皆様こんにちは
管理栄養士のAKI
(小川昭子)です。
これから暑くなる季節を迎えます。
熱中症や脱水症状など対策が必要な事柄が
あります。
これらの対策としては様々な事柄が
あるのですが、まずは水分摂取がとても
大切になってきます。
今日は水分についてお伝えしたいと思います。
かなり長いのですが、
最後までお付き合い頂けたらと思います。
【体内における水の出納】
「1日の水分必要量はどのくらいか?」
最終的にこの答えに導くために、
少し体内における水についてお話し致します。
▪️1日の水の出納
健康な状態では供給と排出のバランスがとれており、1日の出納はほぼ一定です。
成人における出納は2000〜3000ml/日です。
仮に出納量を2500ml/日とすると、供給量と排出量は以下のようになります。
【供給量】
飲料水 1200ml
食品 1000ml
代謝水 300ml
(計:2500ml)
【排出量】
尿(不可避尿+随意尿)1500ml
糞便 100ml
不感蒸泄 900ml
(計:2500ml)
それではひとつひとつ言葉の意味をみていきましょう。
【水の供給】
①飲料水、食品
・飲料水は飲み水など
・食品は食べ物に含まれる水分からの供給
②代謝水
・生体外から供給される水と異なり、生体内で栄養素が代謝されて生じる水
・供給される水の10%程度を占める
【水の排出】
①不可避尿と随意尿
不可避尿とは?
・飲水の有無に関わらず一定の尿が必要
→代謝によって生じた不要な物質は体外へ排出する必要がある。例えば、たんぱく質に約16%含有される窒素は代謝により毒性の強いアンモニアとなる。
生命は常に代謝を行っており、尿素のような代謝産物を絶えず排泄する必要がある。
このため、飲水の有無に関わらず一定の尿が必要である。
排泄が避けられないため、不可避尿と呼ばれている。
随意尿とは?
・尿量1500mlとした場合の、不可避尿を引いた残りの尿のこと
→随意尿は飲水の増減により変化し、過剰摂取時には増加し、不足時には減少する。
②不感蒸泄
・生体内の水分は、無自覚のうちに呼気や皮膚(体表面)から発散されている。
これを不感蒸泄と言う。
・不感蒸泄は体重1kgあたり約15mlであり、例えば体重60kgの人では約900ml/日(呼気300ml、皮膚600ml)。
・発汗は皮膚から水分が発散されるが、自覚できるため、不感蒸泄には含まれない。
・発汗では電解質損失があるが、不感蒸泄はない。
・不感蒸泄は外気温に影響されるため、夏のように暑い時には増加する。
・外気温が30度から1度上昇すると不感蒸泄は約15%上昇する。また運動時も熱産生は亢進するため上昇する。
③糞便中の排泄
・糞便中に排泄される水は、摂取した水分がそのまま出るわけではない。
・栄養素の消化・吸収は消化管(口腔→食道→胃→小腸→大腸)で行われる。
・消化管内における水の出納は、体内の水の出納とは別である。
・消化管内には消化・吸収に必要な様々な消化液が分泌されている為、大量の水の出納がある。
・消化液量は1日あたり6000ml〜8000mlと、飲料水や食品から供給される水より多い。
・消化管内には8000〜10000mlもの水が供給されている。
・最終的に水分は小腸で(7500〜9000ml)、大腸で(500〜1500ml)再吸収され、残りは糞便中に(100ml)排泄される。
以上のことから1日の水分必要量の計算は・・・
・水分必要量は、水分摂取量に関係なく必ず排出される水分。
・不可避水分摂取量とも呼ばれる。
1日の水分必要量=不可避尿500ml+不感蒸泄900mlー代謝水300ml
よって
1日の水分必要量は、1100ml となる。
(飲料水としての最低必要量)
これはあくまでも必要最低限の水分量のため
もう少し多く摂取する必要があります。
目安としては1200mlから2000ml
と言ったところでしょうか。
さらに周りにご高齢の方がいらっしゃる
場合は、声かけをして、
水分摂取を促してくださいね。
ご高齢の方は、口渇の訴えが
少なくなるためです。
(参考文献)
基礎栄養学
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