駄菓子屋ゲーセンの息子のファミコンショック | 元駄菓子屋ゲーセン息子のレトロゲーム秘密基地

元駄菓子屋ゲーセン息子のレトロゲーム秘密基地

2022年12月、営業再開しました!
〒034-0011 青森県十和田市稲生町14-43

1983年、実家の店は好調真っ只中で、筐体の設置台数も増えていき近所の子供たちの定番スポットになりつつありました。
ラインナップはジービー(ナムコ)、ムーンクレスタ(日物)、シェリフ(任天堂)、ハングリーマン(???)、そしてクレイジーコング(キョウエイ)など。


中でもダントツ人気だったのが「クレイジーコング」でした。

クレイジーコングはドンキーコングのクローンで、キャラクターや背景の色やサウンドが違うもので、任天堂から正規の許諾を得て制作したものの他に何種類かのバージョン(海賊版)が存在していました。
実家の他にも町内には何件かゲーム機を置いている店があり、どこも大体クレイジーコングだったのですが、皆「ドンキーコングおもしれー」って喜んで遊んでいました(笑)

ある日、町のある喫茶店に本物の「ドンキーコング」があるという噂を耳にしました。
常連の友達何人かで見に行った時の事は忘れられません。
綺麗な色のバランス、品の良いサウンド、圧倒的な「ホンモノ感」がありました。
でも喫茶店は小、中学生が普段行ける場所ではないので、それからしばらくの間も皆の日常のゲームの中心はまだまだクレイジーコングでした。

そんな時、衝撃的な「事件」は起きました。
友達の一人が「ファミリーコンピュータ」なるものを買ってもらったというのです。

とにかくすごいというので皆で遊びに行くと、驚きの光景が・・・




友達の家のテレビのブラウン管に本物のドンキーコングが映っている。
マリオも「ホヤッ」とか言いません(笑)

しかも、タダで何回も遊べる!
まさかそんなことが!
俺たちのクレイジーコングがwww
 

当時の驚きは体験したことのないもので、決定的な何かを感じた瞬間でした。
 

 

 

そして駄菓子屋ゲーセンの息子としては、周りの友達の遊びの中心が変わっていくような寂しさを感じたのを覚えています。