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スマホ評価レビュー

HUAWEI P40 Pro 実機レビュー!スペックや評価・カメラ性能まとめ

中国メーカーのHUAWEI(ファーウェイ)は2020年3月26日にフラッグシップモデルとなる、

  • P40
  • P40 Pro
  • P40 Pro+

の3機種を発表しました。

「P40」は5,000万画素の広角+1,600万画素の超広角+800万画素の望遠という組み合わせのカメラを搭載したミドルスペック機で、「P40 Pro」は5,000万画素の広角+4,000万画素の超広角+1,200万画素の望遠に深度測定カメラを搭載したハイエンドモデル、「P40 Pro+」は5,000万画素の広角+4,000万画素の超広角+800万画素の望遠を2つに深度測定カメラを搭載した最上位モデルになっています。

この記事では、「P40 Pro」を 実際に使用してカメラの性能や使用感などを徹底レビュー しています。

くろねこ
日本での発売は未定となっていますが、「P40 Pro」の性能ってどうなっているの?って人は参考にしてみて下さい

HUAWEI P40 Pro のカラーバリエーション

「P40 Pro」のカラーバリエーションは、

  • ブラック
  • ブラッシュゴールド
  • ディープシーブルー
  • アイスホワイト
  • シルバーフロスト

の5色。

くろねこ
今回レビューするのは「シルバーフロスト」です

ブラック
HUAWEI P40 Pro のカラーバリエーションブラック

ブラッシュゴールド
HUAWEI P40 Pro のカラーバリエーションブラッシュゴールド

ディープシーブルー
HUAWEI P40 Pro のカラーバリエーションディープシーブルー

アイスホワイト
HUAWEI P40 Pro のカラーバリエーションアイスホワイト

シルバーフロスト
HUAWEI P40 Pro のカラーバリエーションシルバーフロスト

HUAWEI P40 Pro のスペック詳細

P40  P40 Pro P40 Pro+
CPU Kirin 990 5G Kirin 990 5G Kirin 990 5G
外側カメラ 約5,000万画素
約1,600万画素
約800万画素
約5,000万画素
約4,000万画素
約1,200万画素
約5,000万画素
約4,000万画素
約800万画素×2
内側カメラ 約3,200万画素 約3,200万画素 約3,200万画素
ディスプレイ 約6.1インチ(2,340×1,080)
有機ELディスプレイ
約6.58インチ(2,640×1,280)
有機ELディスプレイ
約6.58インチ(2,640×1,280)
有機ELディスプレイ
RAM / ROM 8GB / 128GB 8GB / 258GB 8GB / 512GB
SDカード NMカード(最大256GB) NMカード(最大256GB) NMカード(最大256GB)
電池容量 3,800mAh 4,200mAh 4,200mAh
高さ×幅×厚さ 約148.9x71.06x8.5(mm) 約158.2x72.6x8.95(mm) 約161.9x73.7x7.8(mm)
重量 約175g 約209g 約226g

「P40 Pro」にはHUAWEIの独自CPU「Kirin 990 5G」が搭載され、RAMは8GB。

外側カメラは、

  • 5,000万画素の広角カメラ
  • 4,000万画素の超広角カメラ
  • 1,200万画素の望遠カメラ

の3つのカメラが搭載されたトリプルカメラ仕様になっていて、さらにToFカメラ(被写体との距離を測るための補助的なカメラ)が搭載されています。

ディスプレイには6.58インチの有機ELディスプレイが採用され、今作から90Hzのリフレッシュレートにも対応。電池容量は4,200mAhの大容量バッテリーが搭載されました。

特徴は、高解像度のカメラが搭載されている事と、外部メモリーに独自規格「NMカード」が採用されている点。

外部メモリーは拡張はできるものの、現在有名スマホメーカーで「NMカード」を採用しているのはHUAWEIのみとなっていて、ほとんどのandroidスマホで使える「SDカード」と比べると利便性は大幅に低いです。

HUAWEI P40 Pro の便利機能

HUAWEI P40 Pro の便利機能
テザリング
おサイフケータイ
ワンセグ:フルセグ ✕:✕
赤外線通信
ハイレゾ
ワイヤレス充電
イヤホンジャック
Bluetooth
防水:防塵 IP68
耐衝撃
スピーカー モノラルスピーカー
生体認証 顔認証センサー
指紋認証センサー

つづいて便利機能ですが、日本では未発売のため日本の独自仕様である「おサイフケータイ」や「ワンセグ/フルセグ」は非搭載となっています。

前作「P30 Pro」に引き続き「イヤホンジャック」はありませんが、防水/防塵や「ワイヤレス充電」は対応していて、必要な機能はしっかりと搭載している印象ですね。

HUAWEI P40 Pro のカメラ性能レビュー

HUAWEI P40 Proのカメラの様子

「P40 Pro」のアウトカメラには、

  • 広角カメラ
  • 超広角カメラ
  • 望遠カメラ

の3つのカメラが搭載されていて、ユーザーはボタンひとつで簡単に撮影するレンズを切り替える事ができます。普段は広角カメラで撮影をして、さらに全体的な写真が撮りたい場合に超広角カメラに切り替える感じですね。

撮影モードは、

  • アパーチャ(背景ボケ)
  • 夜景
  • ポートレート
  • 写真
  • ビデオ
  • プロ
  • スロー
  • パノラマ
  • モノクロ
  • ARレンズ
  • ライトペインティング
  • HDR
  • コマ抜き
  • アニメーション写真
  • ステッカー
  • 文書
  • 水中
  • デュアル表示
  • ハイレゾ

の19種類。

撮影モードはたくさんありますが、普段の撮影ではシーン判別のAIをオンにしていれば、状況に応じて自動で最適な設定にしてくれます。

昼間の撮影は超高画質でキレイ

HUAWEI P40 Pro のカメラで撮影した風景

これは「P40 Pro」で撮影した写真ですが、昼間の撮影ではかなり高画質な写真が撮れました。

シーン判別のAIも機能していますが、過去作に比べると自然なカラーバランスになるように調整されている印象 ですね。「HUAWEI P20 Pro」はもっと空を青々とする調整だったはずなので、「自然さ」を意識して調整してあるのかなと感じました。

超広角撮影も撮影してみましたが、

広角カメラ

超広角カメラ

※クリックで拡大できます

不自然な歪みもなく、綺麗に撮影できてますよね。

夜の撮影は高画質だが全体的に白っぽい雰囲気になる

HUAWEI P40 Pro のカメラで撮影した夜景

続いて夜の撮影ですが、ライトの多い場所でも鮮明で綺麗な写真が撮影できました。

ただし、所々白飛びする場面があるのと、全体的に白っぽい雰囲気になってしまう のが気になりました。

試しに、夜の撮影が得意な「Galaxy S20」と比べてみましたが、

HUAWEI P40 Pro

Galaxy S20

※クリックで拡大できます

「P40 Pro」は肉眼で見た景色よりも全体的に白っぽい雰囲気になってしまっていますが、「Galaxy S20」は看板の文字も鮮明で見たままのカラーバランスで撮れています。

「P40 Pro」も確かに高画質に撮れるんですが、もう少し見たままのカラーバランスで撮れると使いやすいですね。

「Galaxy S20」はAIの処理で多少盛った印象の写真になっているので好みは分かれると思いますが・・・。

ズームは現在発売されているスマホの中でも最強

HUAWEI P40 Pro のカメラで撮影した風景

通常撮影

5倍ズーム

50倍ズーム

※クリックで拡大できます

「P40 Pro」のアウトカメラは、ワンタッチで望遠レンズに切り替える事でほぼ無劣化の光学5倍ズームで撮影ができて、さらに最大50倍までのハイブリットズーム撮影が行えます。

HUAWEIは10倍までならほぼ劣化のないハイブリットズームが行えるとしているので、実際に10倍で何枚か撮影してみましたが、

通常撮影

10倍ズーム

※クリックで拡大できます

10倍ズームとは思えない高画質な写真が撮れました。10倍ズームでここまで綺麗に撮影できる機種は初めて ですね。

くろねこ
野球観戦やライブなど、被写体と距離ができてしまう環境ではかなり活躍してくれそうです

料理の写真は明るく美味しそうに撮れる

HUAWEI P40 Proのカメラで撮影した料理

「P40 Pro」のカメラは、AIが料理を認識する事でより鮮やかに撮影する事ができます。

実際に何枚か撮影してみましたが、明るく美味しそうな写真を撮る事ができました。料理撮影のAiは明るくしてはくれるものの、あまりカラーバランスに関しては変わっていなくて、自然な写真に仕上がる印象 ですね。

HUAWEI P40 Proのカメラで撮影した料理

見たままの料理に明るさをプラスしたような写真が撮れるので、かなり使いやすいと感じました。

ポートレートは精度も良くて使いやすい

HUAWEI P40 Proのカメラで撮影したポートレート写真

「P40 Pro」のアウトカメラには「ポートレート」という、背景をぼかして被写体を強調させた写真が撮れる撮影モードがあります。

上の写真はポートレートモードで撮影したものですが、精度も良く綺麗に撮れていますよね。

HUAWEI P40 Proのカメラで撮影したポートレート写真

特に「P40 Pro」が優れている点は、被写体との距離をあまり意識する事なく背景ボケ写真が撮れるところ。

通常、スマホで背景ボケ写真を撮る場合は「被写体から離れて下さい」や「被写体に近づいて下さい」などのメッセージが表示されて、被写体との距離がシビアに設定されているんですが、「P40 Pro」にはそれがないんですよね。

背景ボケの撮りやすさ、精度ともにスマホでは最高レベル だと思います。

動画は昼間なら高画質な撮影ができる

※動画のレビューは4:32~から確認できます

「P40 Pro」では、3つのアウトカメラの全てで動画撮影をする事ができて、動画サイズは、

  • 4K:60fps / 30fps
  • フルHD:60fps / 30fps
  • HD:30fps

に対応しています。

特に手振れ補正が優秀で、昼間の撮影はかなり高画質な動画が撮れました。標準カメラと広角カメラでは画質にかなり違いがあり、基本的に 広角カメラで撮影したほうが綺麗に撮れます ね。

ただし、夜の撮影はカクつきや白飛びなどが目立ち、高画質とは言えないので注意。

特に標準カメラの夜の動画撮影の画質はかなり悪いので、なるべく広角カメラで撮影するのがおすすめです。

HUAWEI P40 Pro の特徴と使用レビュー

HUAWEI P40 Pro のデザインとボタン配置

HUAWEI P40 Proの背面デザイン

「P40 Pro」にはさらさらした手触りのガラス素材が採用されていて、背面には、

  • 超広角カメラ
  • 広角カメラ
  • 望遠カメラ

が並んでいて、カメラの横に「モバイルライト」と「ToFカメラ」があります。

HUAWEI P40 Proのディスプレイデザイン

ディスプレイ面には画面上部に、

  • インカメラ
  • ToFカメラ

が並んでいて画面下部に埋め込み式の指紋センサーがあります。

HUAWEI P40 Proの側面デザイン

右側面には「音量キー」と「電源キー」。

HUAWEI P40 Proの側面デザイン

左側面にはなにもなし。

HUAWEI P40 Proの上部デザイン

本体上部には「送話口/マイク」と「スピーカー」。

HUAWEI P40 Proの下部デザイン

本体下部には左から、

  • SIMカードトレイ
  • 送話口/マイク
  • USB Type-C接続端子
  • スピーカー

が並んでいます。

背面の質感はサラサラになっていて指紋が付きにくいのが良いですね。

画面は大きくて見やすいが重い

HUAWEI P40 Proを持っている様子

「P40 Pro」は約6.58インチの大画面スマホなので、映像や文字が大きく表示され画面は見やすいですが、その分重いです。

女性はもちろん、男性でも 片手で操作するには無理がある ので注意。

本体重量の209gっていうのはスマホの中ではかなり重い部類なので、両手で操作する事が前提になると思います。

SDカードが使えない

HUAWEI P40 ProのSIMカードトレイの様子

「P40 Pro」の外部メモリーには、一般的なandroidスマホで採用されているSDカードではなく、「NMカード」が採用されています。

NM(Nano Memory)カードはnanoSIMカードと同じ大きさでSDカードよりもSIMカードトレイを小型化できるというメリットがあるものの、現在この規格を採用しているスマホメーカーはHUAWEIのみなので使い勝手は良くないですね。

SDカードは使えないので、外部メモリーを使用したい場合は別途NMカードを購入する必要がある 点に注意して下さい。

くろねこ
NMカードはSDカードに比べて価格が高いのも不満です

滑らかな画面が楽しめる

HUAWEI P40 Proを持っている様子

「P40 Pro」にはリフレッシュレート90Hzに対応した有機ELディスプレイが採用されていて、一般的なスマホよりも滑らかな画面を楽しむ事ができます

ちなみに、2020年夏時点のスマホのリフレッシュレートはハイエンドモデルでは90~120Hz、一般的には60Hzになっているので、90Hzはすごく高いリフレッシュレートというわけではありませんが、電池もちが良いので普段から常にリフレッシュレートを90Hzに設定しておけるのが良いですね。

Galaxy S20」なんかは120Hzにすると急激に電池もちが悪くなってしまう事を考えると、高リフレッシュレートと電池もちのバランスがとれていてすごく使いやすいと思います。

リフレッシュレートとは

「リフレッシュレート」とは、1秒間にどれくらい画面が更新されるかを表す数値です。

「P40 Pro」のリフレッシュレートは90Hzなので、1秒間に90回更新されるという事。ほとんどの機種では60Hzで表示されているため、他機種に比べて1.5倍も滑らかな映像を楽しむ事ができます。

Google系サービスが使えない

HUAWEI P40 Pro 実機レビュー!スペックや評価・カメラ性能まとめ

「P40 Pro」では、米中の貿易摩擦の影響からグーグル系サービスが使えません。

Google系サービスには、

  • Gmail
  • Google Map
  • Google Draive
  • Google Playストア

などがありますが、圧倒的に使えなくて困るのは「Google Playストア」ですね。

「P40 Pro」にもHUAWEIが提供する「App Gallery」というアプリストアが用意されていますが、身近なところではベンチマークスコアを図ろうとして「Geekbench」がなかったり、LINEやFacebook、Twitterなどもインストールできませんでした

これでは日本人が使うスマホとしては十分とは言えないでしょう。

機種自体の性能はかなり優秀なだけに残念ですが、米中の貿易摩擦を早く解消するか、「App Gallery」を充実させないと、日本で本格的に売っていくのはキツイかなと感じました。

電池もちはハイエンドモデルでは最高レベル

HUAWEI P40 Proを持っている様子

「P40 Pro」には4,200mAhの大容量バッテリーが搭載されていますが、電池もちはハイエンドモデルでは最高レベル だと感じました。

例えば、リフレッシュレート90Hz設定でYouTubeで動画を約3時間、パズルゲームを2時間30分、音楽を約3時間、4K動画を含むカメラ撮影を30分、ネット検索を約1時間使っても100%にした充電は45時間経過した時点で29%も残っていました。

この電池もちは消費電力の少ないスタンダードモデルと比べても良いほう。ハイエンドモデルで比べれば間違いなく最高レベルです。

これだけ電池もちが良ければ、スマホを選ぶ際に「電池もち」を重視する人でも十分快適に使用できると思います。
※電池持ちの印象には個人差があります

スピーカー性能はかなり優秀

HUAWEI P40 Proのスピーカーの様子

「P40 Pro」には、ディスプレイの上下に配置されたステレオスピーカーが搭載されていますが、スピーカーは音量も大きく、音質もかなり良い と感じました。

専用のイヤホンが同梱されているので、購入後すぐにイヤホンで高音質な音楽を楽しむ事もできるが親切ですね。

ただし、サウンド設定の変更はイヤホン使用時のみになっていて、

  • 自動
  • 3Dオーディオ
  • ナチュラル
  • 標準

など、大まかなエフェクトしかないので、スピーカーの音量を細かく調整したい人には少し使いづらいかもしれません。

※音が良かったので気付きませんでしたが、モノラルスピーカーという情報が有力です。

HUAWEI P40 Pro のベンチマークスコア

  • HUAWEI P40 Pro のAntutuベンチマークスコア

    Antutu 8.3.4

  • HUAWEI P40 Pro のAntutuベンチマークスコア

    Antutu 8.3.4

  • HUAWEI P40 Pro のAntutuベンチマークスコア

    Antutu 8.3.4

これは、実際に計測した「P40 Pro」のベンチマークスコアですが、

  • Antutu 8.3.4:459,354

になりました。

2020年夏モデルのandroidスマホに搭載されている「Snapdragon 865」と比べると10万スコアくらい低い数値になっていますが、このスコアであればどんなゲームでもサクサク快適にプレイできると思います。

くろねこ
ベンチマークスコアはスマホの処理能力を数値化した点数です

HUAWEI P40 Pro の付属品

HUAWEI P40 Pro の付属品

「P40 Pro」に同梱されている付属品は、

  • SIM取り出し用ピン
  • マイク付きイヤホン
  • USB ケーブル
  • 電源アダプター
  • クリアケース

です。

ただし、海外モデルを購入する場合は別途充電器を用意する必要があるので注意して下さい。

HUAWEI P40 Pro の評価と感想まとめ

ココがおすすめ

  • 電池もちが良い
  • スピーカー性能が優秀
  • カメラ性能が全体的に優秀
  • ズーム写真はスマホの中では最強

ココがいまいち

  • 本体が重い
  • SDカードが使えない
  • 夜の動画の画質が粗い
  • Google系サービスが使えない

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