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　先日、食後にしゃっくりが出ました。

 

　しばらく放っておいたのですが、止まりません。

 

　ある小説にしゃっくりを「内関穴」で止めたくだりがありました。

 

　手元に鍉鍼（ていしん）がありましたので、それを内関穴にしばらくあてたところしゃっくりが止まりました。

 

　　

 

　内関穴：手関節前面横紋中央から肘に向かい上２寸。手の厥陰心包経の経穴。

 

 

　なぜこの経穴がしゃっくりに効くのでしょうか。

 

　しゃっくりは横隔膜の痙攣です。

 

　手の厥陰心包経は横隔膜を通っています。

 

　手の太陰肺経

　手の陽明大腸経

　足の陽明胃経

　足の太陰脾経

　手の少陰心経

　手の太陽小腸経

　足の少陰腎経

　手の少陽三焦経

　足の少陽胆経

　足の厥陰肝経

 

　も横隔膜を通っています。

 

　．．．要は、足の太陽膀胱経以外、通っているわけです。

 

　それでも手の厥陰心包経の内関穴が選択されたのは、

 

・　手の厥陰心包経に気分を鎮める作用がある

・　内関穴が絡穴（表裏関係にある経脈に関係する部位にある。）であり、治療によく用いられる

 

　からでしょう。

 

 

 

　他の経穴、例えば、呼吸を落ち着かせる手の太陰肺経の経穴ではしゃっくりを止めることができないのか？

 

　安直ですが、横隔膜そばの膈兪穴はどうか？

 

　今度試してみようと、しゃっくりの発生を心待ちにしている私でした。

 

 

　　

 

　今回、用いた鍉鍼（ていしん）です。内関穴に刺さずにあてました。

 

 

　　
 
 
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