コロナ禍の中でもできる防災訓練が重要な理由は… | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
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こんにちは! 廣田信子です。

 

コロナ禍がまた広がっています。

 

11月は、

ようやく動き始めたマンション管理セミナー等が

各所で続きますので、

コロナ禍の状況に落ち着かない日々が続いています。

 

今、週末の防災に関する講演の準備をしています。

 

人が集まって助け合えない状況を想定した防災対策は

なかなか難しくて、

まとめるのに苦戦していました。

 

これまでのように人が多数集まる形での防災訓練は、

当面難しいけれど、

 

オンラインを活用して

防災ワークショップを行うのは有効だから、

ぜひやってみようということを話したいと思っています。

 

 

先日、

横浜市の築5年、約500戸のマンションで、

防災訓練の一環として

オンラインワークショップを開催したことが

報じられていました。

 

防災で一番重要なのは、

ひとり一人の防災意識を高め、

知識を自分の行動につなげることです。

 

そのためには、身近な人の体験や思いを聞き、

自分自身の行動につながる言葉を発することが重要なので、

ワークショップ(参加型講座)はたいへん有効です。

 

このマンションでは、

それをオンラインで実施したのです。

 

テーマは、「自宅の備え」で、

Zoomを使ったオンラインワークショップには、

約100名が参加されたといいます。

 

コロナ禍では、災害時に、

大勢の人が集まって助け合って乗り切るということが

できにくくなっているので、

 

より自宅での備えや、

在宅避難の心構えが必要になります。

 

その意識を共有するためにも、

このワークショップは大きな意義があると思います。

 

で、驚いたのは参加者の多さです。

 

リアルで行うワークショップに

100名が集まることはまずないので…。

 

で、リアルで100名が集まったら、

場所の設営も運営も大変で、

なかなかワークショップが成立しません。

 

オンラインだから気楽に参加でき、

100名という人数でも成立したのだと思います。

 

実際に、参加者からは、

 

・オンラインの方が気楽に参加できる

・コロナに関係なく、今後もぜひ続けてほしい

・対面よりも活発な意見交換ができた

・チャット機能を使って他の参加者の意見が聞けて発見があった

 

等の意見が寄せられたといいます。

 

築年数が浅く、若い世代が多いこともあり、

オンラインワークショップの優位性を

多くの方が感じたようです。

 

ただし、

このマンションは、毎年防災訓練を実施してきて、

常に80%を超える参加者がいたという、

 

もともと、

コミュニティのつながりがあり、

住民の防災意識も高かったということもあります。

 

で、今年も、オンラインだけじゃなく、

リアルでも、安否確認訓練(9割が参加)、

3つのブロックに分けての避難訓練を実施しています。

 

密を避けてできる範囲のリアル訓練と、

オンラインならではの良さを生かしたワークショップの組み合わせ、

 

コロナ禍の中でできる訓練としては最高だと思います。

 

実際に、コロナ禍のようなパンデミックの状況で、

災害に見舞われることもあるのですから、

 

コロナ禍が収まるまでできない形式の防災訓練だけでは、

パンデミックの中で起こった災害に対応できません。

 

オンライン活用は、そのための訓練にもなります。

 

集まれない状況で被災したら、

オンラインで顔を合わせ、励まし合うことが

大きな力になることは間違いないでしょうから。

 

やっぱり、

「〇〇だからできない」ではなく、

「〇〇でもできる方法を考える」のマインドは大事ですね。

 

 

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