こんにちは！　廣田信子です。

 

福岡の欠陥マンション、25年の戦いで建替えへ

https://ameblo.jp/nobuko-hirota/entry-12631845148.html

 

のその後です。

 

このマンションは平成７年に完成。

ＪＲ九州と若築建設、福岡商事のＪＶ（共同企業体）で

３社が販売したものです。

 

入居当初から傾きやひび割れなどの不具合が続出しており、

長い戦いの末、25年たった今年７月に

ようやく、３社のトップが支持層に届いていない杭があることを認め

建替えに一歩進んだという話を書きました。

 

住民アンケートでは、

この棟の６０戸の内４/５以上が建替えに賛成で、

棟としては要件を満たしていました。

 

しかし、

団地において、同一の敷地内に数棟の建物がある場合には、

１つの建物の建替えは、他の建物にも無関係ではないため、

 

区分所有法は、

土地が数棟の建物の共有であるときに、

その１つの建物を建替える場合は

「その土地の共有者で構成される団地管理組合」の集会で、

建替え承認決議を得ることを必要としています。

 

この承認決議は「議決権の3/4以上」の賛成で成立します。

ここでいう議決権は、規約に定める議決権ではなく

「土地の持分割合い」です。

 

 

前回の記事の後、

 

団地内で建替えに反対する人、

反対することで何らかの利益を得ようという人もいて、

建替え承認決意が成立するかどうかは予断を許さない。

 

という話が聞こえてきたので、

かなり心配していました。

 

どうして反対するのか…と聞くと、

 

工事中の騒音等の迷惑、

それから、

１棟だけが新しく建替えられることへの嫉妬のような感情、

 

そういった人間の感情を先導するような人もいるから

厄介だ…と。

 

それを聞いて、私はやりきれない気持ちになりました。

 

でも

毎日新聞2020年11月9日で、

 

「ベルヴィ香椎六番館」の建替えに関して、

８日、管理組合の総会で、

議決権の80%以上賛成して承認された…とニュースが。

 

ほんとうによかったと思いました。

 

順調ならば来年春にも解体工事が始まる予定だと言います。

 

建替えには、

問題のある棟の住民の5分の4（80％）以上の決議を経た上で、

同じ団地敷地内にある他の6棟を含めた

全体の4分の3（75％）以上の承認が必要だったのですが、

 

六番館の総会では、98.1％の賛成で建て替えを決議。

 

全体の総会では、

建替えを承認する意見が81.7％に上って、

無事可決したといいます。

 

マンション全体を管理する

「ベルヴィ香椎管理組合」の理事長は

 

「ここまで本当に長かった。

8割以上の方が承認してくれたのはうれしい」

 

とコメントされています。

 

六番館をここまでまとめて引っ張てきた方、

団地管理組合をまとめる役割を果たした理事長さんに

心から敬意を表したいと思います。

 

そして、建替え承認決議に賛成票を投じた、

良識ある住民の皆さまにも…。

 

私は、正直、

ここで建替え承認決議が成立しないようなことがあったら、

マンションって悲しすぎる…と

ちょっと悲観的になっていましたので、

 

本当にうれしいニュースでした。

 

その後の本格的調査では

全部で25本あるくいのうち8本が

支持層に未到達だったと判明しています。

 

建替えに伴う解体費や工事費、

六番館の住民の引っ越し代、工事中の仮住まい先の家賃などは

全てJV側が負担するということです。

 

来春着工で、

解体工事に約9カ月、

その後に実施する新築工事に約13カ月かかる見込みと

ということなので、

 

約２年半後には、

もう不安がない新しいマンションに

みなさんが入居できるのです。

 

また、

この際、仮住まいでなく引っ越しを考える人には、

物件の買い取りにも応じとのことです。

 

長い間、心労を抱えていた住民のみなさん、

本当にお疲れ様でした！

 

 

---------------------------------------

ランキングに参加しています。
クリックしていただけると励みになります！
↓


マンション管理 ブログランキングへ


にほんブログ村

 

---------------------------------------

Facebookでもお届けしています！