ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

社民党、退潮のリアル

2020年11月20日 | 社会民主主義ノート
先週14日に社民党の臨時党大会があり分裂が決定づけられました。

「社民党の体たらく」「旧社会党の老人たち」、ポツンと一軒家をもじられ「ポツンと一人政党」「オワコン(終わりのコンテンツ)党」など言いたい放題のマスコミ見出し。
たしかに社会党時代から75年の歴史を持つ社会民主党(社民党)の後退には歯止めが効かずに今日に至ってしまいました。

「なぜ社民党は凋落したか」「党首福島瑞穂の責任は」と疑問も投げかけられている。
いろいろな事情がありますが、私の見方は至って簡単。

これまでの有力な支持団体であった労働組合(連合)が社民党を見放したからです。

もし創価学会が公明党の支持をやめたらどうなるでしょうか?

財界、企業が自民党に人財を送らず手を引いたら、自民党は今の形を保てますか?

社民党の前身、日本社会党は「総評(労組)の政治部」と言われていました。労組あっての党でした。このことは自民党が「財界の政治部」と称されるのと同じです。

福島瑞穂でなく誰が党首になっていても「人」「財」がなければ選挙は勝てない。スポンサーが離れればその組織は衰退するでしょう。個人の人気には限りがあります。

2011年3.11原発震災以降、特に原発政策をめぐっての差異が顕著になり、電力連合など右派勢力を抱える連合と社民党との関係はますます冷え込んでいきました。これまで労組の人財支援で成り立っていた政党としては致命的なことです。

社民党は、今回4時間に渡る臨時党大会の模様をYouTubeですべて公開しています。ここまで党の透明性を打ち出している姿勢は十分に評価されて良いでしょう。
また機関紙「社会新報」では、「佐高信の視点」の欄で「党首は参議院議員でなく衆議院から出馬して勝負しないのはおかしい」と佐高信の厳しい意見をそのまま掲載している。
自党の機関誌が自党の党首批判を正面から載せる機関紙が他にあるでしょうか?自民党?公明党?共産党?にそれができるだろうか。

社民党の持つ捨てがたい党内民主主義の良さが党大会のYouTube全開示、また自党機関紙での党首批判などでも示されています。

福島瑞穂党首が「社会民主主義の党」をさかんに強調している。
ところでそこまで言う「社会民主主義」とは一体どのような考えなのでしょうか。「民主主義」や「社会主義」のイメージはそれぞれ描きやすいと思いますが「社会民主主義」は案外、正確に理解されていないのではないか思われます。当方、ポポロ通信舎でももう一度その検証をシリーズで行ってみたいと思います。

カテゴリー「社会民主主義ノート」を設けます。当方の学習過程をお示しするということで、特にご訪問者さまと議論をたたかわせるつもりはございません。「降りかかる不条理に抗す」シリーズのように気の向くままの連載になるかと思います。末永くご覧いただければ幸いです。
(敬称略)


写真は臨時党大会、毎日新聞から。


“社会民主主義”の国、スウェーデンのポップグループ、アバ(Abba)の「 Money, Money, Money」
お金がすべてではありません、されどお金が物事を左右しますね。
金・金・・金・・・



ABBA Money Money Money
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