カラーセラピーの歴史―自然崇拝

カラーセラピーの元をたどると、はるか昔のシャーマニズムから、古代ギリシャの哲学やプロトタイプの科学、キリスト教文化、西洋人が取り入れた東洋思想、精神分析や心理学、ニューエイジ・ムーブメント…と、たくさんの考え方が取り入れられています。

少しご紹介していきます。

昔々は何もかもが神さま次第!?

日照りが続いて困った、神さまに捧げものをして雨乞いしよう、雨雲に似せた黒い服で。

あぁ、雨が降ってきた、恵みの雨だ!願いが届いた。

雨上がりには虹、神さまの印だ!

虹

今だって自然現象は人間がなんともできないもの、昔の人が自然に恐れや神秘性を感じたのは想像できます。

自然崇拝の立場にたてば、自然にあるものこそが薬という考えもわかりません?

草花や石などを使ったシャーマンによる治療では、色に特別なパワーがあるとされていました。こんな美しいものにはきっと神のちからが宿っているだろうと考えられたのでしょう。

たとえば、

怪我をした→赤い血が流れ出て、身体から赤が失われる→赤い土を塗る

血液が失われたら輸血する今からみれば、素朴すぎますけれども、「ないもの・足りないものを足す」バランスのとり方は今のカラーセラピーでもあります。

レッド―たとえば生きる意欲が失われてるなら、熱い炎を眺めるのでもいい、真っ赤なバラを飾ってもいい、燃えるような赤い石を身に着けてもいい、とにかくレッドを取り入れて生命力を高めていこう!というわけです。

また、自然崇拝の中でも、世界各地で見られるのは太陽崇拝ですね。

電気がないんですから、昼と夜の差は大きく、闇は恐ろしかったでしょう。光を信仰するのは本能的なものかなと思います。

エジプトでは地平に沈むとき太陽は死ぬ、朝日となって甦る、毎日、死と再生を繰り返していると考えられたそうです(占星術のホロスコープの仕組みにもなっています)

見ればわかる効果もあります。光があたっているところの植物はよく育つから、その力は一目瞭然、人間にも光は大事!光を浴びよう!となったのも想像できます。

当時の人はこんなこと知らなかったけれども、ホルモン分泌、自律神経、体内時計の調整など、光が健康に大切なのは科学でもわかってきています。今のカラーセラピーに受け継がれてます。

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