日本祖国戦線

愛国社会主義(National Socialism)による日本及び世界の再建を模索する研究会です。

愛国社会主義とは何か?

2019年09月15日 11時39分32秒 | 愛国社会主義/ファシズム(結束主義)
https://blog.goo.ne.jp/shishisamurai/e/ab1aafbc70d67c91e2ea85d76521d531にこのようなコメントを頂戴しました。

「愛国社会主義」とは一体何か? (詠み人知らず)

2019-09-14 01:51:11

記事はなかなかのものだが、「愛国社会主義」とは一体どんな主義なのか?
共産主義・社会主義共に、ベースとなっているのはマルクス・レーニン主義であって、共産主義は暴力革命を志向するのにたいし、社会主義はあくまで民意による、ところが異なるに過ぎない。
マルクス・レーニン主義の主張の幾つかを挙げれば…
・人類はつまるところ最終発展形態として共産主義へと向かう
 (よって、日本のように皇帝や、その他幾つかの国々のように国王を戴く国々は、原始的段階として共産主義からは否定される。)
・共産主義は、愛国を否定する。では何を愛せと言うかというと、ソ連コミンテルンである。
「社会主義」を掲げる貴サイトが、「天皇」及び「愛国」を掲げるのは、貴サイトの主張と矛盾する。
…「愛国自由主義」を掲げられたら如何か?

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よって、改めて私達が提唱する「愛国社会主義」を改めて紹介しよう。

筆者は元々、ヒトラー、ナチス(国民社会主義ドイツ労働者党)の信奉者であった。(但し、ユダヤ人差別・障碍者差別などには反対)

これは、第一次世界大戦敗戦後に協商国がドイツを封じ込めるために作った「ベルサイユ体制」による軍備の制限や巨額の賠償金・領土割譲に加え、世界恐慌によって混乱したドイツ経済をアウトバーン(高速道路)建設によって立て直し、英国に再軍備を認めさせ、旧領回復を進めていったヒトラーの経済政策・外交政策を、同じように大東亜戦争敗戦後、「軍」を禁止され領土を失い、新自由主義の蔓延によって経済が低迷し格差が拡大した「ヤルタ・ポツダム体制」下にある現代日本においてアレンジした上で実現することを企図していたことによる。

しかし、現在ではヒトラー、ナチスは経済政策・福祉政策を参考とするのみで積極的に肯定している訳ではない。

また、「国民社会主義」「国家社会主義」というものはヒトラーが掲げたものだけではなく、ビスマルクや日本の北一輝、大川周明、中野正剛らの思想も「国家社会主義」と呼ばれている。
内容は多少の相違はあるものの、国家主導により格差の是正や福祉の充実を図ろうとしている点では共通している。

頂いたコメントにもある「共産党宣言」において共産主義を唱えたカール・マルクスには、ライバルのフェルディナント・ラッサールという全ドイツ労働者同盟の創設者であるドイツ系ユダヤ人の労働運動家がいた。
彼は国家や資本家を否定せずとも、現存のブルジョアや地主、国家の援助で社会主義を平和的に実現できると主張した。



このラッサールは、1863年からオットー・フォン・ビスマルクと面談し、普通選挙の導入や生産組合への国家補助を要請した。ビスマルクは反共主義だったが故に、社会主義政策を採り入れて、共産主義から労働者の支持を奪い、共産主義が台頭することを防ごうと考えた。



ビスマルクの創設した災害保険・健康保険・老齢年金などの社会保障制度は労働者階級の福祉向上に大きく貢献し、その後のドイツだけではなく世界の福祉政策・社会保障の基礎となっている。

「富国強兵」を掲げた鉄血宰相のビスマルクにとって強い国を作るためには、国内で資本家階級と労働者階級がいがみ合うのではなく、団結する階級融和と国民共同体が必要だったのである。
そして、ビスマルク指導下のドイツは世界に冠たる強国へと成長したのである。

日本の北一輝も「日本改造法案大綱」において、アメリカ・イギリスの植民地帝国を打倒して世界解放を遂げる上で、国内の改造を必須とした。
その中では雇用者と労働者の契約の重要さ、1日8時間労働、幼児労働の禁止、男女平等を説かれている。

勞働賃金。勞働賃金ハ自由契約ヲ原則トス。…

勞働時間。勞働時間ハ一律ニ八時間制トシ日曜祭日ヲ休業シテ賃金ヲ支拂フベシ。
幼年勞働ノ禁止。満十六歳以下ノ幼年勞働ヲ禁止ス。…
註。…四海同胞ノ天道ヲ世界ニ宣布セントスル者ガ、自ラノ國家内ニ於ケル幼少ナル同胞ヲ酷使シテ何ノ國民道徳ゾ。

婦人勞働。婦人ノ勞働ハ男子ト共ニ自由ニシテ平等ナリ。…
註三。婦人ハ家庭ノ光ニシテ人生ノ花ナリ。婦人ガ妻タリ母タル勞働ノミトナラバ、夫タル勞働者ノ品性ヲ向上セシメ、次代ノ國民タル子女ヲ益々優秀ナラシメ、各家庭ノ集合タル國家ハ百花爛漫春光駘蕩タルベシ。特ニ社會的婦人ノ天地トシテ、音樂美術文藝教育學術等ノ廣漠タル未墾地アリ。此ノ原野ハ六千年間婦人ニ耕ヤシ播カレズシテ殘レリ。婦人ガ男子ト等シキ牛馬ノ勞働ニ服スベキ者ナラバ天ハ彼ノ心身ヲ優美繊弱ニ作ラズ。


1910年代から1930年代にかけては日本やドイツだけではなく、欧米各国で愛国主義と社会主義を結びつけた思想運動が盛り上がったのである。

また、ファシズムを創始したベニート・ムッソリーニや、右翼指導者の赤尾敏、田中清玄のように社会主義・共産主義の側から転向した人物は少なくない。







私自身、「ファシスト」「愛国社会主義者」を自称しており、社会主義に影響を受けている。

スターリン、毛沢東、金日成、チャウシェスク、ポルポトなどを嫌悪する一方でホーチミンやティトー、カストロのように清廉で国民に尽くした人物は尊敬している。

また、私は「皇道主義者」でもある。「皇」は「スメラ」と読める。「スメル」とは統一するという意味である。
皇道精神とはファシズムや社会主義、民主主義など全てを統一する精神なのである。
「愛国社会主義」は日本においては「皇道社会主義」と置き換えても問題はない。

それにしても日本は不思議な国である。仏教が生き、キリスト教が生き、社会主義が生き、中国の儒教が生きている。それらをみんな統一統合している。天皇スメラミコト、つまり日本の天皇というのは統一の神という意味である。スメラミコトの「すめる」とは、元々は「統一」ということだ。(赤尾敏 1983年)

日本では、律令や議会政治も日本流にアレンジして取り込んできた。
社会主義もまた、日本流に実践することが出来る。
実際に、「一億総中流」と呼ばれた経済成長と格差のない社会を両立してきた高度成長期以来の日本の経済体制は諸外国から「日本型社会主義」と評されてきた。

この「日本型社会主義」を支えてきた終身雇用制度や企業内組合による労使協調といった「日本型経営」や経済官僚が産業を統制する規制型経済構造は大政翼賛会の成立した年であった1940年(昭和15年)にちなんで「1940年体制」と言われる。

戦後も経済官僚や自民党は戦時体制の経済システムを受け継ぎ、一億総中流の成長を続けてきたが、アメリカは新自由主義に基づく規制緩和などの「構造改革」を要求し、1940年体制は解体されていった。
現在の自民党などは完全に新自由主義者の党と言っても過言ではない。

安倍晋三首相は「日本を取り戻す」「戦後レジーム脱却」をスローガンに掲げた。自民党に反対する者はこれを「戦前回帰」と批判した。

確かに、安倍政権は権威主義的で憲法を改正して軍を創設しようとしているので、一見して急進的な国家主義者であるかのように見える。
しかし、実際にはTPPなどのグローバリズム推進、規制を緩和して外国人労働者や派遣労働者などの非正規雇用推進、種子法改正・水道法改正による外国資本導入推進というまるで国家主義と反対な政策を推進しているのである。

これは、格差社会を推し進めて労働者を没落させ、非婚化・少子化社会への道を進める国家弱体化政策に他ならない。

真に「日本を取り戻す」のであれば、「日本型社会主義」の一億総中流社会を取り戻すべきである。

改めて、愛国主義と社会主義が矛盾する概念ではなく、愛国者故に社会主義を実行するという考え方を知って頂きたいものである。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-09-30 23:57:24
キリスト教的精神を持った上での社会主義が流行した後に国家社会主義だな

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