お休みが取れたので、連休と絡めて実家に帰省。

混まない日程、場所を選んで動いたけど、人は多めだった。

90歳過ぎた父と80歳過ぎた母。
会うたびに老いが進んでるのがわかる。
だから機会があれば会いに行きたい。

あちこちしたけど、一番良かったのは、実家から眺めた夕焼け。

認知症の父が、部屋にまで届く赤い光に気がついて
「この赤いのは夕焼けかぁ」とつぶやいてくれたおかげで見ることができた。

真っ赤な夕焼け。


ここはほんとに夕焼けはきれいだよねえ、と母が言った。

子どもの頃はよく眺めてたんだろうけど、そんなことはもうすっかり忘れて思い出せないわ。

でも時間が経つにつれ、小さい頃の夕焼けと絡んだ記憶がよみがえってきた。

懐かしいなあ。
忘れたことが結構あるもんだ。

旦那が亡くなってから、誰も待っていない家、親戚もいない街に3人が帰っていくのを見送るのはつらいねえ、と母が言う。

実家を離れてもう30年。
何度も行ったり来たりしてるけど、そんなことを言われたのは初めて。

老いてきて感じることもあり、思うこともあるんだろう。

わたしが選んだ道なので、故郷を離れたことを後悔することはないけど、

帰りたいな、帰ろうかなと気持ちが揺れることもある。

長男が安心して楽しく暮らせる場所、それが一番の条件。

時がたてば自ずと答えは出るかな。
それまでは目の前のことに全力だわ。