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Pretenderの備忘録

酒場の京都学

2020-04-09 23:01:37 | 読書
加藤政洋 ミネルヴァ書房

江戸後期くらいから、明治、大正、戦前、戦後と京都の酒場の歴史を辿ったもの。
地図等の図表もあるし、概念の整理の図もあれば、風営法の整理もしている。
茶屋とか、洋食とか、具体例も多いし、作家や三高生のエピソードも入っている。
魅力的なテーマだし、私も京都に行けば立ち寄るバーもあり、興味をそそられる。
それであるのに、なにか、わくわくするような面白みがないのである。それは、作者が学者であり、本書が、学術研究として、補助を受けて執筆されているからだろうか。もう少し、筆者の酒が好きでこんなことで書をますような人柄がうかがえるようなエッセイ的なものであったら、もっと楽しく読むことができたのではないかと惜しまれる。
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