唐突(しかも遅れ馳せ)ながら、地元の地味ニュース。
愛知県豊橋市の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)は11月9日から、障害が理由で通常営業日に入園することが難しい人たちに休園日に利用してもらう取り組みを始める。国内の動物園では初めて。
人の泣き声や人混みが苦手なために来園をためらう障害児や障害者は少なくない。このため、人が少ない落ち着いた環境で動物園を楽しんでほしいと検討を進めてきた。
のんほいパークの多米田悟司事務長補佐は「動物を見ると癒やされたり落ち着いたりする。動物園は誰もが楽しめる場所にしないといけない。来たくても来られなかった人が来園しやすくしたい」と説明する。
対象者1人につき、付添人は2人まで。いずれも入園無料。申請書を園のホームページからダウンロードして提出する。来園日の1〜2週間前が期限。受け付けは28日から。詳細はホームページで。
「へ〜、そうなんだ」といったところです。
ちなみに、こちら報道発表資料。
落ち着いた環境のなか、園内を散策しながら動物たちの生き生きとした姿を見て、癒やされたり、心が落ち着いたりできる、より一層、地域から愛される場を目指します。
・・・そうきましたか。
ひとつの文内で「落ち着いた」が被ってたりしますが、ま、本来は休園日ですし、ご愛嬌ですね。
※大温室、遊園地、自然史博物館、レストラン、売店は営業しておりません。また、休園日のため、各種サービスはありません。
※施設メンテナンスなどにより、一部エリア規制や一部動物が見られない場合があります。
・・・うんうん。
そこら辺は仕方ないでしょう。欲をかいて「何もかも同じでなきゃ」なんて言い出したら罰が当たるってもんです。「同じ」じゃないんですから。
ただ、そこに(魅惑の建物が)あるのに入れない、そこに(魅惑のアトラクションが)あるのに乗れない、ということを本人が上手に受け入れられるのか、みたいな危惧がないでもない。
そんなことを思うと、結局二の足を踏む付添者・保護者がいたりするかも、です。
さらに、ちなみに、こちら申請書。
なお、休園日に入園するに当たっては、豊橋総合動植物園の指示に従います。
・・・これは、ま、お約束?
申請に係る意見書。
2. 通常開園における入園が困難な理由は下記のとおりです。
・・・これも、ま、そりゃ聞きますよね、といったところです。
(上記、報道発表資料、申請書・意見書はこちらから)
ところで、何で「のんほいパーク」? という方もいらっしゃるでしょう。
「のんほい」というのは方言でして、呼びかけの言葉。「ねえねえ」くらいのニュアンスです。
今は昔の昭和時代、祖父母の代はもちろん、父母の代でも、まあまあ聞かれました。が、令和の今日、普通にコレを使う人は滅多におりません。
ま、どうでも良い話ですが。
どうでも良い話ついでに言いますと、この「のんほいパーク」、Daddy さんの実家のすぐ近くでして。
昔はよく脱走したホロホロ鳥が家の近所をウロウロしてました。稀に孔雀も自由を謳歌してたりして。
夜は色々な鳴き声が聞こえたり、風のある日は様々な匂いが漂ってきたりと、めっちゃ身近な施設でした。
そんなわけで、多少の問題も起き、課題も見えてくるでしょうけど、せっかくの「国内初の試み」でもあるし、「休園日・入園許可制度」上手くいってほしいです。
ちなみに今日(11月23日)、V3 さんが通う施設御一行様、のんほいパークへ行くそうです。
でも祝日(勤労感謝の日)なんで、普通の開園日。ここで紹介した制度とは何の関係もありません。悪しからず。
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
休園日のキリンさん(と飼育係さん)。
休園日のゾウさん(と飼育係さん)。
ウィリアムズ症候群の世界へTouch and Go!
育児の悩み、障碍も定型もありません。
さらに、どうでもいい話。
昨日は11月22日で「いい夫婦の日」。
そういうことには結構マメな Daddy さん、 Mommy に本をプレゼント。
『着物の国のはてな?』 片野ゆか 集英社
約束事だらけの「着物の国」。堅苦しいルール、いつ誰が決めたの?
特別なお出かけじゃなく、居酒屋や犬の散歩に着たっていいじゃない!
着物初心者のノンフィクション作家が、着物をとりまくモヤモヤを解き明かす。
・・・というモノ。
対して「あ、忘れてた」という Mommy、ちゃっとこいて(急いで)“良いもの”を買ってきてくれました。
創業明治18年、入河屋のクリームクロワッサンを5個。関係ない(?)のに娘たちもおこぼれにあずかったとさ。
さらにさらに、どうでもいい話。
その入河屋の紙袋はこんななんですが・・・
さて、何が書いてあるのでしょう?
波奈治良布 己能牟可都平乃・・・ひょっとして万葉仮名?
結論はこちらです。
万葉集 第14巻 3448番
波奈治良布 己能牟可都乎乃 乎那能乎能 比自尓都久麻提 伎美我与母賀母
(花散らふこの向つ峰の乎那の峰のひじにつくまで君が代もがも)
若干季節外れですが、夫の無事を祈る妻の心情を歌ったもののようです。
なるほど〜、やるな入河屋。
ちなみに、この文字デザインは味岡伸太郎という方です。