"Bing with a beat"はBing CrosbyがBob Scobey's Frisco Jazz BandをバックにDixieland jazz
に挑戦し幅広い支持を得た名盤で日本でも何度もアルバムが発売されながら現在は廃盤で
CD化が待たれている作品です。肩の凝らない気楽なCrosbyのジャズ・ヴォーカルを楽しんで
頂けると確信しています。
録音は1957年2月19日と20日。当時、Crosbyは52才。長年、在籍したDeccaを離れてRCA
に残した音源です。
"Let a smile be your umbrella"（微笑みを傘にしよう）はIrving Kahal-Francis Wheeler-Sammy
Fainの1927年の作品。
"I'm gonna sit right down and write myself a letter"(手紙でも書こう）はJoe Young-Fred Ahlert
の1935年の作品。Fats Wallerが最初に録音しました。
”Along the way to Waikiki"(ワイキキへの道）はGus Kahn-Richard Whitingの1917年の作品。
Richard Whitingは女性歌手Margaret Whitingの父親でもある。
"Exactly like you"(君にそっくり）はDorothy Fields-Jimmy McHughの1930年の作品。
Benny Goodmanなどが録音していますがCrosbyはスキャットを巧みにを使い楽しそうに
歌っています。
"Dream a little dream of me"(私の小さな夢）はGus Kahn-Wilbur Schwandi-Fabian Andre
の1931年の作品。当時Kate Smith盤がヒットしましたがポップス・ファンにはMama Cass Elliottの1968年のリバイバル・ヒットで知られています。
"Last night on the back porch"はLew Brown-Carl Schraubstaderの1923年の作品。Revue"George White's scandals of 1923"の主題歌。
ここでAndrews SistersとのDuetをはさみます。両者とも1930年代後半から1950年代にかけて
Deccaに在籍し、23曲のduo hitを残しています。
"South America, take it away"はHarold Romeの1946年の作品。Bing Crosby & the Andrews Sisters盤が同年大ヒットを記録しています。
”Yodelin' Jive"は1940年のヒット。全米4位を記録しています。Hugie Prince-Don Rayeの作品。
"Pistol packin'Mama"はAl Dexterの1943年の作品。これも両者のDuo盤が1943年大ヒットを記録
しています。
"There's no business like show business"(ショウより楽しい商売はない）はIrving Berlinの作品。
Musical「アニーよ銃を取れ」(1946)の主題歌。Dick Haymesを加えた楽しい録音盤は1947年
ヒットしました。
それでは再びアルバムにもどりましょう。
”Some sunny day"はIrving Berlinの1922年の作品。
"Whispering"(ささやき）はJohn Schonberger-Richard Coburn-Vincent Roseの1920年の作品。
何度も映画に使用され1964年にはNino Tempo & April Stevens盤が全米11位を記録する
など今日まで歌い継がれている名曲です。
"Tell me"はJ. W, Callahan-M. Koertlanderの1920年の作品。当時Al Jolsonがヒットさせました。
Rolling Stonesの作品とは同名異曲です。
”Down among the sheltering palms"(椰子の木陰はるか）はJames Brockman-Abe Olman
の1914年の作品。1949年Sammy Kaye Orchstra盤がヒットしています。
"Mama loves Papa"はCliff Friend-Abel Baerの1923年の作品。当時Isam Jonesが
ヒットさせています。
”Mack the knife"はKurt Weil-Mark Blitzsteinの1938年の作品。オペラ「三文オペラ」のテーマ曲で
1959年Bobby Darin盤が全米第1位を記録しています。このアルバム中、最大の聴きものです。
