両チームのサポーターである私が楽しみにしている年2回の直接対決。
2020年の初対戦は、札幌のカシマスタジアム初勝利という結果に終わりました。
一から再構築中の鹿島と総決算のペトロヴィッチ体制3年目を迎えた札幌のチーム力の差がはっきりと表れた一戦でした。
ホーム鹿島、スタメンは前節から2名変更。
土居、内田に代わり、染野、広瀬が入りました。
アウエー札幌は前節と同じスタメン。
■ハイライト
■総評
鹿島
・ゴール1つ決めれば流れは変わり得る
・チームそして選手に必要なのは自信
札幌
・いなくなって初めてわかる鈴木武蔵の存在感
・神様仏様菅野様
■感想
前半立ち上がり早々、両チームにあった決定機を決めたチームが勝ったという結果でしたね。
キックオフ直後のショートカウンターを決められなかった鹿島に対して、裏抜け一閃をしっかり決め切った札幌。
今のチーム状態が決定機での力の入り具合に出てしまった感じがしているのは気のせいですかね...
鹿島は3日前の川崎戦より繋ぎなどがスムーズになってきた印象で、これは札幌の寄せの緩さもあるにせよ前向きに捉えていい内容で、後はゴールそして勝ち点と言う結果が出ることで、一気にいい方向に流れが変わり得るのかなと感じました。
ただ、昨年までと選手が入れ替わりすぎで昨年までのベースが活かせていない印象で、土居、遠藤、伊藤翔が出てきた後半になってからのようなメンツの方が現状では可能性があるのかなと。
ファンアラーノやエヴェラウドも悪い選手とは思わないですが、もう少し待ってあげる必要がありそうです。
一方の札幌。
先制こそしたものの、ゴールを決めた鈴木武蔵の負傷交代で一気に苦しくなりましたね。
個人的な見方ですが、ボーンヘッドが多く、得点源の一つ以上の評価ではなかった鈴木武蔵ですが、彼がピッチ上からいなくなって初めてその存在感の大きさに気づかされました。
一瞬で裏抜けできるスピードは札幌の他の選手にはないオンリーワンの強みで、それが札幌の攻め手の中で大きなウェイトを占めていたことが、彼の負傷交代によって攻め手をなくした札幌の姿によって明らかになりました。
試合後のペトロヴィッチ監督のコメントからもそれが伺えます。
[ ペトロヴィッチ監督 ]
鈴木(武蔵)がケガをしてしまったことはチームにとって誤算となった。戦術上、厳しい戦いになった。やはり相手の背後への飛び出しで、鈴木ほどのスピードがある選手はわれわれのチームにはいませんので、狙いの中で相手に脅威を与えることができなかった。
https://www.jleague.jp/match/j1/2020/070818/live#coach
前線でジェイが孤立するシーンが目立つようになり、ジェイが収めても周りに味方がおらずチャンスに繋げられないというシーンが目立ちました。
ただ、これは武蔵が退いたことでチームとして守備に重心を置き始めたことも影響しているように感じました。
終了間際まで追加点は奪えませんでしたが、守備に重心を置いたことで無失点に抑えられたことも確かで、チームとしての成長を感じた一戦でした。
前の試合に続いて菅野の足元の安定感が光りましたし、ビッグセーブもいくつかあって、神様仏様菅野様がもたらした勝ち点3かなと。
1点だけ苦言を呈するとしたらジェイの起用法ですかね。
前節フル出場したことで今節はベンチスタート若しくは早めの交代を予想しておりましたが、武蔵の負傷交代があったにせよ引っ張り過ぎたのかなと。
足首を痛めての途中交代でしたが、私の見立てでは体力的に限界で本人が交代を欲していたのかなと。
連戦が続く中、前線での貴重な収めどころであるジェイは消耗しないよう大切に使っていくべきと私は思っていまして、この2試合での無理な起用法によりジェイが離脱しなければいいなと切実に感じてしまいます。
■得点シーン
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) July 8, 2020
🏆 明治安田生命J1リーグ 第3節
🆚 鹿島vs札幌
🔢 0-1
⌚️ 7分
⚽️ 鈴木 武蔵(札幌)#Jリーグ#鹿島アントラーズvs北海道コンサドーレ札幌
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/ti5MjtYHQ8
最終ライン宮澤から裏スペースへのパスに斜めに入ってきた鈴木武蔵がクォンスンテよりも一足早く触って押し込む。
ジェイが下がったことで空いたスペースを見事に突いた格好ですが、鹿島側から見ると明らかにクォンスンテの対応が中途半端ですよね...パスが出たタイミングで飛び出さなかったこともそうですけど、それを逃してもワンバウンド後に先に触れる位置にいたと思うんですけどね...
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) July 8, 2020
🏆 明治安田生命J1リーグ 第3節
🆚 鹿島vs札幌
🔢 0-2
⌚️ 90+3分
⚽️ ルーカス フェルナンデス(札幌)#Jリーグ#鹿島アントラーズvs北海道コンサドーレ札幌
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXLYeZ pic.twitter.com/NNMgO9ySC4
試合を決定づけた後半アディショナルタイム弾は中盤で駒井がボールを奪ってからのショートカウンター。
駒井が相手を十分に引き付けてから逆サイドフリーで入ってきたルーカスフェルナンデスが慌てて止めに入った鹿島の犬飼、町田の両CBを交わして、クォンスンテのタイミングをずらして押し込みました。
この時間帯でピッチ上にいる札幌の選手でゴール決めれるとしたらこの人しかいないよな...と思っていたルーカスフェルナンデスのダメ押しゴールでした。
■採点
鹿島は監督代わって大きく戦術変わったことに加えて、昨年からスタメンも大きく変わり、チームのベースがほとんどなくなったことがここまで公式戦5戦全敗の要因な気がしてきましたね...後半メンバーを昨年の主力に代えてからよくなりましたけど、彼らがスタメンだったらまだやれるのか見てみたいものですね。
札幌は鈴木が早い時間に負傷交代したことでゲームプランが狂った印象ですが、それを除いても2連勝という結果の割にはゲーム内容はよくないかなと感じています。
鈴木は次節無理そうですし、ジェイもちょっと厳しそうですから、ワントップは今季加入のドウグラスオリベイラになる可能性が高そうですね。
両チームとも次節は7/12(日)のアウエー戦。
鹿島は浦和戦、札幌は湘南戦です。
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