自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

叱ってくれる人がいなくなったら、探してでも見つけなさい

昨日、ニッポン手仕事図鑑のメンバーの送別会がありました。
1年半前に新潟から移住してきて、僕らの会社に入社してくれたライター兼カメラマン。フリーペーパーの「あいらし」を一緒に立ち上げて、取材からデザイン、ライティングまで、幅広く担当してくれました。

 

たった1年半。されど1年半。
彼はこの1年半で、大きく成長したと思います。4月からは京都に移住して、新しい仲間と新しい仕事をしていくとのことですが、ニッポン手仕事図鑑での日々が新しいチャレンジに向かう原動力に少しでもなったのなら、それほど嬉しいことはありません。またいつか、一緒に仕事ができたらいいな、と。

 

それはさておき。
送別会の最後にサプライズプレゼントの定番、「寄せ書き」をプレゼントしたのですが、僕がそこに書いたのはこんな言葉でした。

 

「叱ってくれる人がいなくなったら、探してでも見つけなさい」

 

これは、あの永六輔さんの言葉です。
年齢や経験を重ね、自分で自分の責任を取る立場になると、叱ってくれる人はどんどん減ってくる。以前は叱ってでも次のチャンスを与えてくれていた人たちが、「ま、気付けないならいいか…」と、叱ることをやめて、離れていったりする…。叱られなくなるのは、本当に怖いものです。

 

僕らの会社を卒業した彼が次に行く環境では、もしかすると、叱ってくれる人がいないんじゃないか? そんなふうに思って、この言葉を送りました。そういう存在がすでにいたら、当然大切にしてほしいし、もしいなかったら、探してでも見つけてほしいな、と。

 

僕も40代になり、当然のことですが、叱ってくれる人は少なくなりました。叱ってくれる人がいるからこそ、気付けることがあり、学べることがある。これからも叱ってくれる人たちと、しっかりとつながり続けたい。寄せ書きのメッセージを書きながら、改めてそんなことを思いました。