OH江戸ライフ

パクス・トクガワーナ♪
とりあえず江戸時代っぽいものが好きなのです♡

やっぱりクマが好き

2020-01-08 | 
みなさま 
あけましておめでとうございます

怠惰とダラダラが友だちのゴマにしてはめずらしく早めの更新です 


ところで、昨年、越後湯沢の某ホテル(夜、タダでラーメンが食べられるアノ湯宿ですぞ)で、北越雪譜のクマ秘話にいたく感動したゴマは、「ほかにもおもろいクマネタはないかいな?」と、図書館をフラフラ。






「そや、クマといえばアイヌじゃないかー」と覚醒し、ネットでパコパコ検索

無事冬休み前に、ジャンルめちゃくちゃな本10冊を借りることができたのです 

よく見ないで借りたので、中には「うわ、現代語じゃないやん」な本もありましたが、まぁまぁ参考になりました。

(なにしろ12/28~1/4まで閉館になるっちゅーのに、思いたったのが12/27ですから、吟味してる時間なぞあらしまへん


で、このたび北海道史的なものを読んで、「こりゃまいったね、蝦夷対策をまったく考えていなかった」な事実に直面したのです

だって、ゴマは徳川政権による近代化――すなわち、薩長のゴロツキどもによる無計画な国家運営であやうく日本が消滅する寸前まで追い詰められた間違った近代化を阻止するぞ構想――を志向し、そのためには、あの幕末期になにをすればよかったかをずっと考えてきたのですから、日本の胃袋を支えつづける超重要地帯・北海道のことを調べていなかったというのは痛恨の極みにございますです

そして知った蝦夷の暗黒の歴史…… 

「アイヌさん、超かわいそうじゃねーかっ!!」


(蠣崎波響画 アイヌさん的おじさまがた


(まぁ、ステキな蝦夷錦がお似合いで


(あれ? アイヌのワンコって白じゃないの? 『東韃地方紀行』ではそうだったんだけどな……)


(これって……イヌじゃなくて、クマだよね ?)


いままでなにげなく、「松前藩は場所請負制」みたいに把握していたけど、これがとんでもない搾取制度で、涙なしには読めませぬ……


とはいえ、昨年末NHKのドラマにもなった松浦武四郎(北海道の名づけ親として有名。アイヌに関する著作が多数ある)のアイヌ関係の話はけっこう盛っていたり真実とちがうことが書かれているそうな。

これは、同時代に北海道開拓判事だった松本十郎がその著書の中で暴露しているようです。

いわく、「武四郎の『石狩日誌』の内容は、役づきアイヌに聞いたらまったくウソで、武四郎の地図も実際とちがっている。松前藩や伊能忠敬の測量図に基づいているだけ」なんですって

アイヌが和人にひどい目に遭わされていたという記述では、よく武四郎の著作を引用することが多いみたいですが、マルっと信じるとアブナそうですね

その証拠に、幕末の箱館奉行・堀利煕(岩瀬忠震の従兄)などは、アイヌの窮状を知り、待遇改善を幕府に訴えたりしています。

武四郎が書いたような奴隷扱いをする輩がいたのは事実かもしれませんが、それがすべてではないと思ったほうがよさそうです


さてさて、お目当てのクマ秘話ですが、借りた本のひとつにありました 

タイトルはズバリ、『アイヌの熊狩と熊祭』!

そしてそして、あったんですよ、熊手をなめさせて人間を救ったアレにそっくりな話が!

それも、舞台は北越ではなく、薩摩!!!

薩摩のクマにも『義』があったのかーっ!?

そのほかにも、子どもがクマにさらわれかけていたのを、母親が「勘弁してください」と頼んだら、放して去っていった話とか、妊婦がクマに襲われそうになったとき、「お腹に子どもがいるんです」と訴えたら、クマはそのまま立ち去ったものの、のちに妊婦の夫(樵だそうな)がそのクマを探し出して殺したところ、生まれた子どもの全身には熊の毛が生え、のど元に月の輪の模様があったとか。
(ふむふむ、月の輪グマさんだったんやね

これ以外にもクマのエピソードが盛りだくさんですぅ

やっぱ、なんだかんだいっても、日本人はクマ好きなんやねぇ

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