今年も暖冬のようです。県北の三次市でも積雪はわずか1日のみ。今年の春も気持ちの悪い芋虫が、昨年のように大量発生するかも知れません。

圃場にも影響が出ています。気温が高く、雑草の伸びもなり、また害虫も例年よりも早く姿を現しています。ハウスの中は特に影響が大きく、例年なら5月頃に出てくる、ネギアザミウマが発生してきています。この状況を各農家で耐えるというのが、なかなか厳しい。


もっと言うと、気候変動を含めて地域やグループなどで情報を共有し、リスクに備える方が各単体で準備するよりもはるかに対策が立てやすいのではないかと思う。農家の技術は秘伝、ブラックボックス、何十年もかけて体得する知恵と勘。これまでそれが競争力の源泉となってきていたのですが、今は開放すべき時に来ているのではないだろうか。


今は生産力の向上だけでモノが売れる時代ではない。これまで競争力の源泉となっていた経営資源やノウハウも、その価値を下げざるを得ないはず。口惜しい気持ちもわかるが、それを解放し、共有することで、自身も他人のブラックボックスを得ることができ、結果的に新しい価値を創造できるのではないだろうか。

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