智を開く

本当の「生きる力」を求めて…

機はいつか熟す

2020-01-31 22:25:33 | 受験・教育全般

昨年5月。
教室で飼っていた一番最後の最後の幼虫がサナギになりました。
しかし、なぜか羽化せず、そのまま枝に糸で貼りつき固まっていたサナギ。
チョウにならないまま夏を越し、秋になり、この冬を過ごしてきたサナギ。
茶色にならないので、死んではいないはずと、そのままにしていました。
子どもたちに「これがチョウのサナギだよ」とか、教材として見せたりして…


そのサナギが、なんと、今日、羽化しました~~~
パタパタ、パタパタ…ん
ええええええええ~あんびり~ばぶ~
年長さんの授業中に発見して、もうびっくりしたの何のって、思わず叫んでしまいました
約18℃という、昨日のぽかぽか陽気で「春」になったと勘違いしたのか
1月31日だよ~
9か月もの長い長い間、ホントに長い間、「機が熟す」のを待っていたのね…

 

先日、浦和ルーテル小の塾説明会に参加した時の校長先生の言葉が脳裏をよぎりました。
「現代は、子ども以上に保護者が変化している時代になりました。
その一つは、結果をすぐに求める傾向があることです。」
ハゲドウ(激しく同意)~
・結果が出ることを、避けようとする
・やればすぐに結果が出るはずだ、と思っている
・やってもすぐに結果が出ないと、焦る
…そんな若い親御さんが昔より増えていると、実は最近、私も思っています。

気持ちはわかります
でも、子どもの成長は、見えないコップの水と同じ。
注いでいる時は、一体、今、どこまで水が入ったのか…
あとどれくらい水を注げばコップが一杯になるのか…
不安で仕方ない。
でもいつか、コップから急に水があふれて、いっぱいになったことに気が付く。
注ぎ続けていれば、必ずいつかは水があふれる時がくるものなのです。
結果が目に見えて出なくても、努力し続けていれば、いつかは必ず結果は出るのです。
あふれて初めて、子どもの成長に気づく。
子育てって、そういうものなのだと思うのです。

根気強く、行こう
何があっても、子どもを信じて
「その時」が来るのを、じっくり待とう
このチョウのように、きっと機が熟して羽ばたく時が来るから


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