医療崩壊の地獄は見たくない | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
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こんにちは! 廣田信子です。

 

19日に新型コロナ対策専門家会議の記者会見があり、

それを受けて20日に安倍首相の発言が…。

 

4月の新学期には学校を再開する方向で、

文科省に具体的な指針の取りまとめを指示。

 

イベントに関しては、

一律の自粛要請は一旦終わり、

今後は、「感染対策のあり方の例」を参考に、

主催者がリスクを考慮して判断するというように、

という方針が示されました。

 

瞬間、えっ、それでいいの?と思いましたが、

 

ヨーロッパ諸国の感染拡大のスピードと比較すると、

日本の感染拡大は何とか抑えられているようにも見え、

 

安倍首相は、

オリンピックは予定通り開催と言い続けているので、

 

何となく、日本中が、一旦気が緩んだ感があります。

 

しかし、感染者は増え続けていますし、

特に都市部では、感染ルートが分からない感染者、

海外からの帰国者の感染者も増え、

気を抜けない状況であることは違いありません。

 

かろうじて持ちこたえているだけで、

いつ爆発的な感染者拡大(オーバーシュート)が起きても

おかしくないと専門家会議はいいます。

 

イベントについては、専門家会議の中でも、

今後も自粛要請を続けるべきだとの意見も強かったのが、

 

経済活動とのバランスを考え、

自主的に判断することになったようです。

(この政治的判断はどうなのかと思いますが…)

 

専門家会議は、

「リスクを判断して慎重な対応が求められる」

というところは強調しているのですが…。

 

新型コロナウイルスの感染リスクの高い場所は、

 

1.「換気の悪い密閉空間」

2.「人が密集」

3.「近距離での会話や発声」

 

という3つの条件が同時に重なった場とされています。

 

さらに、全国から人が集まるような大イベントは、

全国への感染拡大という大きなリスクをはらんでいて、

 

大人数が集まるイベントは、

イベント会場だけでなく

入場までの移動や受付の列、終了後の仲間同士で飲食等、

その前後でも人が密集する場面が生じやすいという

リスクがあるのです。

 

今の状況では、全国規模のイベントや、

狭いライブ会場で盛り上がるようなイベントは、

当然、自粛が続くだろうと思っていたので、

 

さいたまアリーナで、

K―1ワールドグランプリという

6500人規模のイベントが開催されたというニュースは、

ショックでした。

 

埼玉県知事が中止への協力依頼をしても、

権限がないので止めることができなかった…と。

 

主催者側の発言には確信的な覚悟を感じました。

 

これまで準備を重ねて来て、お金も費やしている。

中止すると、出演者への補償やチケットの払い戻し等で、

今後のイベント開催が難しくなるほどの経済的ダメージがある

…とすると、

 

主催者には、最善を尽くして開催するという以外の

選択肢が考えられなかったのかもしれません。

 

国は、充分対策できるかどうかを考え、

自分たちで判断しろと言っているのですから…。

 

 

また、大阪の地下アイドルの

100人規模のライブが開催されたというニュースも。

 

地下の真っ暗な密集した空間で、

もちろんマスクなど誰もしておらす、

身体を動かし声を出して盛り上がっている映像も、

ショックでした。

 

これらのイベントが、

条件をクリアーしてOKだというなら、

どんなイベントもできてしまいそうですから。

 

日本人のまじめで

横並びで周囲と同調しようとする性質が、

 

イタリア、スペインのような急激な感染者の増加を

何とか食い止めていたのだと思いますが、

 

もう、さすがに限界が来ています。

 

イベントについては

具体的な踏み込んだ要請が必要で、

これ以上、なし崩しになっていくのは本当に危険です。

 

当事者にとっては、中止による経済的な窮状が、

何より大きな問題なってしまうのは当然ですから。

 

 

私たちのマンションコミュニティ研究会は、

毎月開催していた50人規模の勉強会を、

2月に続き、3月26日、4月後半まで

中止することを先週決めました。

 

4月については、

 

季節的に窓を開けっ放しも可能ですし、

広い会場なので、席を空けて座ることも可能。

講演形式ですから近距離での会話もない…。

 

1.「換気の悪い密閉空間」

2.「人が密集」

3.「近距離での会話や発声」

 

を防ぐことは十分でき、開催も可能かと思いましが、

人の意識の問題としてやめるべきだ…と。

 

 

東京オリンピック延期も現実的になってきました。

 

今のヨーロッパや北米の感染状況、

今後、アフリカや南米にも広がっていくだろうと考えると、

延期は当然のことだと思います。

 

そんな世界の状況を見たら、

気を引き締めていかなければならないのですが、

 

安倍首相の楽観的にも思えるメッセージと自粛疲れで、

3月20日~22日の3連休は、

営業を開催する遊園地もあり、

街には、けっこう人が出ていたようで、

何か、大きな不安を感じていました。

 

そんな状況を引き締めるために、

昨日、小池東京都知事が記者会見を開き、

 

海外帰国感染者や、

感染源の確認できない感染者が増えていると報告。

 

世界各地で都市封鎖(ロックダウン)が起こっており、

在留邦人の帰国が、

感染者集団(クラスター)やメガクラスターに

つながりかねないとして、

 

感染者の急激な増加(オーバーシュート)が

発生しかねない状況で

最悪の場合、首都封鎖もあり得ると見解を述べました。

 

その上で、

都民に対して4月12日までの3週間、

換気の悪い密閉空間、多くの人の密集、

近距離での会話が発生する行動を避けるよう要請し、

 

ライブハウスやスポーツジムなどの施設利用、

イベント開催も自粛するよう呼びかけました。

 

これは、東京と日常的に行き来がある

首都圏すべての住民に対するメッセージだと

受け止めなければなりません。

 

小池知事は、

この3週間が、オーバーシュートが発生するか否かの

大変重要な分かれ道だ…と。

 

北海道、大阪等で知事が、

コロナ対策で積極的にメッセージを出している中で、

一番心配するべき、

首都東京の小池知事の動きが鈍いと思っていましたが、

 

東京オリンピックを予定通り開催と言い続けている限り、

深刻さを強調できなかったのでしょうか。

 

 

イタリア、スペインのような状況に

日本だっていつなってもおかしくないのです。

 

一日に5560人感染者が出て、

650人の死者が出るというイタリアの状況を聞き、

(高齢者施設等で検査しないまま亡くなった方を入れると、

実際にはもっと死者が多いと言われます)

 

爆発的な感染拡大による医療崩壊が

どれほど怖いことなのかがわかります。

 

自分も危険に晒されながら

極限の状態で治療に当たる医療関係者…

 

入院することすらかなわず命を落とす人たち…

 

親と最後の別れもできず、

どこに埋葬されたかもわからないという現状…

 

本当に戦時下のようで、

想像しただけで胸が苦しくなります。

 

日本国内で、あんな状況は体験したくありません。

気を緩めている場合じゃないのです。

 

本当に、今は、

聖火リレーうんぬん言っている場合じゃないのです。

 

医療崩壊で失う命がないよう、

桜につられて一瞬緩みそうになった自分の気持ちを

引き締め直しました。

 

 

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