2020年9月13日日曜日

秋雨の合間に~木曽 末川渓流釣行





昨日一昨日まで秋雨前線のお陰で雨が降りました。
金曜日の夕方、最新の天気予報を見ると、土曜日の午前は良さげ。

こりゃ、行くしかないでしょう!


<初秋の木曽は霧がお迎え>

いつものようにトイレだけが併設された、開田高原はR361沿いのパーキング。
そこで迎えた早朝は深い霧でした。

何もかもが、白くぼんやりと浮かぶ、静かな高原は秋の朝。


本当はいつもの池ノ沢PAは、まだこれから2km程を登るのですが、

・車中泊はPAの新規開拓。
・こっちのトイレの方が綺麗そう?
・エンジン掛けっぱなトラックが居ない!
・おじさんは根性が無く、昨夜は疲れて疲れて・・・

諸事理由でこちらにしました。


・・・最近の小生の車中泊は「水場」があればどこででも。
道の駅 での車中泊がベストではありますが、
残念ながら目的のポイント近くにあるとも限らず。

そんな時は、山の中にポツンと存在する公衆トイレですね。
スマホからNAVITIMEにて「公衆トイレ (市町村名)」で検索して。

ただし、そこは、おトイレ、です。

ハズレが悲惨なのが玉に瑕、または面白み?
駐車スペースの有無も然りですが、
「男女兼用、和式のぼっとん、手洗い場は無し」
それでも「看板に偽りは無し」ですから・・・


早朝の木曽 末川、渡合の集落は把之沢川との出合い。


今シーズンは明けない梅雨、7月の下旬にも訪れました。

その時は増水で渡河はとても不可。
今、撮影している対岸のこの河原にも降り立てませんでした。


橋の入り口で僅かにチョロリとだけ、頭だけが見える我がハスラー号。

この橋から上流は数十mで末川に合流する把之沢川。
短い区間ですが、ここでの「空振り」は一度もなく。


朱点が鮮明(養殖の加減?)、八寸程度は良く走って頂けました。
ありがとうございます、今回も木曽アマゴ、頂きです!


<末川 渡合から下流に向けて>

前回は増水で末川も今少し上流で竿を出しましたが、
雨上がりとは言え、本日のこの水量なら、渡河を繰り返して、
川の左右どちらかに存在する河原から、振り込みが出来そうです。

さて、上へ登るか?はたまた、下へ降りるか?


ここに来る途中、末川の上流では既に何名かのご同輩が。
下流は西野川との合流点まで、集落や道路は不在です。
見る限りですが、小生が一番の末川最下流に位置しています。

一人軍議は決しました、本日は末川を下ることに。
お腰には熊鈴とナタ、防水スピーカーからは行進曲で!

・・・あくまでも、ムリ・危険の無い範疇で、ですよ。


昨夏もこの末川を西野川に向けて下っています。
その時は夏真っ盛り、音沙汰の無い寂しい釣果でした。


今、季節は秋、そして雨上がり。
どのような変化が待っているのか・いないのか??


朝の渓流。
こんなトロ場では音もなく、静かです。
場を荒らす事無く、腰まで水に漬かりながら、ゆっくり、ゆっくり。

昨年はこのポイントまで下りました。


良さげな落ち込みがあるのですが、ナゼか昨年は不発。


さて、条件が良い側にコロがった今年、いざ、如何に??

川から距離を置いて一旦は淵の最下流まで河原を移動。
7m竿に天井糸+水中糸6m。
小生の標準仕様の仕掛けで流心の向こう側を流します。

・・・釣りは自然との闘いです。
対岸は川面に覆いかぶさる枝木、粗忽者には要注意!


ここでも、あっけなく、8寸超えのアマゴさんが。

やっぱ、こりゃ、調子が良いワイ!

と、落ち込みに向け移動しながら振り込みを続けるのですが・・・
不思議と小アマゴさんさえ掛からない、アタリ皆無の状況が続きます。

・・・一体、何が原因なのか?
立ち位置は当然ですが、エサをミミズとブドウ虫、織り交ぜても釣果なく。

理由が判らぬまま、
ここは一旦、竿を仕舞って新天地、これ以降の下流部へ。


<雰囲気はバッチリ、でもエサ釣りには・・・>



もちろんですが、斯様な瀬でも一通り、
仕掛けを流しては見るモノの手応えはなく。

しかし、7m竿が余裕で振れる川幅。
川面を通る朝風も涼しく、緑も目にやさしく、気持ちが良いですね!
釣果は別にして、渓流釣り、サイコ~!!


行く手を大岩が塞ぎます。
その裏側からは水が落ち込む轟音が・・・
よいしょ!とばかりに、その大岩を乗り越えます。
して、斯様な、如何にも、って感じの大淵が、目の前に。


・・・山影から淵に差し込む、秋のやさしい朝の光。


もう、この息を飲む、見事なまでの渓相に雰囲気。

見とれてしまった粗忽者、彼は考えることも無く、
標準仕様は竿7m糸6mで挑んでしまいます。
結果は当然の如く、見事に「枝釣り」・・・

いえ、判ってはいたのですが、
手前は浅場、奥が深場、そこに仕掛けを届かせたく、
ムリを承知で、上下左右は狙いを定めての振り込みでした。

やむなく、天井糸を外しての、再度での振り込みですが、
やはり淵対岸は落ち込みの向こう側、深場へはどうしても届かず。

・・・ここは短竿、ルアーかフライ向きのポイントかな?

しばし、釣りの手を休めて、お茶とタバコを所望します。
まだ緑が濃い、しかし、吹く風はどことなく乾いた秋のそれ。
せせらぎの音を聞きながら、ひととき、この静寂だけを楽しみます。


<帰路、再度でのトライ>

これ以上に下っても、見れる範囲では頭上は木々に覆われています。
毎度での単独行動、無理は禁物、ここから渡合へ引き返します。

行きの先ほどとは違い、今は全体に日が当たる末川。



朝は暗がりに潜む、アタリの無い落ち込みでしたが、
今は木漏れ日が差し込んでいます。


今年は小坂川での経験で、
何が本当の原因なのか判らないのですが、
往路に釣れなかったポイントも、時間を置いた復路で釣れる場合が。

・・・小生は、日の当たり具合、と読んでいます。
きっと小生と同じく、大き目なお魚はお歳が中年、
近眼に老眼で朝はエサが見えないのでしょう・・・

ホンマかいな!?
でも、その証拠に・・・



大口を開けて取り込み寸前、これまた8寸超のアマゴさん。
ここで早朝は、あれだけ、しつこく、流したのですが・・・


おまけに、もう一匹、追加です。

でも・・・


中高年ではなく若年層であろう?
先ほどでは釣れなかった、こんな小アマゴさんも釣れる始末です。

小生持論の「良型中年アマゴの近眼・老眼説」、
それは、きっと、中世の天動説のようなものですね。


時刻は正午前。
本日は快晴、されど涼しい木曽 末川での渓流釣り。


夏場は飲み干す900mlのポカリですが、本日はまだ残っています。
本日は良い釣りが出来ました、さて、帰りますか・・・


<山の神さまから、粗忽者へのメッセージ>

小生にしては大漁、8寸超えが4匹も。


お持ち帰りの準備、お腹をサバく用意を。

いつもは衛生上から、お魚をサバく際、腕時計を外すのですが、
本日、それは外したものの、エサ箱を首に掛けたまま。

ええい、粗忽者め!ここに直れ!!と、自分自身に。
これではナイフを持った手元が見えません。

お魚たちをたも網に入れ、首からエサ箱を外そうと、
たも網から手を離した瞬間、なんと、お魚が一斉に脱走です!!

・・・本日の小生、昨夜も業務後は遠路での車中泊でした。
楽しかった末川釣行でしたが、かなりの距離を歩きました。
頭上を塞がれたポイント、そこでは間違った仕掛け判断も。
寄る年波、きっと、お疲れが溜まっていたのでしょう・・・

たも網に残っていたのは鼻曲がり、
小生のような、お疲れ気味の中年アマゴさん、一匹だけでした。



季節は秋。
きっと山の神様からの思し召し。
欲張らずに、リリ~スしたと思えば・・・



<データ>
9月12日  末川
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  渓峰尖 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~1B号
      天井糸0.6号 1.5m
      水中糸0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ 24cm 1匹
      8寸以上     3匹
      小アマゴ     3匹
      ・寸表記はリリ~ス(逃亡)
気温   :18~28℃  
天候   :晴れ
表層水温 :14℃ そこは開田高原! 



















2 件のコメント:

アサシン さんのコメント...

こんにちは!
流石は、木曽のアマゴですね!精悍な顔つきがとても良いです!
しかもちゃんとリリース��
魚の処理をする時に腕時計を外すのは何故ですか?私は、常に腕に着けたままですが…

サイドワインダー さんのコメント...

アサシンさん、こんにちは。
相も変わらず、我ながら感服する粗忽具合でした・・・
実は今回、釣った直後はたも網から友舟に入れる際、立て続けに2回も粗相を。
これは、きっと、お魚の強運が小生のそれを上回っていたからでしょう。。。
腕時計ですが、機種にも依るのかもしれません。
小生の時計はチェーン部分がチタンの金属製です。
夏場は腕垢?が溜まり、まま、ミョ~な臭いが。
月一で腕時計をポリデントしています、ほんと。