『ルクス・エテルナ 永遠の光』ギャスパー・ノエの赫き炎刀を体感せよ!

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019)
Lux Æterna

監督:ギャスパー・ノエ
出演:シャルロット・ゲンズブール、ベアトリス・ダル、アビー・リー・カーショウetc

評価:50点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

2018年、A24とタッグを組んだ『CLIMAX クライマックス』で再び狂気の炎を振るったギャスパー・ノエが燃え滾るその赫き炎刀の勢いに任せて中編映画『ルクス・エテルナ 永遠の光』を撮り、第72回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニングで上映された。そして案の定賛否が真っ二つに分かれたとのこと。そんな新作が「のむこれ」でまさかまさかの上映決定。これは観るしか!というわけでシネマート新宿にやってきました。そこで私が観たものとは…?

『ルクス・エテルナ 永遠の光』あらすじ


「CLIMAX クライマックス」「アレックス」などで知られるフランスの鬼才ギャスパー・ノエが、映画への愛と狂気を独特の映像で描いた異色作。魔女狩りを題材にした映画の撮影現場。女優、監督、プロデューサー、それぞれの思惑や執着が入り乱れ、現場は収拾のつかないカオスな状態に陥っていく。出演は「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブール、「ベティ・ブルー」のベアトリス・ダル、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のアビー・リー・カーショウ。「のむコレ2020」(20年10月9日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
映画.comより引用

ギャスパー・ノエの赫き炎刀を体感せよ!

「光過敏性発作を引き起こす直前の恍惚が素敵」的な不穏な言葉から始まる本作は、予告編のような過激な閃光が全然提示されないので油断する。カール・テオドール・ドライヤーの言葉を引用し、魔女狩りについて語っていく。ベンヤミン・クリステンセンの『魔女』を意識した強度で画面を構築し、その渦中にベアトリス・ダルとシャルロット・ゲンズブールの楽屋トークを展開していく。撮影の現場は鮮血に彩られ、その異様な儀式空間が現場のバイブスをドンドンと上げていく、そしてバイブスが頂点に達した時にアカ…ミドリ…アオ…グンジョウイロ…キレイ…と毒々しいフラッシュが画面を覆い尽くし、絶叫と悲鳴と騒乱が観客に襲いかかる。ギャスパー・ノエは本気で観客を殺しに来る。映画を観なれている人ですら、死が限りなく近くに感じるほどの精神の危機が迫っているのがひしひしと伝わる。しかし、その危険すぎる閃光の中で蠢く人にどこか魅力を感じ、死への欲求が増幅されていく。なるほど「光過敏性発作を引き起こす直前の恍惚が素敵」というのはこういうことなんだなという説得力に満ち溢れているのだ。本当に映画の中に魔女がいるような気分にさせられる作品だし、エンドロールまでギャスパー・ノエ節炸裂なのですが、どうしても本当に悪魔が宿っているガイ・マディンの作品を知ってしまっている為、どうもノリきれないところがありました。

ただ、観て損はないです。

死がここまで近くに感じる映画はそうそうありません。

※映画.comより画像引用

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