護っているのかもね。

今回は、風が強かったためか、オスは遠くまで飛んでばかりで、落ち葉周辺を低空飛行する個体を見出すことが出来なかった。
あまりに風が強くて、フェロモンが拡散されてしまって、たどり着けなかったのかも。
今度は、メスと、交尾現場を押さえたい!
確保だ!(笑)

分類:チョウ目シャクガ科エダシャク亜科
大きさ:オス(翅を広げた長さ)22~30mm、メス(体長)10~14mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:11月~12月(年1化)
          地域・標高により出現時期は異なる(山地では10月末から出現する地域も)
          卵で冬越し
エサ:成虫・・・口吻は退化している食べない
   幼虫・・・コナラ、ミズナラ、クヌギ、クリ、アベマキ、カシワ、タカオカエデなど
その他:フユシャク類では珍しい昼行性。
    メスは翅が小さくて飛べない。
    メスはフェロモンを出してオスを呼び(コーリング)、落ち葉の下で交尾する。
    幼虫は初夏に見られる。
    背中は黒く、腹は白い。
    黄白色で縦縞模様のある個体もある。
    終齢幼虫の体長は約25mm
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
   みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   虫ナビ
   昆虫エクスプローラ

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