「立場」や「見え方」より「本質」を見たい… | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
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こんにちは! 廣田信子です。

 

昨日、

「マンション管理士」って、

どの立場で、どう生かすかで、見え方が違う

とても不思議な資格だ…と書きましたが…

 

先日、マンション管理士の方から、

 

理事会がマンション管理士(自分)を

顧問にしようとしたところ、

 

総会で、

マンション管理士なら

管理会社の中に有資格者がいくらでもいるのに、

どうして、わざわざお金払って

別のマンション管理士を入れる必要があるのか?

 

という人が出てきて、

立場の違いを説明しても理解されずに、

顧問契約は総会で承認されなかった…

という話を聞きました。

 

事実、管理会社の管理職の方で、

交換した名刺に記載されている資格に、

「マンション管理士」が

入っていない人はほとんどいません。

 

管理会社の中には、

大量の「マンション管理士」がいるのです。

 

若くして管理会社に入社し、

マンション管理士はもちろん、

いくつもの関連資格を取得し、

 

現場経験も豊富な管理会社の社員の方の中には、

ほんとうに優秀で

コミュニケーションスキルも高いと思う方がいます。

 

他の業種で働いていて、

今年、マンション管理士の資格をとりました…という

ほやほやのマンション管理士資格を有する方とは、

知識もアドバイスできる経験値も違います。

 

マンション管理に関して費やした時間の違いを思うと、

それはある意味当たり前だと思います。

 

では、管理会社社員の「マンション管理士」と、

「マンション管理士」として

独立して仕事をしようと思っている人とは

どこが違うのでしょうか。

 

管理会社の社員のマンション管理士は、

自分の会社に不利益になるようなアドバイスを

するはずがなく、

必ずしも管理組合の立場に立ってくれない。

 

しかし、独立した「マンション管理士」は、

しがらみがないから、

管理組合の立場に立ってアドバイスができる。

 

というのが、

独立して業務をしているマンション管理士の方がいう

ざっくりした違いのようです。

 

確かに「立場」や「見え方」は違うのだろうと思います。

 

ただ、誤解を恐れずに言うと…

それは本当に本当なのかな?

その根拠は何なんだろう…といつも思います。

 

マンション管理士試験で試されるのは「知識」であり、

その「知識試験」に合格して登録した人が

「マンション管理士」です。

 

適正化法では、

その専門的知識を持って、

管理組合等に助言や援助をする人が

「マンション管理士」と定義されています。

 

とすると、法律の枠組みでは、

どこの組織に属しているか、いないかは、

「マンション管理士」であることに、

直接的には関係ないように思います。

 

弁護士資格を有する人は、

企業に属していても、独立して仕事をしていても、

「弁護士」であることに変わりはありません。

 

どちらも「弁護士」としての義務を負います。

 

適正化法では、

マンション管理士は

マンション管理士の信用を傷つけるようなことをしてはならない

と規定されていますが、

 

これは全ての「マンション管理士」に

共通する法の定めです。

 

この中には、

たとえ管理会社に属していても、

マンション管理士であることを信用して

相談してきた管理組合に対して

 

その信頼を裏切るようなアドバイスをしてはいけない

ということも含んではいないのでしょうか。

 

この世は、「立場」や「見え方」が大事な世界ですが、

必ずしもそれは「本質」ではないんじゃないか…と、

このごろ思うことが多くなりました。

 

管理会社の社員の方がみんな

自社の目先の利益のために不誠実なアドバイスをする

なんてことはありません。

 

社員としての身分や収入が保証されている分、

自分の損得度外視で、

管理組合のために一生懸命動いている方を

私は何人も知っています。

 

もちろん、誠実に管理組合に対応することが、

回りまわって、自社の評価にもつながると

信じてのことでしょうが…。

 

だって、

管理会社に入社して、管理組合に係わって、

マンション管理の仕事についている以上、

管理組合に喜んでもらいたいと思うのは、

ごく普通の感覚じゃないですか。

 

誠実な人柄の人なら、

自分の仕事には

誇りを持ちたいと思うじゃないですか。

 

 

そして、

マンション管理士を業としている方の中にも、

いろいろな方がいらっしゃいます。

 

それは当たり前です。

 

「立場」を明確にして、

それに忠実に仕事をされる方もいれば、

 

仕事を受注してしまった後は、

何だか「誠実」じゃないな…と思う方も。

 

 

私は、どんな「立場」でも、

自分を信頼してくれる人たちに対して

誠実に仕事をしようとする「人」が好きです。

 

誠実に仕事をしたい、人と向き合いたいという、

その人の「本質」は、

その人がどんな「立場」にいようが、

変わらないと思うからです。

 

「立場」や「見え方」でなく、

「本質」だけを見ていきたいとこの頃強く思います。

 

「廣田さんは、たまたま「本質」がステキな人が周り多いので、

そう思うんだろうけど、現実は違うよ」

…とよく指摘されます。

 

たまたまではないし、

順序は逆じゃないかと思いますが、

それで、いいじゃないか…と。

 

私が「本質」がステキな人が好きだから、

周りに、「本質」がステキな人が多いというのは、

引き寄せの法則からしたら当たり前。

 

誰もが、

「立場」や「見え方」にあまりとらわれずに、

「本質」がステキな人と出会いたいと思ったら、

きっと、そういう出会いがあるでしょうから…。

 

 

 

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