「どんな時でも必要とされる仕事」と「自粛すべき仕事」 | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
一人ひとりが自分らしく活躍しながら、力を合わせることで豊かに暮らす、新しいコミュニティ型社会を目指して・・・

こんにちは! 廣田信子です。

 

新型コロナウイルスによる経済活動の制約が

どれほどの企業の業績悪化、雇用状況の悪化を招くか

懸念されます。

 

昨日、2月の有効求人倍率は、

前の月から0.04ポイント低下し1.45倍で、

2か月連続で前の月を下回ったと発表がありました。

 

厚生労働省は、

新型コロナウイルスの影響が一部の産業で

解雇や休業の動きとして出始めているとしています。

 

業績悪化のしわ寄せは、

まず、アルバイトやフリーランスの自営業者に行きますから、

この数字には表れないところで、

もっと大きな影響が出ているはずです。

 

コロナ問題の発生後、企業の業績の行方は、

業種によって大きく分かれます。

 

人が移動したり、集まる必要がある、

観光、イベント、飲食関係は軒並み大打撃ですが、

 

インターネットを活用したビジネスはたいへんな好況です。

 

買い物、教育、音声や映像の視聴も、会合も、医療すらも、

ネットで済ませられる時代に一気に進みそうです。

 

コロナ後は、たぶん、社会全体の価値観が大きく変わり、

もう元には戻れない業種も出てくるだろうと思います。

 

そんな中で、マンション管理業は、

改めて、たいへん安定した業種だと認識しました。

 

コロナ対策のため、

できるだけ自宅に籠らざるを得なくて、

仕事も自宅でという暮らし方をすることで、

人は、「住環境」というものの意味を見直すことになりました。

 

「食」と並んで「住」は暮らしに不可欠なものと

再確認されるでしょう。

 

都市住民の重要な居住形態であるマンション。

 

そのマンションの住環境を維持する役割を担うマンション管理業は、

コロナがどんなに猛威を振るおうと、

需要が減るようなことはありません。

 

むしろ、そのような時だからこそ、

役割の重要性が増します。

 

どんなときでも、

清掃、消毒、ゴミ出し、設備の点検、修繕等は、

マンションの住環境を維持するのに欠かせません。

 

その業務を管理委託契約に基づいて実施し、

委託管理費を頂いているのですから、

コロナで売り上げが減るようなことは基本ありません。

 

慢性的な人手不足、人材不足に悩むマンション管理業界ですが、

今もまだその状況は変わっていないと言います。

 

コロナによる業務縮小で、

内定取り消しになった新卒の人材や、

雇用を失った人たちをぜひ積極的に採用して頂きたいと思います。

 

どんな状況になっても必要とされる仕事というのは、

やりがいがある仕事だと自信を持って発信してもらいたいです。

 

管理組合を顧客とするマンション管理業は、

何かとたいへんな仕事だと言われてきましたが、

 

今回のコロナ対策で、マンション管理業も

テレワーク、時差出勤等の働き方改革が進みました。

 

管理組合も、

ネット理事会の仕組みを取り入れはじめました。

 

土日、夜間も理事会に必ず出席しなければならない

常にメールにすぐ返信を求められるというような状況も

ずいぶん改善されつつあります。

 

今回のコロナ危機は、マンション管理業が、

大きく変わるきっかけになる気がします。

ぜひ、この業界によい人が集まってほしいと思います。

 

 

また、

今回、それぞれの仕事の社会での必要度のようなものが

見えてしまった気がします。

 

医療関係を筆頭に、

どんな状況でも社会を動かすために必要な仕事があります。

活動自粛、自宅でテレワークとはいかない仕事です。

 

管理員さんや清掃員さん、設備管理の方の仕事も

それに当たると思います。

 

先日、

管理員さんがもしコロナに感染したらどうするのか

と管理会社に聞いたら、

管理会社として代行を出せないもしれない…と。

 

管理員さんが感染するようなことがあったら、

マンションの消毒等もたいへんでしょうが、

そこに入ってくれる後任者を探すことは至難の業かもしれません。

 

どうしても確保できなかったら、

管理委託費を返却して、勘弁してもらうしかない…と。

 

イタリア、スペイン、米国等の状況を見ていると、

そうなることは十分予想されます。

 

そうなったら、清掃、消毒やゴミ出しはどうなるか…

マンションはたいへんなことになります。

 

いつでもゴミ置き場にゴミが出せる便利さを享受している

マンションでも、

 

緊急時には、

ゴミ収集車が来るゴミ集積所に、決められた日時に、

それぞれがゴミを出すようにするしかないです。

ゴミ置き場にゴミが溢れてしまう前に…。

 

 

恐怖を感じ疲弊しながらも全力を尽くしてくれている

医療関係者の方々に感謝し、

 

どんなときでも、治安を守り、生活に必要な物資を流通させ、

住環境を守ってくれている方々に思いをはせ、

 

コロナ感染を防ぐために自粛が必要な仕事は、

緊急時にはなくてもいい仕事なんだと自覚し、

(自分のことです)

 

せめて、社会の一員として、

医療従事者の負担を増やさないように

できる自粛をしていこうと、改めて思いました。

 

それでも、どこかで自分が感染してしまい、

誰かに感染させてしまうかもしれないのです。

 

 

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