Petula Clark(1932.11.15-)は「恋のダウンタウン」(1965)のヒットで知られるイギリスの
ベテラン歌手兼女優でソングライターでもあります。1940年代から歌手及び女優として活動を始め、イギリスでは「小さな靴屋さん」が1954年全英7位にランクされたのを皮切りにヒットを重ね1957年にはフランスでも名声をえてフランス語、イタリア語、ドイツ語でも数多くの録音を残しています。アメリカでは1965年の「恋のダウンタウン」で人気をえて1982年までに20曲をこすヒットをだしています。1980年代にはいってもイギリスを中心にコンサート活動、レコーディングを続け今日まで息の長い活躍を続けています。
今回は彼女の歌うミュージカル・ナンバーの特集です。
"Hello Dolly"はJerry Hermanの作品で同名Musicalの主題歌で1965年にLouis Armstrong盤が
全米第1位を記録する大ヒットとなり後に映画化(1969)もされました。
"I could have danced all night"(踊り明かそう)はMusical"My fair lady"(1956)の挿入曲。
Alan Jay Lerner-Frederick Loweの作品。
"Fascinating rhythm"「魅惑のリズム」(”Lady be good"1924)はIra & George Gershwinの作品。
"Isn't this a lovely day"(from "Top hat"1935)も同じIra & George Gershwinの作品。
)
"I will wait for you"(シェルブールの雨傘)は映画「シェルブールの雨傘」(1964)の主題歌。
Norman Gimbel-Michel Legrandの作品。
"Lonely goatherd"(ひとりぼっちの羊飼い)はミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のナンバーで
Petula Clark自身が1981年イギリスで舞台にたち主役のマリアを演じました。
"Edelweiss"も同じく「サウンド・オブ・ミュージック」からの作品。
"How are things in Glocca Morra"「グロッカモーラの様子はいかが」はミュージカル映画「フィニアンの虹」(1968)で紹介されたE.Y. Hurburg-Burton Laneの1946年の作品で映画ではPetula Clark自身が
フレッド・アステアと共演しました。
ここからAndrew Lloyd Webberの作品を続けます。
"I don't know how to love him"1971(私はイエスがわからない)は「イエス・キリスト・スーパースター」の収録曲。Andrew Lloyd Webber-Time Riceの作品。Petula Clark自身のレコードが1972年
全英47位を記録しています。
"Don't cry for me Argentina"(アルゼンチンよ泣かないで)1977(from Evita)はマドンナ主演で映画化
もされた「エヴィタ」の挿入歌。
"As if we never said goodbye"1996(from Sunset boulevard)はPetula自身が
1995-2000年にかけてアメリカおよびイギリスで舞台にたち主役を演じた"Sunset Boulevard"
で紹介された作品です。
”With one look"(1996)”も同じく”Sunset bouldvard"からの作品です。
"What I did for love"はミュージカル「コーラス・ライン」(1975)からで
Marvin Hamlish-Edward Klebanの作品です。
"Tell me it's not true"(from "Brood brothers"1993)はWilly Russellの作品。Broadwayで上演された
ミュージカル”Brood Brothers"からでPetula Clark,はDavid Cassidy, Shawn Cassidyなどと共演
しています。
"You & I"(あなたと私)はピーター・オトゥ―ルと共演したミュージカル映画「チップス先生さようなら」(1969)の主題歌でLeslie Bricusseの作品です。当時、日本でもかなり注目されました。
Petula Clarkは現在、イギリスで舞台で「メリー・ポピンズ」に出演して健在ぶりを示してします。
日本では忘れられたような存在になっているのが残念ですが、少しでも思い起こす機会を
持ちたいものです。