今晩はドール用革靴作家ishikraft(イシクラフト)です。
今回はフォーマルシューズについてです。
私の作る靴のラインナップには
オビツ11用のフォーマルシューズがあります。
ではこのフォーマルシューズとはどのような靴の
事を指すのでしょうか?
一言で言うと冠婚葬祭などのフォーマルな場面で
履ける靴の事をいいます。
形については色は黒で靴紐を通す羽の部分が甲革の下に入るよに作られた内羽根式の靴を指します。
左は現在のラインナップにある
オビツ11用のフォーマルシューズ。
右の靴は左の靴をベースとして更に作り込んだ靴の試作品です。
この2足はどちらもフォーマルシューズなのですが
どこに違いがあるのでしょうか?
まず左の既存のフォーマルシューズですが
正式な靴の種類で言うと内羽根式プレーントゥです。
プレーントゥとはトゥ(爪先)部分の形状に飾り等がなく一枚の革でできている物です。
続いて右の靴ですが靴の種類で言うと
内羽根式ストレートチップです。
爪先部分を別の革でくるんであります。
そのため横一文字に線が入ります。
分かりやすくすると線で囲んだ部分が
別の革で包んだ部分です。
いかかでしょうか?
プレーントゥとストレートチップの違いが
お分かり頂けたでしょうか。
フォーマルシューズの順位から言うと
一番がストレートチップ、続いてプレーントゥとなります。
(ちなみにもうワンランク上にオペラパンプスという靴がありますが、こちらは結婚式の新郎や演奏会での指揮者などが履く靴であまり一般的ではないので除外しています)
今回既存のフォーマルシューズを作り込んで
試作を作ったのはストレートチップを
作ってみようと考えたからです。
まだ試作段階ですのでこの先改良を加えていく予定ですがまだラインナップに加える事ができるかは未定としています。
理由としては作る靴がオビツ11用サイズと小さく
あまり手を加えすぎると装飾がうるさくなる可能性がある為です。このあたりが小さいサイズでリアルさを求める時のジレンマでもあります。
もう一つの理由としては非常に手間がかかることが挙げられます。
手間がかかると言うことは作成に時間がかかります。
作成に時間がかかればかかるほど販売価格も上がります。
今後靴自体のバランス、そして作成時間と販売価格のバランスを考慮しながら試作を重ねていこうと思います。
Twitter等で今後進捗状況を掲載していこうと思います。
その際気がついたことやご意見があればお聞かせ頂ければ幸いです。
興味を持って頂いた方々からのご意見はとても参考になり作成に役立ちます。
既存のフォーマルシューズの量産を進めつつ新作の試作づくりを進めていきたいと思います。