首相は、黒川検事長の定年延長も検察庁法「改正」も法務省からの要請、と櫻井よしこ氏に語ったとのこと(＊1)。
万が一事実だとしても、そんな要請にほいほい乗るな。
「役職延長が政権の意向で決まる法律にしたら、検察と政権の癒着のもとになる。検察そして政府に対する国民の信頼が損なわれるからだめ」と法務省を諭すのが、総理大臣のあるべき姿だろう。
・・・と書きながら、腹立たしい。なぜ今こんなことを考えなきゃならないのか。
私だけでなくどれほど多くの人々が、予定を変えたことだろう。また、本来はこの問題を考えたかったであろう人達がコロナ禍対応のために参加できていないかもしれない。こんな時に人の役に立ちたくて政治家や役人になった人もいるだろう。
なのに、今、検察庁法いや政権に振り回されている。
一方、アベノマスクで忙しい人達もいる。
いらないマスク（品質はあれだしハンカチと輪ゴムで代用できるしマスクの供給量は増えてるし届いたら捨てるしかないと言う人も多いし）配布のために働いている人、大丈夫だろうか。こんな時に時間とお金の壮大な無駄遣いって、嫌になっていませんか。そんなことをするために厚労省に入ったわけじゃないでしょうに。
契約も検収もなってなさ過ぎて、本省なのに規則通りに仕事をしたとは思えない。特注の実験装置とか公共工事とかではなくてマスクだよ？しかも総理案件。決済が必ず通る（しかもとっても速やかに）手続きなのだから、きちっとした書類（特に契約書）を苦労なく作っていそうだけどなあ・・・
福島瑞穂議員のブログ(＊2)を読むと、異常なことが起きてしまっている気配。
財務省の故・赤木氏の例もあるように、安倍政権は公務員の仕事へのやり甲斐やプライドを踏みにじっている感じがする。（公務員だけじゃないけど）
赤木氏は書類捏造を命じられた。手続きや経過を記録した公文書。それは後の公務・歴史・訴訟・制度改革などの資料になるかもしれないし。国民に堂々と振る舞える根拠のはずだし。
他にも、警察（伊藤詩織氏の件・安倍首相の街頭演説の際の不当な態度）・自衛隊（集団的自衛権）・NHK（報道の自由）・内閣法制局（集団的自衛権）・最高裁（加計学園の弁護士を判事に任命）・人事院（黒川検事長の定年延長）・・・思い出しきれないが。
公僕として真面目に働くと最悪で死、政権に口裏を合わせれば出世。そんな倒錯が日常になっていくなんて、いくらなんでも異様だ。
面倒かもしれないけど守るべき、試行錯誤し続けるべき一線。それが内閣に乱暴に踏みにじられている。（森まさこ法相も同じように壊されてしまったように見える）
その一線とは、個人だけでなく、その集団の伝統や経験や社会の動きや文化が作ったり鍛えたりするものだ。ただの世襲政治家が安易に手を突っ込むんじゃないよ。
むろん、検察の自浄力が常に十分なわけではない。首相と同じに、一線を尊重しないメンバーもいる。人間の組織だもの。
それを活かすことも含めて、コントロールするのは、まずは上司つまり大臣なんじゃないの（そういうことができない内閣だから、政治家の人材も育てられないのだろう。党運営もお金と人事権に頼り過ぎなのでは）。省庁の不祥事の責任を大臣がとるのは、ついこのあいだまでは当たり前だったんですけどね～。手に負えなければ、国会議員の委員会が監視する制度もあるようだし。
検察幹部の任免。自治は慣例・伝統の類であり、任命権はそもそも内閣のもの、ね。
前記事にも書いたが、この法を書き変えるなら任免の基準で多くの国会議員と彼らに託した有権者を納得させるのが先。それを要求するのは国民の権利であり、野党のわがままではない。
（こんな当然なことをこんな天気のいい日曜日に書いてる私は場違いで。ちょっと恥ずかしい）
よりによって、国内で多くの人が法的には義務ではない「自粛」を守っている、今。
伝統の知恵であり慣習である「検察の自治」を壊すなんて、やっていいはずがない。
法律で義務として定めなくても、慣習や自主性や周囲からの圧力で一線を守る。日本では多くの（全員だったらちょっと怖い）人がそうしている。
バカな子供じゃあるまいし、いちいち「だめって書いていないからやっていいんでしょ」はないわ・・・。いや、安倍内閣が黒川検事長の定年延長でやったのは、それだけどね。
（＊1）朝日新聞デジタル「黒川検事長と2人で会ったこともない」首相が釈明2020年5月16日 5時30分 https://www.asahi.com/articles/ASN5J0DF3N5HULFA03T.html
（＊2）福島みずほOFFICIAL SITE「2020年5月14日 参厚労委で布マスクについて質問」201-参-厚生労働委員会-011号 2020年05月14日(未定稿) http://mizuhoto.org/2360
万が一事実だとしても、そんな要請にほいほい乗るな。
「役職延長が政権の意向で決まる法律にしたら、検察と政権の癒着のもとになる。検察そして政府に対する国民の信頼が損なわれるからだめ」と法務省を諭すのが、総理大臣のあるべき姿だろう。
・・・と書きながら、腹立たしい。なぜ今こんなことを考えなきゃならないのか。
私だけでなくどれほど多くの人々が、予定を変えたことだろう。また、本来はこの問題を考えたかったであろう人達がコロナ禍対応のために参加できていないかもしれない。こんな時に人の役に立ちたくて政治家や役人になった人もいるだろう。
なのに、今、検察庁法いや政権に振り回されている。
一方、アベノマスクで忙しい人達もいる。
いらないマスク（品質はあれだしハンカチと輪ゴムで代用できるしマスクの供給量は増えてるし届いたら捨てるしかないと言う人も多いし）配布のために働いている人、大丈夫だろうか。こんな時に時間とお金の壮大な無駄遣いって、嫌になっていませんか。そんなことをするために厚労省に入ったわけじゃないでしょうに。
契約も検収もなってなさ過ぎて、本省なのに規則通りに仕事をしたとは思えない。特注の実験装置とか公共工事とかではなくてマスクだよ？しかも総理案件。決済が必ず通る（しかもとっても速やかに）手続きなのだから、きちっとした書類（特に契約書）を苦労なく作っていそうだけどなあ・・・
福島瑞穂議員のブログ(＊2)を読むと、異常なことが起きてしまっている気配。
財務省の故・赤木氏の例もあるように、安倍政権は公務員の仕事へのやり甲斐やプライドを踏みにじっている感じがする。（公務員だけじゃないけど）
赤木氏は書類捏造を命じられた。手続きや経過を記録した公文書。それは後の公務・歴史・訴訟・制度改革などの資料になるかもしれないし。国民に堂々と振る舞える根拠のはずだし。
他にも、警察（伊藤詩織氏の件・安倍首相の街頭演説の際の不当な態度）・自衛隊（集団的自衛権）・NHK（報道の自由）・内閣法制局（集団的自衛権）・最高裁（加計学園の弁護士を判事に任命）・人事院（黒川検事長の定年延長）・・・思い出しきれないが。
公僕として真面目に働くと最悪で死、政権に口裏を合わせれば出世。そんな倒錯が日常になっていくなんて、いくらなんでも異様だ。
面倒かもしれないけど守るべき、試行錯誤し続けるべき一線。それが内閣に乱暴に踏みにじられている。（森まさこ法相も同じように壊されてしまったように見える）
その一線とは、個人だけでなく、その集団の伝統や経験や社会の動きや文化が作ったり鍛えたりするものだ。ただの世襲政治家が安易に手を突っ込むんじゃないよ。
むろん、検察の自浄力が常に十分なわけではない。首相と同じに、一線を尊重しないメンバーもいる。人間の組織だもの。
それを活かすことも含めて、コントロールするのは、まずは上司つまり大臣なんじゃないの（そういうことができない内閣だから、政治家の人材も育てられないのだろう。党運営もお金と人事権に頼り過ぎなのでは）。省庁の不祥事の責任を大臣がとるのは、ついこのあいだまでは当たり前だったんですけどね～。手に負えなければ、国会議員の委員会が監視する制度もあるようだし。
検察幹部の任免。自治は慣例・伝統の類であり、任命権はそもそも内閣のもの、ね。
前記事にも書いたが、この法を書き変えるなら任免の基準で多くの国会議員と彼らに託した有権者を納得させるのが先。それを要求するのは国民の権利であり、野党のわがままではない。
（こんな当然なことをこんな天気のいい日曜日に書いてる私は場違いで。ちょっと恥ずかしい）
よりによって、国内で多くの人が法的には義務ではない「自粛」を守っている、今。
伝統の知恵であり慣習である「検察の自治」を壊すなんて、やっていいはずがない。
法律で義務として定めなくても、慣習や自主性や周囲からの圧力で一線を守る。日本では多くの（全員だったらちょっと怖い）人がそうしている。
バカな子供じゃあるまいし、いちいち「だめって書いていないからやっていいんでしょ」はないわ・・・。いや、安倍内閣が黒川検事長の定年延長でやったのは、それだけどね。
（＊1）朝日新聞デジタル「黒川検事長と2人で会ったこともない」首相が釈明2020年5月16日 5時30分 https://www.asahi.com/articles/ASN5J0DF3N5HULFA03T.html
（＊2）福島みずほOFFICIAL SITE「2020年5月14日 参厚労委で布マスクについて質問」201-参-厚生労働委員会-011号 2020年05月14日(未定稿) http://mizuhoto.org/2360
