1965年、同じ「大映」の女優だった藤由紀子(現在は柴田幸子)さんとドラマの共演で知り合い、結婚された、田宮二郎(たみや じろう)さん。結婚後は、おしどり夫婦として有名で、2人の男の子が誕生し、家族への愛情はますます強くなっていくのですが・・・実は、そんな中、山本陽子さんと不倫していた言われています。

「田宮二郎はなぜ猟銃自殺だったのか?その驚くべき理由とは?」からの続き

Sponsored Link

妻は元女優の藤由紀子

田宮さんは、1965年5月、同じ「大映」に所属していた女優の藤由紀子(現在は柴田幸子)さんと結婚されています。


田宮さんと奥さんの幸子さん。

幸子さんは、1961年に「松竹」に入社すると、同年、木下恵介監督作品「永遠の人」で、主演の高峰秀子さんの娘役に抜擢され、エレガントな美貌で注目を集めるのですが、テレビドラマの出演を巡って「松竹」と対立し、1962年には「松竹」を退社。

その後、同年12月、再デビューの形で「大映」に入社すると、大型新人として売り出され、「黒の爆走」「黒の超特急」などの「黒」シリーズで、主演の田宮さんと共演したことがきっかけで、田宮さんと交際に発展し、結婚に至ったそうです。

そんな幸子さんは、結婚後は、芸能界を引退し、2人の男の子を出産されているのですが、

田宮さん亡き後は、

子供を育て上げることが田宮二郎の遺志であり、自分の喜びでもある

と、女手一つで子どもたちを育てあげられています。

(田宮さんが猟銃自殺を遂げた邸宅は、解体したうえで外国人用のマンションを建て、幸子さんがオーナー兼管理人をされています)

ただ、幸子さんは、2014年に「脳梗塞」を発症。その影響で、現在は歩行に障害が残っています。

それでも、2016年、田宮さんの死の真相を探るため、幸子さんに取材を申し込んだ週刊誌の記者は、

田宮二郎との結婚を機に芸能界を去って半世紀が経つが、その美貌は驚くばかりである。2年前に発症した脳梗塞の影響で歩行に障害は残るが、聡明な瞳に衰えはなく、語り口調も元女優らしく力強い。

と、幸子さんを絶賛されています。

長男は柴田光太郎

ところで、田宮さんと幸子さんの間に誕生した二人の息子さんですが、まず、長男は、柴田光太郎さん。

光太郎さんは、学習院大学大学院人文科学研究科(イギリス文学専攻博士前期課程)を修了後、学習院中等科・高等科で英語の教師をされていましたが、その3年後に教職を辞め、フランスに語学留学。

フランス留学中の1995年には、テレビ番組出演のオファーがあったことから、同年10月、ワイドショー「おはよう!ナイスデイ」のレポーターとして芸能界デビューすると、その後も、ワイドショーのレポーターのほか、俳優としてもテレビ・舞台で活動。

2007年4月からは、広尾学園高等学校で英語の教師もされており、芸能活動と兼業されています。


田宮さんの長男・柴田光太郎さん。

ちなみに、光太郎さんが、ワイドショーのレポーターになったのは、少年時代に、お父さんの田宮さんが死去した際、マスコミから冷たい記事ばかり書かれ、

父を失った家族のことを考えずにこの人たちは何を考えているんだろう?

と、思ったことがきっかけだったそうです。

次男は俳優の田宮五郎

そして、次男は田宮五郎さん。


田宮さんの次男・田宮五郎さん。

五郎さんは、幼い頃から俳優を志していたそうですが、お父さんである田宮さんから、「俳優になるなら人間を知ってから」と生前言われていたそうで、その言葉を守り、大学在学中から様々な仕事を経験されていたそうです。

そして、2006年、39歳の時、「人生はフルコース」のコック役で、ようやく俳優デビューすると、単なる2枚目俳優ではなく、人間的な深みが表現できる俳優として、着実にキャリアを積まれていたのですが・・・

そんな矢先の2012年4月、「くも膜下出血」で倒れ、翌日、8時間にも及ぶ手術を受けられます。

その後、一時は昏睡状態に陥るも、リハビリができるまでに回復し、2013年2月には、無事、退院されるのですが、左半身麻痺や脳へのダメージなどの後遺症が残ってしまい、懸命なリハビリを続けた結果、杖をついて一人で外出できるまでに回復。

しかし、2014年11月、再び、「くも膜下出血」で倒れると、47歳という若さで、都内の病院で他界されています。

ちなみに、当時の五郎さんの恋人は女優の浅野ゆう子さんで、五郎さんは、闘病中、浅野さんに献身的に看護され、浅野さんに看取られて亡くなったそうです。

(浅野さんは、五郎さんとの結婚を望んでいたそうですが、浅野さんのお母さんの反対で叶わず、五郎さんの死後、2017年に一般男性と結婚されています。)

山本陽子との不倫は公然だった?

ところで、、田宮さんは、女優の山本陽子さんと1973年、テレビドラマ「白い影」で共演したことがきっかけで知り合われると、以降、長きに渡って、公然の不倫関係だったと言われています。


「白い影」より。山本陽子さんと田宮さん。

(山本さんは、田宮さんの死後、会見を開き、この噂を否定されています)

田宮さんの長男・柴田光太郎さんによると、

父親としての田宮はとても優しく、仕事で家を空ける時は、必ず、母と私と弟に毎日3通手紙を書いてたんですよ

と、田宮さんの家族思いな一面を明かされている一方で、

山本さんとの不倫疑惑について、

母親が電話で相手女優と口論になり「パパを返して!」と叫んでいるのを聞いた

と明かされています。

Sponsored Link

「白い巨塔」の撮影中に破局?

また、田宮さんは、「白い巨塔」の前半の撮影時、「躁うつ病」で詐欺師につけこまれ、「M資金」などに大金を注ぎ込んでいたのとちょうど同じ頃、山本さんにもマンションの1部屋を買い与えていたと言われています。

ただ、これは、「うつ病」からくる浪費の一種だと考えられており、「白い巨塔」の後半の撮影では、詐欺師とも山本さんとも完全に縁を切り、うつでセリフが覚えられない状態の中、壮絶なラストシーンに挑まれたそうで、最後は、完全にご家族のもとに戻られたようです。

さて、いかがでしたでしょうか。

田宮さんの、

  • 年齢は?出身は?身長は?本名は?
  • 生い立ち
  • 少年時代は外交官に憧れていた
  • 「大映」に入社するも端役の日々
  • 自ら売り込んでいた
  • 端役でも一切手を抜かなかった
  • 山崎豊子の「女の勲章」で注目
  • 勝新太郎の「悪名」で一躍スターの仲間入りを果たす
  • 「黒シリーズ」「犬シリーズ」「白い巨塔」で人気を不動のものに
  • 「白い巨塔」での演技は納得いくものではなかった?
  • 映画「不信のとき」のポスターの序列に不満を抱く
  • 「大映」をクビに
  • 映画だけでなくテレビ業界からも追放される
  • ナイトクラブやキャバレー等の地方巡業で生計を立てる
  • クイズ番組「クイズタイムショック」の司会で再ブレイク
  • 映画からテレビの時代へ
  • 千葉真一の「日本暗殺秘録」で映画界に復帰
  • 「華麗なる一族」で万俵鉄平役を熱望するも・・・
  • 「白い影」「白い滑走路」でTVスターになるも現場では孤立
  • 二度目の「白い巨塔」出演への経緯
  • 「白い巨塔」財前五郎への想い
  • 躁鬱病で「白い巨塔」への関心をなくす
  • 「M資金」詐欺で巨額の借金を背負う
  • 詐欺師・竹ノ下秋道
  • ウラン採掘権の詐欺も
  • 妻が身の危険を感じて姿を消す
  • 日本のハワード・ヒューズ?
  • 後悔の念とセリフが覚えられずに泣きじゃくっていた
  • 妻に自殺をほのめかしていた
  • 最初の異変
  • 「躁うつ病」と診断されるも・・・
  • 「白い巨塔」のオファーを断れず・・・
  • 山本學に「盲腸を切らせてほしい」と執拗に迫る
  • 虚言や記憶障害も
  • 「死」に取り憑かれる
  • 自ら死体役を演じていた
  • 死因は愛用の散弾銃による自殺
  • 苦悶の表情での死
  • 映画スターになった後も大映から冷遇されていた
  • 結婚生活は順調だったが・・・
  • 大映社長・永田雅一への忠誠心から耐え忍ぶ日々
  • 大映・永田雅一に裏切られる
  • 大映・永田雅一からの仕打ちが自殺の引き金か
  • 幼少期の貧乏転落経験によるトラウマが自殺の引き金か
  • 二度目の「白い巨塔」出演が自殺の引き金か
  • 植毛による偏頭痛が自殺原因か
  • 仕事を干されることへの恐怖が本当の自殺原因か
  • 「美しく死ねる」猟銃に魅了された?
  • 勝新太郎も3日間の絶食で挑んだ「白い巨塔」のラストシーンを絶賛
  • 「白い巨塔」を人生の集大成にした?
  • 妻は元女優の藤由紀子
  • 長男は柴田光太郎
  • 次男は俳優の田宮五郎
  • 山本陽子の不倫は公然だった?
  • 「白い巨塔」の撮影中に破局?

について、まとめてみました。

決して幸せとは言えない少年時代を過ごすも、恵まれたルックスから、「大映」に入社。しかし、敬愛し信頼していた大映の社長・永田雅一氏に裏切られ、映画界を追われた田宮さん。

その後は、家族に貧乏な思いをさせたくないとの責任感から、仕事へと駆り立てられ、やがて死を迎えるのですが、田宮さんは、奥さんの幸子さんと2人の息子さんに、愛情に溢れた長い遺書を遺されていたそうで、

生涯を賭けて愛するという家族への言葉を、いまわのきわに書き記した田宮の誠意を万感の思いでしっかりと受け止めました。永遠の安らかな眠りを祈るばかりです。

と、幸子さんは、おっしゃっていました。

この機会に、田宮さんの作品、ご覧になってはいかがでしょうか。

田宮さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

「田宮二郎の生い立ちは?住友財閥の御曹司だった!」

Sponsored Link