山に癒されて…♪

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立山三山周遊 3 いよいよ立山へ

2018年09月29日 | 山登り 北アルプス
2018年9月23日(日)☀ 別山~立山三山

立山三山は浄土山、雄山、別山を指しますが
今回は別山から雄山へと向かう様子を綴ってまいります


 別山 北峰からの続きです


別山北峰からは 来た道を戻って 
別山南峰へと向かいます

しかし…北峰に向かう途中に 
南面斜面にのようなものが目に留まり
それが気になって仕方がありませんでした

その付近を歩く人の姿も記憶しており
帰りはそこを歩きたいと密かに思っておりました

でも… 
チチは来た稜線をそのまま戻っていく様子


チチ…池が気になります!

えっ 行くの?

はい…



チチは苦笑しながらも 池へと
下るように方向を変えてくれます




硯ヶ池



そこだけ 違う世界のようでした

渋い色どりの中に 澄んだ水を湛え
その水面が小さく波打っています

渇水期には水がなくなると聞きますが
今回は 豊富に水を湛えた姿が見られました


 澄んだ水

硯ヶ池




硯の形に見える事から硯ヶ池
その池の縁を歩く形で尾根少し外れて歩きます

それにしても この池の水…
何かあった時 飲めそうなほど美しい…

さざ波を立てた水面がキラキラ光って見えます

その池を見るために 
ほんのちょっとのエスケープルートを歩いたら
別山頂上は回避して 立山へと向かいます




右に別山 左に立山



白い砂礫の隆起のような別山を巻いて
エスケープルートを歩いていると ここにもまた
小さな池のような水溜りがあります

その横を通りすぎ 向こうに見える
立山の稜線を見て歩きます




立山



立山の圧倒的な貫禄に魅了されながら
展望の良い尾根を歩きますが… 

稜線上のは くせ者です
我が物顔で吹く強さは半端ない

直に体当たりされると呼吸が出来ません
飛ばされないように体勢を整えたり…
いつまで続くこの風との戦い…

目を遠くに伸ばせば
立山の向こうから増える雲が…

やはり… 
天気は下り坂…


雲が増える前に…
雄山までは辿り着きたい 頑張ろう

自分を励まし チチの姿を追います




 尾根伝いの急な下り


石ザレの稜線を歩いてきます
下りの時は戯れた浮石などに注意…
転倒したらただでは済まなさそう…


こんなに景色がいいのに
足下ばかり見て歩く私…

時折足を止めて 一呼吸します


 登り返し
 真砂乗越 2750m




一変に景色が変わった感じがする白砂礫の尾根

立山三山への綱渡しのように雄大な線を描いて続きます


緩やかな所 急な所 そんな稜線を
ただ只管歩きますが
やはり 力が どんどんくなる感じがします

風が強く息がしにくい所為だと
この時はそう理由付けていました



 岩ガレの急登
 真砂岳の分岐

真砂岳 2861m



登りになると 足が重く まるで
足枷でも付けられているよう…な感じ…


次第に 登りは嫌だ~! と 心の中で
駄々を捏ね始める自分が現れてきました

それでも 悶々と
足下の岩ザレの石を見ながら歩いていると
真砂岳に辿り着きます


顔を上げると そこにひろがる展望は
やはり 御褒美以外のなにものでもありません

今迄のしんどさ
全て吸い取られていく感じです



唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳 


内蔵助山荘から延びる稜線の先には 
後立山連峰が連なって見えます


奥大日岳大日岳



室堂平方面のの動きが微妙です

それでもまだ 展望は素晴らしく 
高山の稜線の魅力を味わいます♪






平坦で細長い真砂岳を進みます

雷鳥沢に下るエスケープルートの分岐から
左下に 内蔵助カールを望み、
前方に 富士ノ折立を見ますが
その山頂直下はかなり傾斜き・つ・そ・う

稜線の先に見える雄山は まだ遠い… 頑張らねば…

ですが… 
私の体は を背負っている感じで
どんなに自分を励ましても いてきません
常に酸欠のような感じで 眩暈すら感じています…

風のせいだ…
風のせいで 息が出来ないからだ…

 
この時も高度障害とは思っておりませんでした…
ただ 風のせいで呼吸が乱れるためと思っておりました…

風は 薄ら笑いを浮かべ 試すように
容赦なく吹き付けてきます






白い砂礫の広大な稜線が続きます

真砂岳を過ぎて なおも、なだらかな稜線を進むと
左手に雪渓?氷河?の残る内蔵助カールが見えてきます

ここは 雪氷現象研究が行われている場所だそうですが
年々 雪渓も小さくなっているような…?
それとも…この季節はこんなものなのでしょうか…?

登山者の姿も思うほど多くなく 
時折 団体さんとすれ違う程度です

静か…というべきか…風は煩いのですが 
この時はまだ しんどいと思いながらも
安穏な山歩きが愉しめていました


 手作り標識
  内蔵助氷河

 富士ノ折立の肩までのガレ場

振り返って 内蔵助カールと氷河



うん十年前に ここ内蔵助カールに来ています


その時はカール全体雪渓が残っており
取付き迄 アイゼンをつけて登った記憶が…
やはり 雪渓が小さくなっている…?
何度も振り返って見直します…


まずは 富士ノ折立の肩まで
浮石の多い不安定な斜面を登っていきます

真砂岳のコルからは  
標高差約200メートル程ある登りです

ここでも 登りは もう嫌だ~! と
心の中で叫んでいました

歩こうと思うけれど 足が動かないほど
疲れを感じるからです…

あぁ…酸素が欲しい そう思って
深呼吸をしよとすると が口も鼻も塞いできます



 下ってくる人? この頃から…
 あれ?
 富士ノ折立の肩

富士ノ折立 999m



呼吸をタイミングを見て整えながら
なんとか 富士ノ折立に来てみれば
呼吸が止まりそうになるほどの人の数…

急に雑踏の中に飲まれる感じで
一瞬 めまいがします


そんな私に チチが言います

このまま 先に進むぞ…

えっ?

先があるから ここは避けよう

???

後ろ見てごらん それでも行く?


ギョ!


富士ノ折立への行列!半端ない
デポして登っている人のザックの傍らに
まだ待 機して待つ人の山!

迷うことなく 休憩もせずに
そのまま通過していく事に…

そして ここから 風だけではなく 
人との出合も増えてきます…



室堂平



中央の灰色の地獄谷
その向こうに奥大日ヶ岳 大日ヶ岳ヶ鎮座し
そのすそ野を巻くように流れる称名川が
深い渓谷を作り出しているのが見えます

室堂平箱庭の向こうから蠢くものが
どんどん広がってきているように感じます


そして…静かな景色とは裏腹に
流石に立山の主稜線…次第に人が増えて
離合に時間が掛かるようになり始めます…


 団体さんとのすれ違い…
 


大汝休憩所が見える

軽いアップダウンを繰り返して
ガレ場の登りを頑張ると 建物が見えてきます

この建物が大汝休憩所のようで
その裏に出た形になります

丁度 おトイレをお借りしたかったので
右側に回るようにして 正面へと向かいます



 建物を右側から周る

大汝休憩所



正面の入り口付近は 多くの人でにぎわっております

それぞれに風を避けるように休憩をとられていますが
その間を通って 休憩所の中へと入って行きます

休憩所の中もごった返しですが
おトイレは空いているようで お借りします
使用料は100円です 

山で綺麗なおトイレを使えるのは
この上なく贅沢な事です

我が家も 皆さんの仲間に入らせて貰う事にし 
少し休憩をとります 

この休憩所から立山最高峰の大汝山までは 
大体2~3分で登れるはずです


 小屋からすぐにある標識



大汝山の山頂は登山道から5mほど登った所にあり
立山最高峰という事もあり やはり人は多い感じです

山頂は大岩が累々と積み重なった 
小さく狭い岩峰のようです
大勢の登山者が立つ事はできません…

その為 頂上へ行くには 
渋滞の中の順番待ちとなるのですが
最高峰と聞いては スルーは出来ません

頂上を目指します

しかし 2~3分ほどの距離でも
今の私には しんどく感じます
3000メートル超えの壁は 
数分の距離と言えども堪えます

そして漸く…
酸欠状態のしんどさが 風の所為だけではなく
高度障害によるものでは…と気付き始めます

麻痺した頭での この鈍感さが 
山では致命傷となる事もあるのですが…

チチと言う保護者同伴の私は  
ついつい 呑気に構えてしまいます…

きっとチチは 私の子守に
苦労しているのでしょう…ね




 登山道から順番待ち!

大汝山 3015m



登山道から狭い岩峰に並んで待つ事10分
漸く頂上に立つことが出来ました♪

方向には
白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳と後立山連峰の名峰が並び
西方向には
室堂平から大日連山の山並みの大パノラマ広がって見えます



槍・穂高岳連峰をはじめとする北アルプス_

黒四(黒部ダム)



待つ間に見た景色は の存在すられさせるほど…

しかし…
漸く頂上に立っても… 
ゆっくりとしたくても…
並んで待つ登山者の姿を見ると…


早々にその場かられる事にします


次は 立山最後のピークです
だんだん雲が増えてきていますが まだ展望を覆う事はなさそうです

天気が怪しくなってしまう前に 急いで雄山へと向かうことにし
最高峰の大汝を後にします





つづく








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2 コメント

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立山最高峰 (のんびり夫婦の山遊び)
2018-09-30 19:02:04
nanekobi5963さん、こんばんは!
立山、体調が思わしくなく、かつ、強い風の中の稜線歩きでしたが、素晴らしい眺望でしたね~
何故人気があるのかを認識できます。
最高峰大汝山からの大パノラマも硯ヶ池の景観も
ウラシマツツジなのかチングルマなのか紅葉もあ
り、本当に素晴らしいですね。何れはあやかりた
いものです。
次のレポも楽しみにしています。

のんびり夫婦の山遊び様 (nanekobi5963)
2018-09-30 21:14:03
やはり 3000メートル近くなると
高度循環がうまくいかないようです(苦笑)

でも本当に眺望に励まされました
稜線付近では チングルマの紅葉が目立っていました

硯ヶ池の周辺は チングルマやハクサンイチゲなどのお花が楽しめるようです

室堂平や雷鳥沢ではイワイチョウの葉が黄葉して これから 花紅葉を楽しめそうです♪

やはり高山歩きは 里山では味わえないダイナミックさと繊細さを添えてくれますね

コメントをありがとうございます


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