8月
蝉が凄く鳴いている
短い生涯を必死で生きる
毎年、そんな蝉に励まされると同時に
汗を拭って空を見上げると
真っ白な入道雲がもくもくと立ち上がって夏をアピールする
その下で
子供達の遊ぶ声が聞こえる
8月に入るとあっという間にお盆がやって来て
仏様を迎える準備におわれる
田舎に行くと祖父母、叔父や叔母、いとこたち
ワンサカ集まって夜は花火をしたりスイカを食べたり
蚊取り線香も懐かしい
田舎の夜は真っ暗で
庭の灯籠だけが明かりを灯している
そのうちに目が慣れてきて回りの親族の顔がハッキリ見えてくる
花火の取り合い
スイカの大きさを子供達が取り合う
そんな懐かしい思いで溢れる顔ぶれは一人一人この世からいなくなっていった
私も寿命が来たら消えるのだろう
そして
懐かしい故人との再会をあの世で出来るのだろうか