「スーツ」と「リーガルV」。

この秋は、弁護士のドラマを二つ見ています。

福山雅治の映画「三度目の殺人」も見ました。


裁判経験者として、なかなか楽しめています。

素直な感想は、「都会の弁護士は賢いな~」。ちゃんと結果をある程度予測して行動してます。

田舎の弁護士は60歳を過ぎても、経験が少ないから、面会の調停でさえ先行きも分からないまま、双方とも落としどころもないまま、調停委員から双方取り下げによる打ち切りを提案されるまで、三年も続けます。

痴漢もセクハラも、裁判官が真実を見極められるわけもなく、正義を追求する意思もない、ただの公務員である以上、弁護士として裁判しても依頼人に何の得もないから、示談でまとめようとします。

賢いな~。

うちの弁護士なんて、三十代の後輩弁護士にさえ、きちんと話ができず、面会の約束のメールを中身も確認せずに転送してくるだけでした。

そりゃ、三年もかかって、取り下げで終わるよ。


ドラマのすごいところは、そこから一歩踏み込んで、負けが確実な痴漢冤罪を示談に終わらせず裁判で戦ったり、示談で終わるはずがバカな身内のせいで起こされた名誉棄損の裁判をさらに示談で終わらせたり、二重に手が込んでいて楽しめます。

どんなに深みにはまっても、ちゃんと裏でさらに奥にあるネタを用意してきて、相手を押さえ込むところが立派です。

映画のほうは、少女の名誉を守るために、依頼人を無期から死刑にしてしまいますが、きちんと先を見据えて、現状を把握して行動しているところが賢いです。きちんと何を優先すべきか、分かっているところが、三人とも脂の乗った経験豊かな有能な弁護士と言えるでしょう。全員フィクションですが(笑)


うちの場合、何が失敗って、こちらの弁護士は裁判所で正論で真っ当な意見も反論も言えず、意見書も反論書も誤字脱字だらけで(これに関しては、依頼人である私と父できちんと校正しました苦笑)、裁判官と調査官と調停委員と相手弁護士に媚びを売るという作戦でしかないので、選んだ自分がバカだったと思って諦めるしかないのですが…

一番の失敗は、「嘘をついても裁判所が認めれば法律の正義です」と居直り、最初の監護権の裁判から嘘を貫き通し、事あるごとに上から目線で嫌がらせを言い続けた、住居侵入弁護士会副会長だと思います。


無職無収入だったから元妻が連れ去りを決行し、貯金さえ自分で貯めたものではないと嘘を言った住居侵入弁護士会副会長。

養育費もこちらが算定表に上乗せした額を提示しても、その倍額を要求し、慰謝料300万まで吹っかけて調停を始め、慰謝料は裁判官に言われてアッサリ取り下げ、養育費は要求した額の1/30で終結。調停条項に書ける額でもないため、双方取り下げに終わりました。


何が目的だったのだろう。依頼人の利益を最優先に考えたのか、自分がその都度、20~30万の依頼料が欲しかっただけなのか。かかった時間を考えたら、コストに見合わない額ですが、田舎の弁護士はあまりに仕事がないから、離婚や子供の奪い合いなんていう半端仕事に首を突っ込みたくなるのか。

本当に、我が子のことを考えるなら、家庭に関して無責任な家庭裁判所に家庭の問題を任せるべきではなく、話し合うべきです。

私の場合、妻の異常さを解消するために、心理カウンセリングを続け、家庭を維持できるようにすることが最善の策でした。田舎の三流私立大での臨床心理士に、この難題を任せることに無理があるという点は、無視します。


嘘の申立で始まった裁判で、誰が得をしたのだろう。

娘をはじめ、双方の家族全員が損をしたんじゃないか。娘を取れたから得をしたと考えているなら、あまりにも浅はかすぎます。子を育てるという行為は損得以上に親子双方に成長という価値があるのでプライスレスですが、否応なくお金はかかります。

出世の見込みなくドサ周りを続ける裁判官は、損も得もありません。真実も正義もなく、ただの業務を全うしただけです。調査官と調停委員は、嘘を怒鳴られて、恥をかいて損をした。ドサ周りの調査官は、旅の恥はかき捨てです。

田舎の弁護士は、時間はかかったけど、四年で合計100万もらって、得をした。のか?

住居侵入弁護士の嘘の申立書で、こじれまくっただけです。最初の嘘が、養育費にまで響きます。

嘘をついて高額にしようと恫喝してくる調停委員を叱りつける勇気と、司法素人だけの社会人としての知恵さえあれば、算定表以上にはなりません。


あ~、田舎の弁護士に、ドラマの弁護士並みの知恵と経験があれば、こんなことにならなかったのにな。

秋のドラマを見ながら、しみじみと自分の裁判を振り返っています。