ご訪問ありがとうございます。
言語聴覚士の木村です。
最近忙しくしておりまして、
お久しぶりになってしまいましたm(_ _)m
先日お会いしたお子さんのことを、
書かせていただきます。
その子は、言葉がなかなか出なくて、
主に身振りサインや動作で伝えることが中心でした。
笑い声もなかなか出ないお子さんで、
声を出すということが、ほとんど無かったです。
そのお子さんが、突然文字に興味を持ち始めました。
しばらくすると、私が
「か、はどれ?」と聞くと、指さしができるようになったのです。
そんなふうにして、50音ほぼ指さしができるようになりました。
その頃から、文字を自分でも読もうとして、
声を出すようになったのです。
発音は上手とは言えませんが、
それでも正しい音に近づいてきています。
最初は50音表の学習の時だけ声が出ていたのですが、
驚いたことに日常生活のなかでも、
言葉で伝えようとすることが増えて、
もう動作やサインは使わなくなりました。
このように、文字の読みから声を出し始める子が、時々います。
このお子さんは、先に動作やサインで伝える経験も豊富だったので、
それらが音声に置き換わったと考えられます。
伝える意欲が乏しければ、
こんなにうまくは行かなかったかもしれません。
保護者の中には、
「サインばかりやってると、喋らなくなる」と心配される人もいますが、
子ども自身の中に言葉を使う準備が整えば、
言葉を使うようになります。
身振り手振りより、
口で伝えた方が効率が良いからです。
口を使えば、
手を動かして遊びながらでも、
伝えることができます。
サインの場合、
遊んでいる手を止めて伝えなければなりません。
ですから、自然に音声に移行していきます。
「お口で言わないとダメ」と言わないで、
お子さんから自然に出てくるのを待ってあげてください。
読んでいただき、ありがとうございました。
このブログは、私個人の私見で書いてます。他のSTの先生と考え方の違いや、私の勉強不足などもございますので、ご了承ください。ご意見やアドバイスなどがありましたら、メッセージをいただけるとありがたいです。
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木村寿代
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