心理学といっても幅広いですが、カラーセラピーに影響が大きいのは、トラウマ指向の心理学とポテンシャル指向の心理学ですかね。
トラウマ指向の心理学
現在の問題を過去に探ります。幼児期に起こった出来事、体験が人間像を決定するという考えから、隠されたトラウマを自覚することで、生きづらさから脱出できる、自由になれるとされます。
フロイト、ユングが有名ですね。
カラーセラピーのシステムの中でも、過去、子どものころの体験や親との関係を聞いていくものがあります。
レッドなら父、ブルーなら母との関係に注目したり、両方を混ぜたバイオレットなら両親を求めてる?とか、イエローなら子ども時代に寂しさがあったのか?など…
ボトル系カラーセラピーの多くは1980年代後半から90年代に誕生していますが、日本に入ってきたのは90年代後半。ちょうどこのころからPTSDやアダルト・チルドレン、幼児虐待に関心が高まり、「癒やし」ブームもありました。
トラウマ=傷だからケアしよう、癒して本来の自分を取り戻そうという、心理療法、代替医療がカラーに限らずいろいろ生まれています。
ポテンシャル指向の心理学
人間が潜在的にもっている可能性を現実化する、積極的に自己実現していくのを目指します。
カラーセラピーのコンセプトは、自己認識と自己成長。自分では気づいてない潜在的な思いや可能性に光を当て、ポジティブに使えるよう動機づけします。
この系の心理学で有名なマズローの欲求段階説、自己実現理論をみると、
カラーセラピーでも使う古代インドのチャクラ思想と似てるんですよね。
(マズローのピラミッドの色と、チャクラカラーは直接対応しませんが)
一段一段クリアして自己実現に向かうのは似ています。
どちらも一番下のテーマは生きること。食べることもままならない状況なら、人と愛ある関係は築けるでしょうか(サバイバルするなら奪い合いですもんね)。まして夢を描くなど。自己表現や自己実現というのは、だんだん上がっていった先のこと。
そして枠外に「自己超越」があります。
トランスパーソナル心理学=個を超えた心理学ということで、他者、自然、地球、宇宙…に達するのが示唆される、スピリチュアルな面もあるんですよね。
カラーでいえば、自己実現のバイオレットの上に、システムによってピンクやマゼンタ、ターコイズ、ゴールド、クリアなどをおいています。ここはやはり、自分自身を超えた話になるんですよね。
心の中にある、隠されたものを明らかにする
トラウマにしても、潜在的な可能性にしても、自分の中にあるけど自分では気づいていないもの。気づいてないんだから、言葉にはできないでしょう。
だけど、なんとなく色を選ぶことならできるのではないですか?
選んだ色から、
- 自分の考え方や行動のパターンのもとをたどる
- 今の自分はどの段階なんだろう?学びは何だろう?
- どんな可能性が考えられるか
などを整理していくことができます。
コメント