『すぐ会えるST（言語聴覚士）』の木村です。
ブログへのご訪問、ありがとうございます。
この日は、細くて美しい月が見えました。
お問い合わせはこちら
クリックしていただけると嬉しいです
↓↓↓
にほんブログ村
言語指導に来てくれているお子さんに、
ＬＣスケールという言語検査を行いました。
正式名称は、
『言語・コミュニケーション発達スケール』
と言います。
０〜6歳までのお子さんの、
①言語表示
②言語理解
③コミュニケーション
について、それぞれの発達年齢と発達指数を
求めることができます。
保護者への聞き取りや、
音への反応、共同注意の項目などもあるので、
発語がなくても赤ちゃんでも、
数値を出すことができます。
この検査を、
ある幼児さんに一年ぶりに行いました。
私、検査しながらとても驚いたんです。
予想以上に上手に答えてることに
結果も、もちろん予想以上のものでした。
１年前にした時は、実際の年齢よりも
１年〜１年半の遅れがありました。
そして今回は、
ほぼ年齢相応という結果になったのです。
保護者の方も驚かれていて、
私にとっても嬉しい瞬間でした
でも、ひとつ気になったことも…。
私は正直、こんなに良い結果になるとは
思っていませんでした。
どうしてそう感じたのか？
そういう所を考えると、支援のポイントがあるように思います。
このお子さんは、
実際のコミュニケーション場面では、
実力を発揮できてないのでしょう。
ことば以外の面でも特性を抱えているので、
身体面でも感覚入力に課題がありそうですし、
少し偏った考え方をする傾向もあります。
動きもマイペースになりやすく、
不注意や衝動性が目立つこともあります。
そういう面から、
ことばを使ったコミュニケーションでも、
聞き漏らしや勘違いが生じたり、
言いたいことを相手に分かりやすく伝えることが難しかったりするのだろう、と考えています。
この数値だけで判断すると、
「もう平均の範囲内だから安心だね」
とも言われやすいです。
施設によっては、
「言語指導を終了しましょう」
となるかもしれません。
でも、実際には困り感を抱えていますから、
目を瞑るわけには行きませんよね。
このお子さんは、
言語検査の全体的な結果は平均値でしたが、
得意な分野と苦手な分野には、
一年ほどの開きがありました。
数値には現れないけれど、
現実に抱えているコミュニケーションの課題を見つけ、
支援の方法を探していくのが、
STの専門性かなぁと思います。
相手の話を最後まで正確に最後まで聞くのが苦手なら、
余計な刺激を減らして、端的に分かりやすく伝えるように配慮すること。
見えるものが多すぎたり、
すぐ近くに触れるものがあると、
気が散りやすくなりますからね。
また、表出の面では、
話してる内容を一つずつ確認しながら、
絵や文字なども利用して、
伝えたいことを整理するお手伝いをして行こうと思います。
そうして語彙を増やしたり、
順序立てて伝えるスキルに繋げたいと考えています。
ここまで書いて思ったのですが、
なんだか重箱の隅を突いて、
粗探しをしているようにも見えますね
保護者を不安にさせたい気持ちなんてないのですが、
子どもにとっての大事なことを見過ごしたくないだけなんです。
この次にお会いしたら、
まずは検査を頑張ったことを沢山褒めて、
自信をつけさせてあげたいです。
この日は、細くて美しい月が見えました。
空が澄んでいて冬の近づく気配がします。
分かりやすくてお勧めの本。
発音のことも少し載ってます。
ST友達から勧められた、
会話力を育てる本。
吃音のことが気になったら、
こちらがオススメです。
このブログは、私個人の私見で書いてます。他のSTの先生と考え方の違いや、私の勉強不足などもございますので、ご了承ください。ご意見やアドバイスなどがありましたら、メッセージをいただけるとありがたいです。
お問い合わせはこちら
↓
ことばの相談室【結】
木村寿代
yui.kotoba@gmail.com
ことばの相談室【結】
木村寿代
yui.kotoba@gmail.comクリックしていただけると嬉しいです
↓↓↓
にほんブログ村
相模原・川崎・横浜・厚木・座間・茅ヶ崎・大和・海老名・町田・八王子・立川・練馬・世田谷・越ヶ谷・和光・所沢 など東京や埼玉、神奈川県内各地から、お越しいただいています。