秋の空、天高くキリリとした空気が気持ちいい。
こんな時は裏山にのんびり出かけよう。
運動会が開かれているのか、遠くの方で 賑やかな声がする。
この未知な昔、大和へと抜ける道の一つであったという、数年前になくなった窯元の爺さんに聞いたことがある。
道ばたの大岩に蜂の巣が垂れ下がっていた。
きれいな六角形です。
△でも◇でもなく、なぜ、規則正しく六角形に作ることが出来るんだろうな。
最初に考えたハチはすごい建築家だね。
30分ほど上り詰めたところにある、小さな沼地には、うしの額が咲き誇っていた。
沼の真ん中に浮かぶ、いつもの場所に寝転び、目を閉じると、ハチたちの羽音が響き渡る。
ここにいたんだね。
カサカサ
音がした方を見てみると、コサメビタキかな。
花に集まる小さな虫たちを目当てに、旅立ち前の腹ごしらえかな。
赤とんぼとにらめっこ。
じーっと見ていると、なんだか催眠術にかかったように目が回ってきた。