ヒョー!大会史上2番目の悪天候に金栗四三が大量発生「とくしまマラソン2019」ハイライト
先週3月17日(日)に開催された「とくしまマラソン2019」のレポートです。
今回のとくしまマラソン2019は関係した人それぞれに印象深い出来事があった大会になったのではないかと思います。
この記事は私目線でのハイライトをピックアップしています。
山の神 神野大地選手が第2ウェーブからスタート
以前の記事で書いたように今回のスタートブロックは最終ブロックのEです。
→予想タイム3時間59分でエントリーした私が最後尾のEブロックスタートになったワケ - とくしまマラソン2019 - ☆迷走記☆
それてEブロックに並んで開会式を聞いていると、ゲストランナーの神野大地選手が第2ウェーブからスタートするとの衝撃発表が聞こえてきました。
神野大地選手といえば、3代目山の神で先日の東京マラソン2019で東京オリンピックの選考レースとなっているMGC出場権を獲得したばかり。
そんなスゴイ神野大地選手が4時間切り目標選手が集う第1ウェーブではなくて、後発の第2ウェーブからスタートしてくれるというのです。
Eブロックのスタートは第2ウェーブですが、最後尾のブロックなので神野選手の影も形も見えません。
今回はEブロックであることを特に後悔はなかったのですが、この時初めて去年と同じBブロックだったら神野大地選手に後ろから追い抜いてもらえたのにと残念に思いました。
ちなみに金哲彦コーチも第2ウェーブでのスタートで、ファンランで走るとおっしゃっていました。*1
ウイルソン・キプサング・キプロティチ選手と野口みずきさんとダブルハイタッチ
キプサング選手といえばスゴすぎるので、とくしまマラソン2019公式サイトのゲストランナーの紹介文から引用します。
2013年のベルリンマラソンで、2時間03分23秒の世界新記録(当時)を樹立した。
2016年のベルリンマラソンでは、2時間03分13秒で自己ベストを更新(世界歴代4位タイ)。
また、2017年の東京マラソンにも出場、日本国内のマラソンとして初の2時間4分の壁を破る2時間03分58秒で優勝し、史上唯一の2時間3分台を4度記録するランナーとなった。
とくしまマラソン2018優勝者。
そして日本のマラソン女子での最高記録保持者というだけでなくアジアにおいても女子最速の野口みずきさん。
そんなお二人がスタートライン前の台の上から身を乗り出してランナーとハイタッチをしてくださっていました。
こんなチャンスはもう無いので、ノロノロと進むハイタッチ待ちの列に並び、懸命にハイジャンプしてお二人とハイタッチさせていただきました。
お二人とも手のひらが大きいような気がしますね。
そんなハイタッチ列が形成されていた第2ウェーブですが、それでも10分以内に全員がスタートラインを越えています。ウェーブスタートの成果でしょうね。
横殴りの雹
いよいよ今大会のハイライト中のハイライトです。
天気予報では3月17日は最低気温6度、最高気温12度、天気は曇りでお昼ごろに一時的に雨となっていました。風速は強い時間帯で5~6mでした。
上の写真のように確かにスタート時点は曇りでしたが雨は降っていませんでした。
とくしまマラソンのコースはスタートすると北に向かって3kmちょっと走って(そのうち1kmは吉野川大橋)吉野川を渡ったらすぐに曲がって川の北岸の堤防沿いに西に向かって20kmほど走ります。
→とくしまマラソン公式サイト コース図参照 https://www.tokushima-marathon.jp/course2019.html
2時間ほど走った頃に雨が降ってきました。20km地点に到着するころには激しい雨となっていました。
そして風が強い。
この風は、先日のブラタモリ #129 でも言及されていた讃岐山脈から吹き下ろしてきていて、すごく冷たい北風。しかも風速5mどころではなく10m以上はある強風。
→とくしまマラソンの前日にTVで徳島が映る番組をみようズ! - ☆迷走記☆
雨がこの北風のせいで横殴りの雨となっています。強風なので雨でさえ痛い痛い。
この冷たい強風が吹くたびに、大河ドラマ「いだてん」で金栗四三が水浴びをしたときのような悲鳴が「ヒャー」「ヒー」と、あちこちから聞こえてきます。
私は fiinetrackを着込んでいましたし元気に走っていましたので風による汗冷えもなく体は全然寒くはありません。
ところが露出している太腿が冷える冷える。
普段なら水をかけて冷やす太腿ですが、雨と強風で完全に冷えて動きにくくなっています。それでもキツくはないので淡々と走り続けました。
折り返して西条大橋で再び吉野川を渡る頃には一旦雨が止んだのですが、南岸を東進していたら再び雨が降り出しました。
東に進んでいるので今度は左側から横殴りの雨です。これが痛い痛い、と思ったら雨ではなくて「雹」が降ってきています。
今回も金栗四三が大量発生です。
思えば北岸を走っていたときも雨の中に氷粒が混じっていたのかもしれません。痛いはずです。
ランナーズ・クルーズの乗船待ち列がガラガラ
今年もフィニッシュ会場から中心地に戻るシャトルバスの乗車待ちの列は長かったのですが、船で同じく中心地に戻る「ランナーズ・クルーズ」ほうの列はガラガラでした。
昨年は上の橋を渡って対岸まで列が伸びていました。
去年に比べて遊覧船が3艇増えています。そのおかげで混雑が解消されたのではないでしょうか。*2
→ひょうたん島クルーズ 新艇進水式! https://eikiti.naturum.ne.jp/d2018-11.html
→新艇(3艇目)進水式 ご案内 https://eikiti.naturum.ne.jp/c20180404.html
港産業さん、阿波製紙さん、徳島文理大学さん、徳島市さん、ありがとうございます。
さて、この新町川の遊覧船にはタモリもやはり先ごろのブラタモリ #128 で乗っていました。
ご覧になった方はご存知かと思いますが橋の下を通る時は頭を下げてないと危険です。
そしてこのランナーズ・クルーズの時は早く往復しないといけないので、遊覧船という言葉には似つかわしくないスピードで飛ばしますので迫力満点です!(笑)
さいごに
とくしまマラソンが今回のような荒天に見舞われたのは2012年以来です。
実際に、徳島新聞よると完走率も2012年の84.3%についで低い86.1%だったとの事です。
2012年の大会はスタート前から暴風雨で開催自体が危ぶまれていましたぐらいでしたから、あれはなかなか越えられないので、今回も相当だったと思います。
ちなみにその時のとくしまマラソンの様子はNHKで放送されていた番組『趣味Do楽』シリーズの「3か月でフルマラソン! 」の中で放送されました。
ちなみにこの2012年大会の時はまだfinetrackを持っていなかったので、ゴール後に記録証をもらうために並んだら、寒くないのに体が震えだして脚も曲がらなくなって難儀しました。
今なら低体温症かなと思ってまず救護所に行くでしょうけど、この時はその発想はなくて早く家で休もうと、帰ることだけを考えてました。
体調がおかしくなると思考もおかしくなるという例でしょうか。
それはさておき悪天候の大会を走るとほんとうに寒い暴風雨の中でも応援してくださる方々やエイドの方々、その他のスタッフの方々にはありがたい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
ありがとうございました。
現場からは以上になります。
【参考情報】