山に癒されて…♪

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本格的登山の始動前に・・・八経ヶ岳3 出合から弥山小屋

2020年07月14日 | 山登り 近畿 大峰山系
2020年7月5日(日) ☁ 八経ヶ岳


期待していた雨は 降らず
見上げた空は灰色のキャンパスみたいに
単色に染められ 何も窺えません

動けば蒸し暑く感じる時もありますが
吹く風がひんやりとしており
火照る体をすぐに冷ましてくれます



稜線に出る出合までの道のりは
胸突き八丁かと思うほどの
な登りが続きましたが

ここからは稜線歩き・・・
少しはゆとりができる・・・
そう考えていました

しかし それが甘い考えだったと 
思い出させてくれることになります



  出合から樹林帯の尾根が続く



湿気の多い空気に絡まれ
時折吹く風の冷たさに
未だ本格的な夏がまだ・・・
離れところで足踏みをしているように感じます

緩やかな所もありますが
基本・・・
急な勾配を黙々と歩く感じです


 倒木💦大石💦踏み越えて・・・
 大きなが見えてきたら・・・

弁天の森

急な登りから一旦緩やかになり
尾根沿いの丘といった感じの森が
弁天の森・・・

小さなアップダウンが続くこの道が
奥駈道として名を残しながらも
村道であると 誰が思うぞ・・・

こんな日常の道があれば
面白いかもしれませんが
避けて通る事は間違いありません・・・ね

むかしの人は本当に凄い!


 道はりだけじゃない!



緩やかな下りになったり
苔むした世界が広がって
神秘の様相を見せながら
変化を見せてくれます

この辺りでは まだそんなに
しんどい思いは記憶に残りません
人に会わず すれ違いも無ければ
貸切状態!

そこはマスクをずらして 再び
森の精気?を一杯吸い込みます

稜線の道が広がり 迷い森のような感じになると
周りはブナ林の不思議な世界に迷い込んだような・・・

時空のゆがみに紛れ込んで
別の世界にワープしたような錯覚に陥ります



 バイケイソウの群生



案内人の様に ぽつぽつとバイケイソウ
姿を現しだすと 一気に群生地に入っていきます

ただ バイケイソウの花に見とれていると

おっとっと💦

泥濘に足をとられそうになり・・・ 
ヒヤリとする事も



 緑深き樹林帯


バケイソウの群生地が一旦切れると
そこは深い深い 大峰の雰囲気を持つ
湿気と若い葉の色に包まれた樹林帯に戻る

しかし すぐにバケイソウがすぐに
姿を見せてくれます


 バイケイソウ


そして再びバイケイソウ群生地に・・・

今年はバイケイソウの当たり年なのでしょうか
ここでこれほど見事に咲くバイケイソウを見たのは
初めてのような感じがします

バイケイソウがこれほど群生すると
そこには独特の芳香が漂い・・・咽る程です

さすがに毒草として名を馳せるお花です
バイケイソウといわれるだけに
花はウメに似ていて愛らしく可憐ですが
その香りは似ても似つかず 魔女が作る
まがい物の煮鍋から漂うものの様に感じます

動物臭にも似た独特のその匂いを
長時間嗅いでいると 次第に
気分が悪くなりそうでした


 カニコウモリ
 再びバイケイソウの群生ち
聖宝の宿


バイケイソウの群生地から急いで抜けると
銅像が置かれている広場に出ます
ここが 聖宝の宿で 祀られている大師像こそ
名僧・聖宝理源大師 その人です

役行者が開いた修験道は 
毒蛇により途絶されてしまいます
その毒蛇を退治して 錆びかけた奥駆道を
復興させたと言われています 


入滅後、800年近く経って、理源大師の諡号が贈られ
京都の醍醐寺を開き、洞川の龍泉寺も再興されたといいます

さて・・・
大使像の先は 石畳の奥駈道が延びています
ただ・・・この先にこそ
予想以上にマスクの脅威を感じる所が
控えておりました



 奥駈道特有の石畳


新緑の青さがまだ新鮮に残る森・・・
遠からず 惜しみつつ・・・
そんな木々の若々しさを感じつつ
村道の奥駈道を進んでいきます・・・が

再び急登の道に変わり
九十九折に 必死の形相で登る事に・・・


 街道筋?村道?いや地獄道だ!
 胸突き八丁とよく言ったもの…


白いガスが降りてきて
幻想的な姿に変化してきます・・・が

それを楽しむというより
苦しさに 気が遠くなりそうで
早く弥山小屋に着かないか
呪文のように呟いておりました・・・

胸突き八丁と呼ばれる急登
今日ほど恨めしく思う事はなかったかも・・・

湿度が後押しするように汗が吹き出し
マスクちょびちょ
口減らしの様になって息苦しい!💦

地面とにらめっこしつつ
濡れたマスクをもぎ取りたくなる衝動を抑え
そっと隙間を作ったり ずらしたりして
空気を求めるように喘ぎながらも
黙々と登っていきます

幸いにも人に会う事はない
マスクを外しても・・・!
この時 何度も思いました・・・



 ヨツバムグラ
 階段地獄の始まり
 丸太の地獄の階段


急な登りに
地獄の階段・・・!
どこまで続く・・・

口にへばりつくマスクが苦しく 
死んだ!・・・と思うほど・・・


 ようやく階段から解放された?
 カニコウモリの群生地


ガスに包まれたスカイライン?
ちょうど 稜線が開け
鋭角に右折する場所に辿り着いたよう

本来ならば 開けるその稜線では
大峰連山を見る事が出来るのに
白いベールに包まれ・・・
残念です 何も見えません

しかし この稜線を超えると
15分ほどで 弥山小屋に着くはず・・・

もうひと頑張りです!
もうひと頑張りです!

・・・です・・・が


まだまだ 試練は続きます・・・



 ガスの稜線 展望はお預け!
 再び階段地獄が・・・
 段差が変わっても階段だ
 終かと思ったら 今度は鉄階段!
 微妙な角度の階段が怖い…滑る!
 辛い丸太の段差 何とか乗り切る!


階段よどこまで続くのだ・・・と
顔を上げてガスの向こうをみると 
苔を挟んで延びる階段の先に
ぼんやりと浮かぶ影が・・・


 弥山小屋のおトイレ


もうダメ・・・
もう死にそう・・・

そんな弱音を吐きつつ階段を登っていくと
ぼんやり見える建物が浮かび上がり
目をぱちぱちさせながら
弥山小屋に着いたことを知ります

よたよたながらも早足で 小屋に向かい
開いているベンチを見つけるや否や
崩れ落ちるように 座り込んでしまいました

ぁ・・・ ぬかと思った!

第一声はそれでした

チチは笑いながら

死にそうだったか・・・
確かにマスクはしんどかったな

そう言って ベンチに腰を下ろして
足を休めるように寛ぎます

ふと・・・濡れたマスクを絞りながら・・・
人が少ない今日は
マスクを外しても・・・
何度もそんな事を考えました

だけど 一番怖いのが
細道を間近の離合・・・

息がかかるほど近い所で
こちらを見て挨拶をしていかれる事に
正直 不安があります

顔を背けると不快に思うのでは・・・とも
思うのですが・・・
どうすべきか迷います

コロナ意識についても温度差がかなりあり
どうすべきかの答えはあるのに
実行する不安が残ります


びっちょびちょの身体に
びっちょびちょのマスク
さて・・・この先の八経ヶ岳・・・
どうしようかと思いつつも
行く準備を始める心がありました・・・


つづく


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