ご訪問ありがとうございます。
言語聴覚士の木村です。
先日、初めて来ていただいた方との話です。
数年間、都心の有名な某協会に、
お子さんを連れて通っていたそうです。
そこでことばを覚えることはできたのですが、
全然ことばが増えない、
というご相談を受けました。
お母様が、
「ことばを覚えれば、喋れるようになると思ってた」
とおっしゃったのが、とても印象的でした。
どういうことかというと、
絵ガードを見せて、
「これは?」と聞くと、
「くるま」と答えられるようになってます。
そうした言葉の数を数えると、
100語以上はある様子。
でも、普段の生活では、
自分からは何も喋らない
聞かなければ何も言わない
ということだそうです。
そういうことは昔から言われていたことで、
結局、ことばの学習を机の前でしかやってこなかったことの弊害と思われます。
ことばが遅れているお子さんは、
机上で学んだことを生活に般化させることが難しいそうです。
なので、実際の生活の場面で教えていくことが、
とても大事になってきます。
ことばとは、あくまでコミュニケーションの手段。
ことばを喋ると、自分にとって得になるし便利な道具。
それを教えていくことが、
生活の中で使えることばが増えるということになります。
先のお母様にも、
もう少し早く出会って、教えてあげられたら良かった…。
遠方の方でしたので、次はいつお会いできるか分かりませんが、
お伝えしたことがうまく行くように、
と願っています。
読んでいただき、ありがとうございました。
このブログは、私個人の私見で書いてます。他のSTの先生と考え方の違いや、私の勉強不足などもございますので、ご了承ください。ご意見やアドバイスなどがありましたら、メッセージをいただけるとありがたいです。
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木村寿代
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