"Hollywood musicals"はJohnny MathisがHenry Manicniの編曲・指揮のもとで往年の
ハリウッド・ミュージカル作品を中心に名曲をピックアップして収録した1986年のアルバム。
ヘンリー・マンシーニは全曲で自身のオーケストラ・コーラスがサポートし大変な効果をあげ全米のみ
ならずイギリスでも大変話題になりシルバー・ディスクを獲得しています。
当時、日本でも発売されましたが、それほど話題とならずに、いつしか市場から消えて
しまいましたが、マティスとマンシーニのコラボが素晴らしく、今回、特別にブログでとり
あげることにしました。
"You stepped out of a dream"はGas Kahn-Nacio Herbの作品。映画"Zigfeld Girl"(1940)
の主題歌。
"Taking a chance on love"(恋のチャンス)はJohn Latouche-Ted Fetter-Vernon Dukeの
作品。Musical"Cabin in the sky"(1940)の主題歌。マンシーニのピアノ・ソロもお聴き逃しなく。
"When you wish upon a star"(星に願いを)はNed Washngton-Leigh Harlineの作品。
映画「ピノキオ」(1940)で紹介されアカデミー主題歌賞を受賞しました。
"True love"はCole Porterの作品。Musical「上流社会」(1956)で劇中Bing Crosby & Grace Kellyが歌い話題になった作品。
"Time after time"はSammy Cahn-Jule Styneの作品。映画"It happened in Brooklyn"
1947(下町天国)でFrank Sinatraが歌いました。
"It might as well be spring"(春の如く)はRichard Rodgers-Oscar HammersteinIIの作品。
Musical"State fair"(1945)の主題歌でアカデミー主題歌賞を受賞しています。ここでも
マンシーニのピアノ・ソロが印象的です。
もう一人の主人公ヘンリー・マンシーニ(1924.0416-1994.0614).はアメリカを代表する
映画音楽の作曲家で「ムーン・リバー」1961映画(ティファニーで朝食を)、酒とバラの日々(1962)ではアカデミー主題歌賞を受賞。その他、映画「ピンクの豹」(1963)「ハタリ」(1961)「ひまわり」(1970)などに数多くの作品を提供し、自身の音楽の表現者としてはアンディ・ウィリアムスと今回紹介しているジョニー・マティスらとツアーをおこなうなど幅広いコンサート活動でも知られています。映画音楽の
巨匠といってもいいでしょう。
今回のアルバムの他でもジョニー・マティスは数多くのマンシーニの作品を録音しています。
"Sweetheart tree"は映画「グレート・レース」(1965)の主題歌でマティス盤が同年全米108位(ACチャートでは21位)を記録しています。
”Sometimes"はHenry Mancini-Felice Manciniの作品。Carpentersの録音でも知られています。
では、再びアルバムに戻りましょう。
"I had the craziest dream"はMack Gordon-Harry Warrenの作品。映画"Springtime in the Rockies"ロッキーの春風(1942)の主題歌。
"Long ago(and far away)"はIra Gershwin-Jerome Kernの作品。
映画"Cover girl"(1944)の主題歌。
"Crazy world"はLeslie Bricusse-Henry Manciniの作品。Musical"Victor Victotia"(1981)の
主題歌。舞台も映画も主演はJulie Andrewsでした。
"Johnny Burke/Jimmy Van Heusen medley:Moonlight becomes you,(映画「モロッコ珍道中」1942 It could happen to you(映画"And the angels sing"{1944},But beautiful"(映画「リオ珍道中」){1947}はジョニー・バークとジミー・ヴァンヒューゼン共作の3作品のメドレー。女声コーラスも好演しています。
"Whistling away the dark"(暗闇にさようなら)はJohnny Mercer-Henry Manciniの作品。
映画「暁の出撃」(1970)の主題歌。