あいつぐ流産、そして破局-離婚寸前の夫婦が関係修復するまでの物語り 小説ひとりぼっちの祝福 感想 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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一瞬一瞬、1日1日を大切に精一杯生きることを心がけています。
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良いお話でした。

とてもリアリティ溢れる物語りで、ハーレクインの王道というよりは、どこにでもある愛を見失いかけた夫婦の絆再生の物語りだと思います。

単に愛だ恋だというテーマではなく、破綻寸前までいった夫婦がいかにして関係を奇跡的に修復したかの過程を描いています。

大恋愛で結婚したケイドとジェシカ夫婦ですが、二度の立て続けの流産により、ジェシカは妊娠のことしか考えられなくなり、妻を支えきれなくなったケイドは家を出てゆきました。
物語りはケイドが家を出てから1年後から始まっています。
ジェシカから離婚を持ち出され、ケイドが彼女の家に向かうも、強盗に入られ怪我をした彼女は話し合いどころではなく-。
もし、強盗が入らなかったら、二人は冷めた関係のまま離婚していたのかもしれません。
ジェシカが大怪我を負ったことが、二人の運命の流れを軌道修正する役目を果たしてくれたのですね。
どんな夫婦にも潜む危うい落とし穴を見事に描き、流産と妊娠に懊悩する夫婦の姿が浮き彫りにされています。

きっと最後まで読んだら、誰もが「主人公二人に起きたことはけして他人ごとではなく、誰にでも起こり得ること」と感じるのではないでしょうか。