【詩】手紙 | 幸せよりも『生きやすさ』を求めよう。

幸せよりも『生きやすさ』を求めよう。

幸せを求めると、不幸せとの比較が生まれる。

生きやすさを求めると、楽しくてしょうがなくなる。

「お兄ちゃん、いつもごめんね」
置いてある手紙を読んだ
なんのことかわからなかった 
僕にキョウダイなんていない

そばにいたのは未来の自分 
何かを成し遂げた自分  「いつもごめんね 」
それは未来の自分からの 今の自分への手紙

わかったとき 涙が出た 
なんとも言えない感情が からだ中を駆け巡った
ただなぜ謝るんだ  謝らなければならないのは
過去の僕の方なのに 現在の僕の方なのに

未来の自分は言った
「未来は明るい、そう信じさせてあげなかったおかげで、
ずいぶん辛い思いをしたでしょう」

そんな夢を見た そんな夢を見た

飛び降りたい衝動が 
悲しませてしまう人の顔を 思い浮かばせる
下を向き歩く先には いつもの目的地 
人が変わったように 振る舞う道化師 
僕にはいつも天の声
未来と過去を繋ぎ会わせるための
自分自身の声に安心し

本気で死にたいと思ったときは
本気で生きたいと思っている証
流れる赤は その確認作業
そんなことしなくても
誰かの一声でそれは確認できるのに

どこを探しても 綺麗な景色なんてなかった
曇ったメガネを かけて見ていただけ
誰も教えてくれるわけない だって見えないのだから
自分で気づくしかない
周りで楽しそうにしている人たちを横目に
ただただ僕はその見えないものに
苦しめられていたんだ

声を出さなきゃ  届かない心の声
「わかってほしい」 「わかってくれよ」
「どうせわかってくれない」
自分の中だけで自己完結
こんな辛さは 誰もが持っているものでしょう