コロナで日本は試されている | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
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こんにちは! 廣田信子です。

 

新型コロナウイルスの感染の勢いが止まりません。

 

自粛、自粛を続け、これ以上の急激な増加をできる限り抑え、

ワクチン、治療薬ができるまで医療崩壊を何とかしのぐしかない。

 

早期の鎮静化はないと多くの人が思い始めています。

長い道のりになりそうです。

 

治療薬として、今、一番期待されているのが「アビガン」。

 

「アビガン」、一般名「ファビピラビル」は、

新型インフルエンザの治療薬として、

6年前、製薬会社の富士フイルム富山化学が開発したもので、

 

すでに中国では、

新型コロナウイルスに感染した患者へ投与する臨床研究の結果、

肺炎の症状などを改善させる効果が認められたと報告があり、

注目されています。

 

日本でも、3月から

臨床研究が愛知県の藤田医科大学病院などで始まっていましたが、

 

3月31日、富士フイルム富山化学が、

新型コロナウイルスの治療のための臨床試験を始めたとの

発表がありました。

 

臨床試験は東京都内の病院で

新型コロナウイルスに感染した患者、およそ100人を対象に

6月末まで行われ、

治療の効果や安全性を確認するということです。

 

効果や安全性が確認されれば、

新型コロナウイルスの治療薬として

国に承認申請を行う方針だといいます。

 

製薬業界には、国際的な開発競争、利権の闇がありそうで、

日本が開発した「アビガン」が、

新型コロナウイルスの治療薬となることをよしとしない

強い勢力があることが心配です。

 

アビガン認可に手間取るような政治的な動きがないか

しっかり見ていかなければなりません。

 

 

もう一つ、注目しているのが、BCGワクチンです。

 

3月31日 ニューズウィーク日本版

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/bcg.php

 

に記事が掲載されました。

 

新型コロナウイルス感染症患者が欧米で急増するなか、

 

BCGワクチン全例接種を実施している国では、

そうでない国に比べて、

新型コロナウイルス感染症の感染者数や

感染者数に対する死亡者数の割合が低い。

 

BCGワクチン接種と

新型コロナウイルス感染症の感染拡大との

負の相関関係が指摘されている…と。

 

実が、この件に関しては、

以前からネット上で指摘されていて注目していました。

 

日本と比べた場合、

イタリア、スペイン、米国等の感染拡大のスピードが、

生活習慣の違いでは説明できないと思ったからです。

 

一時はたいへんだった中国、韓国もピークしています。

 

BCG接種状況地図 ↓

https://www.jsatonotes.com/2020/03/if-i-were-north-americaneuropeanaustral.html

 

これによると、

全件接種の考え方がない、

イタリアや米国で感染拡大、死亡率が高くなっています。

 

また、ニューズウィーク誌によると、

 

1981年にBCGワクチン全例接種を中止しているスペインでは、

3月30日時点で、

新型コロナウイルス感染症の感染者数が7万8797人、

死亡者数が6528名と甚大な被害が出ている

 

一方、

BCGワクチンの全例接種を実施している隣国ポルトガルでは、

感染者数が6528名、死亡者数が119名にとどまっています。

 

BCGワクチンが先天性免疫応答を調節し、

結核以外のウイルス感染からも

防御する作用を持つ可能性があることがわかっています。

 

すでに、2018年に、

「BCGワクチンの接種により、

弱毒化した黄熱ウイルスのワクチン株の感染から

防御する働きが認められた」という論文があり、

 

疫学者の専門家から、

「BCGワクチンが新型コロナウイルス感染症の発症や

重症化を軽減させる可能性がある」

との指摘しています。

 

なんで、BCGワクチンにもっと注目しないのかな…

と思っていましたが、

 

コロナの発生元の中国(BCGワクチン全件接種)が

感染拡大を抑えつつあるのに、

米国で想像以上に拡大してしまったことの裏に、

 

国としてBCGワクチンの接種を行っていなかったことが

あるかもしれない…

 

というようなことが表に出るのを、

トランプ大統領が許すはずはありませんから、

これは抑えられているのだろうな…と感じていました。

 

それでも、

米国の非営利団体「アバンダンス・ファンデーション」では、

新型コロナウイルス感染症の拡大抑制に

BCGワクチンを活用する研究プロジェクトについて、

その資金の寄付を募っていると報じられました。

 

独マックス・プランク研究所でも、

3月21日、BCGワクチンをベースに開発した結核予防ワクチンを

新型コロナウイルスへの感染に対する効果についても

検証する方針を明らかにしています。

 

NHKの報道でも、

オーストラリアの小児医療研究所が

新型コロナウイルスに効果があるかどうかを調べるため、

結核予防に使われるBCGワクチンの

臨床試験を開始すると発表した…と報じられました。

 

BCGは全世界で

毎年1億3000万人の子供に接種されています。

 

BCGは人間の基本的な免疫機能を強化する作用が

あるとされています。

 

BCG接種状況は、各国によって様々で、

一律に統計的に論じるのは難しいのですが、

 

BCGの各国の接種状況に関する論文↓

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kekkaku1923/75/1/75_1_1/_pdf

(なかなか難解です)

 

 

結核を克服したとしてBCG接種をしていない

北米、ヨーロッパで

衛生管理、検疫体制、医療体制共に進んでいるはずなのに、

コロナの感染拡大、死亡率が高い。

 

それに対して、発生国、それに近いアジアで、

北米、ヨーロッパより抑えられている。

 

その事実は無視できません。

 

結核感染の心配がありBCGの全件実施をしている

アジア、南米、アフリカ諸国で、

衛生管理、検疫体制、医療体制等が未整備であっても、

何とか、感染拡大を押さえられる可能性があるとしたら、

 

それは、危機の中でのかすかな希望です。

 

でも、米国にとって都合が悪い情報は、扱いは小さいですし、

研究にも、国がお金を出さずに民間から資金を募っている…

という状況なのです。

 

BCG接種の全件実施国であり、

衛生管理、医療体制も整っている日本が、

今後、イタリアや米国のような道をたどるのか、

それとも、それとは違うゆるやかな感染曲線を描けるのか、

祈りながら注目しています。

 

それは、南米、アフリカ等の後進国の希望にもなります。

 

それを、「都市封鎖(ロックダウン)」というような強固手段なく、

私たちひとり一人の、

周りの人を思うゆえの自粛、自粛で乗り越えられたら…

 

それも、未来への希望につながります。

 

この引き籠り生活も、

収入減のピンチも、

希望への一歩と思えば前向きになれます。

 

日本は守られ、

そして試されているのだと思います。

 

 

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